琉球文化コース所属
珠美さんの一週間 

TAMAMI’S SCHEDULE

将来の目標: 日本語教師

日本文化学科3年生の珠美です。
沖縄の文化を学びながら、
日本語教師になるために、
頑張っています。
私の一週間をレポートします!
 

●月×日(月曜日) 晴れ

 1時間目 「沖縄の考古学」

私は、日本語教師になりたいと思って沖縄国際大学に進学したのですが、大学に入ってから、日本語教師という職業は、日本語だけを教えるだけでなく、日本や沖縄の文化、生活習慣もきちんと外国人に伝えていかないといけない、ということを知りました。そこで、大学では、英語だけでなく、沖縄の文化について学ぶことができる科目もたくさん受けるようにしています。
この授業も沖縄の文化について深く学ぶことができる科目の1つ。授業以外にも、先生が発掘調査のお手伝いを募集していて、学生も自由に参加することもできます。




 3時間目 「演習1」(狩俣恵一先生担当)

3時間目はゼミです。ゼミとは「ゼミナール」の略で、卒業研究(卒業論文)に向けて、テーマを決めて、少人数(10人〜20人)で行われる授業です。沖縄の文化についてしっかり学びたいと思っていた私は狩俣先生のゼミに所属していて、現在は、エイサーの女の子版の「ウスデーク」について、九州と沖縄の歌詞を比較する研究を行っています。この日は私の発表ということで超緊張しました。大好きな沖縄の文化について、先生や仲間と色々と語り合うことができて、とても刺激的な時間です。

 


 4時間目 「琉球文学特殊講義」(狩俣恵一先生担当)

こちらも狩俣先生の授業です。この授業では、狩俣先生の他にも、外部講師の先生をお招きして、講義をしてもらうことがあって、この日は、島袋光晴先生に「組踊り」についてお話ししていただきました。組踊りは、高校の頃までにも、何度か見たことがあったんだけど、セリフや歌の部分は沖縄の方言だから、内容はいまいち分かっていなかったので、先生の解説を聞いて、「へぇ、執心鐘入って、そんな話だったのかぁ!」と、新しい発見がたくさんありました。沖縄の芸能をとても身近に感じることができる授業です。


●月×日(火曜日) くもり

 2時間目 「スペイン語1」

大学では、英語だけじゃなくて、いろいろな語学を勉強することができます。日本語教師をめざす私は、英語だけじゃなくて、色々な言語をマスターしたいと思っていて(英語圏の人に日本語を教えるだけじゃないからね)、3年生からはスペイン語の勉強を始めました。スペイン語を習うのは始めてなんだけど、英語と似ている部分があって、語学って面白いなぁ、とますます興味が深まってます。ちなみに、来年はフランス語の勉強も始めようと思ってます。

 


 3時間目 CALL教室で自習

大学では、高校までとは違って、授業の組み方によっては、こんなふうに、ぽかんと時間が空いてしまうことがあります。次の授業の準備をしたり、友だちとおしゃべりをしたりして、人によって時間の使い方はいろいろだけど、私の場合は、「CALL教室」というところで語学の勉強をすることが多いです。
CALL教室とは、パソコンを使って、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語などの外国語を学ぶことができる教室のことで、学生の自習用にたくさんの教材ソフトや、外国語での映画の鑑賞ができるようになっています。この日は「ロード・オブ・ザ・リング」を見ました。空き時間に最適の施設! 活用させてもらっています。
※CALL教室の詳しい説明はこちら

 
(ライブラリーには最新の映画DVDもあります。英検用のテキストも)
 
(左:個人視聴用のブースです、右:学生が自由に利用できるパソコンがいっぱい)


 4時間目 「国語科教育法2」(吉野樹紀先生担当)

日本語教師をめざす私は、言葉の教え方をしっかり学ぶために、国語教員の授業も受けています。この日は模擬授業の発表で、私は生徒役として参加しました。先生役の同級生の発問に対して、中学生らしく答えないといけないので、生徒役と言ってもかなり大変です。私もいつか教壇に立つんだなぁ、と思うと、きゅっと気が引き締まりました。がんばるぞ。

 
(左:先生が質問 → 右:中学生になりきって考えています)


●月×日(水曜日) くもりのち晴れ

 1時間目 「日本文学講読1」(吉野樹紀先生担当)

『源氏物語』をテキストに、古典文法を学ぶ授業で、ひたすら品詞を分解していきます。古典だけど、同じ日本語。日本語教師をめざす私にとっては、大切な授業なのです。古典は高校まで苦手だったんだけど、基礎からしっかり教えてくれるので、苦手意識がどんどん解消されてきています。吉野先生に感謝です。

 
(ただいま品詞分解中。むずかしー!)


 2時間目 日本語・文化研修授業の見学&日本語研修生との交流

沖縄国際大学では、協定校である台湾の東海大学、韓国の韓南大学、オーストラリアのマッコーリー大学から日本語を学ぶためにやってくる研修生(約3週間)を受け入れています。日本語教員資格課程に在籍している学生は、教育実習も兼ねて、留学生を相手にした30分の授業を担当しています。この日は先輩の授業を見学してきました。テーマは「沖縄の自然」。日本語教師は、日本語だけでなく、外国人が生活する地域の文化や習慣も教えないといけません。先輩の授業はとても勉強になりました。短い期間だけど、留学生のみんなが日本のこと、沖縄のことをしっかり勉強できるようにいろいろお手伝いしていきたいと思っています。

 
(左:入校式の様子、右:留学生と一緒に沖縄の観光名所をめぐったりもします)

■授業の様子をみてみよう!



 14時00分〜16時00分 ボランティア活動の見学

大城朋子先生の授業で、日本語教員資格課程受講生を対象としたボランティアの紹介があったので、友だちと一緒に見学に行ってきました。日本語クラスのボランティアとして、アメラジアンの子どもたちに日本語で国語や算数、数学を教える、という内容です。沖縄国際大学で日本語教員の授業をとっている先輩たちも何人かボランティアとして通っているそうなので、私も授業の合間にやってみようかなと思っています。

 (ボランティア募集ポスター)


 18時30分〜 琉球芸能文学研究会の活動

琉球芸能文学研究会とは、「学生芸能」をテーマに、沖縄の多くの芸能文化を取り入れた芸能活動を展開するサークルです。沖縄の踊り・唄・三線、うちなぁ〜芸能に興味のある方、めんそ〜れ〜〜(いらっしゃいませ)。
この日は体育館の中にある剣道場で、基礎トレーニングと次回公演の打ち合わせを行いました。私は、大学に入ってから初めて踊りをやり始めたのですが、踊りの作法やメイクの方法などを先輩やOBさんたちが親切に指導してくれるので、初心者でも楽しく取り組めます。練習は夜の8時頃まで続きます。
※練習日 月18:30〜(剣道場)、水18:30〜(剣道場)、金13:30〜(体育館舞台)

 
(左:メイクの練習中です、右:振り付けを習ってます)
 
(県内だけでなく、県外や海外(韓国)でも上演しています。詳しくは公式ホームページへ)


●月×日(木曜日) くもり

 1時間目 「自然科学概論1」

こちらは「共通科目」といって、大学生らしい幅広い教養を身につけるの科目です。動物の求愛行動など、自然界の生態についてビデオなどを見ながら詳しく学んでいきます。人気のある授業なので教室がいっぱいです。

 


 2時間目 「琉球方言学特殊講義1」

沖縄の方言について専門的に学んでいく授業。今年のテーマは、「Jポップを方言に書き替えてみよう!」でした。Kinki Kidsとか、ORANGE RANGEとか、最近のヒット曲の歌詞を、メロディに合わせて方言に直していきます。私はHYの「手紙」の歌詞を方言で書いてみました。「見慣れた文字で君から手紙が届いた」という歌詞は、「ミナリトール ムジナカイ ンゾ フミ ガ トゥドゥチャン」になります。辞典を片手に翻訳していく作業はとっても難しかったけど、方言をより深く理解できたように思います。みんなのレポートは、1冊の冊子にまとめました。

 
(みんなで作った冊子『J-POPをウチナーグチで』です)


 お昼休み 「ランチタイム英会話」に参加

沖縄国際大学では、英語担当教員とお昼ご飯をいっしょに食べながら、リラックスした雰囲気の中で、英会話の練習をすることができる「ランチタイム英会話」という催しが毎週木曜日に開催されています。英米言語文化学科の学生さんが多いんだけど、学部学科を問わず自由に参加できるので、日本文化学科学生の私も密かに参加しています。ネイティブな英語に触れることができるので勉強になります。

 (みんなで楽しくお食事中)


 4時間目 「日本語教授法実習1」(大城朋子先生担当)

さて、1週間の中で最も力の入る授業です。日本語教師になるための科目で、教壇での実習を行うための理論を学んでいきます。外国人に対して日本語を教える際に気を付けるべきこと、コミュニケーションのとりかた、言葉遣い、教材の作り方など、教壇に立つまでに勉強することはたくさんあります。
ちなみに、沖縄国際大学の日本語教員資格課程では、3年生の後期には「教育実習1」という授業で、学内の留学生(フランス、マカオ、台湾、韓国などの大学生)を相手に模擬授業を行い、その後、3年生の春休みには、「教育実習2」として、台湾や中国の福建に行って、外国人を対象とした実習を行うこともでるようになっています。台湾に行った先輩の話によると、大学での教育実習とは違って、日本語ができない外国人を対象に行う授業はとても難しいけど、日本語や日本文化について、きちんと伝えられたときのうれしさは何物にも代え難いそうです。私も、いい教育実習ができるようにがんばります! 

 
(左:授業の様子、右:授業以外での留学生との文化交流も盛んです)

 
(先輩たちの海外での教育実習の様子)
 
(左:教育実習で使用した教材、右:オフの日は市内を見学)

■海外教育実習報告書を読んでみよう!
(東海大学での日本語教育実習報告書の一部を こちらで公開しています)


●月×日(金曜日) 晴れ

 13時30分〜16時 琉球芸能文学研究会の活動

今日は授業が1時間目だけなので、午後はたっぷりと「琉球芸能文学研究会」の活動の時間にあてています。この日はいつもの「剣道場」での練習ではなく、体育館の舞台で本番を想定した練習です。本番が近いので練習にも熱が入ります。

 
(左:三線の練習中、右:練習場に向かう部員たち)

(琉球芸能文学研究会の活動はたくさんの新聞に取り上げられています)


●月×日(土曜日) くもりときどき雨

 1時間目〜2時間目 「学内日本語スピーチコンテスト」へ参加

この日は、沖縄国際大学に在籍する留学生が参加する「日本語スピーチコンテスト」が開催されました。私も含めて、日本語教員資格課程に在籍している学生は、「審査員」として参加しました。ふだん一緒に授業を受けている留学生の友だちが、一所懸命、日本語でスピーチをする姿に感動。みんなが頑張っているのを知っているだけに、点数を付けるのが難しかったです。

 


 5時間目 「口承文芸学1」

さて、私の1週間は「口承文芸学」という授業で終わります。この授業では沖縄に伝わる民話や昔話について学びます。沖縄は知る人ぞ知る、「民話の宝庫」で、なんと7万話も語り継がれているそうですが、最近は、都市化、核家族化が進んで、民話を語ることができる人がだんだん減ってきているそうです。この授業では、NPOのみなさんと協力して、フィールドワークとして、いろいろな場所に出かけていって、おじいさんやおばあさんにお話を聞いて記録として残したり、伝説が残っている史跡をめぐったりします。沖縄の文化に直に触れることができる、楽しくて、やりがいのある授業です。

 
(調査先で地元の人たちと記念撮影、離島にも行ったりします)


■■■  ということで、琉球文化コースに所属している私の1週間をご紹介しました。
沖縄の文化について、知らないことがどんどん分かってきて、毎日とても刺激的です。
受験生のみなさんと一緒に勉強できることを楽しみにしています。

(※ちなみに、ここに登場する「珠美さん」は実在する数人の学生さんをモデルにした架空の人物です/写真は一部イメージです)



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2007年7月1日公開