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比屋根社長インタビュー(後編)

沖縄の人材育成に尽力

株式会社レキサスを立ち上げた当初は、『チームギア』というコラボレーションサービスを提供していました。その後、東京に事務所を構えて、初めての東京進出も果たしました。しかし、上手くいかず悔しい思いをした時期もありました。そのときに一度、東京の事務所を閉鎖して、何のために会社をやっていたのかを考えました。シリコンバレーに行ったり、アジアに行ったり、海外を見て回る機会を増やしました。そのときに、もっと高いビジョンを掲げて、生きているうちに世の中のためになるようなことをしたいと思いました。単純に「沖縄の情報通信産業を変えよう」ではなくて、自分の生まれた島をより幸せに発展させるためには、経済の自立というテーマがあるので、その実現の一翼を担う会社でありたいと思っています。沖縄の外に出ると自然にそう思うようになりました。きっと自分にそういう使命があるのではないかと思うようになり、それで会社でレキサスビジョンをしっかり明文化して、それに沿った人を採用するということをはじめると、組織・会社が楽しくなっていきます。「何のために会社をやっているのか」を明確にしたということです。

学生時代に起業して、事業計画にはグローバル企業になるということが謳われていたのですが、私自身がシリコンバレーに行ったことがありませんでした。2006 年とか2007年頃に初めてシリコンバレーに行って「来るのが遅すぎた」と後悔しました。沖縄を強くするためにはシリコンバレーで通じる企業やエンジニアがたくさん出てこなければ駄目だと思って立ち上げたのがIT frogs(現・Ryukyufrogs)です。沖縄県の自立を実現するためには何が必要か、それは長期的には人材育成の基盤です。グローバルに活躍できる人材を生み出す仕組みを作るために、学生を選抜して毎年シリコンバレー研修に送り出しています。それはレキサスのためにというよりは、沖縄の自立のためにこういう仕組みが無いといけないという想いからスタートしています。

沖縄の財産は“人” しかないと思っています。未来は子どもたちの教育でしか実現しないですよね。それは大学生になってからでは遅いと思ったので、Ryukyufrogs の年齢を下げていきました。幼少期からそういう環境があって才能が伸びてくれば、トップのレベルも上がってきますが、そうするとトップの教育の方法も変わってきますよね。サッカーをやっていたので、J リーグのモデルって大事だと思っています。ボトムの部分は地域に根ざしたクラブ活動で、上はJ1やJ2のようなイメージですね。下は地域に根ざしたプログラミング教室とかデザイン教室とかでも良いし、私たちが沖縄で始めた『レゴ®スクール』のような場所であっても良いと思います。そこで才能が出てきた子をしっかりと上のレベルにどんどん吸い上げていく仕組みを作る必要があります。スポーツの世界って割とできているじゃないですか? 事業にもそういうのがあると思っています。課題を見つけるとか、それを解決するとか、創造力とか、チームワークとか、リスクをとるとか、そういうことも結局のところ、トレーニングだと思います。そういう環境を沖縄に作れば、自ずと「沖縄には優秀な人材が多いね」と言われるようになります。それは県外や海外から見たら沖縄の大きな財産、強みになります。そういう人が事業を作っていくはずなので、どんどん下の年齢まで含めて人材育成の画を描いているという感じです。

Ryukyufrogs (リュウキュウフロッグス)

「沖縄の持続的かつ発展的な経済自立の実現のために、世界と沖縄をつなぐグローカル志向の若手イノベーター人材を発掘・育成する」という志のもと2007年にスタートしたプログラム。沖縄在住の学生なら誰でも無料で参加できる。10日間の米国シリコンバレー研修では、ベンチャー企業を訪問し、現地で活躍する起業家、投資家、エンジニアの方々との交流やパネルセッション、サービスプレゼンを行う。また、帰国後には研修で学んだことを活かし、半年間、サービス開発を行い、12 月の「Leap Day」では観衆の前で英語でのサービスプレゼンを実施する。

レゴ®スクール沖縄 那覇

ブロック玩具会社「レゴ®」から公認を受けた県内初の教室。2017 年4 月にイオン那覇店内に開校された「レゴ®スクール沖縄 那覇」では、3〜10 歳までの子どもを対象に、レゴ®を使った教育カリキュラムを提供している。子どもたちはレゴ®で遊びながら創造力や論理的思考力、物理、科学、テクノロジーの基礎、チームワーク、プレゼンテーション力などを育むことができ、高学年になるとプログラミングツールを使ったロボット教材を動かすこともできる。開校から体験クラスの申し込みが相次ぎ、話題となっている。

 
写真は教材イメージ


レキサスは「株式会社沖縄県」

レキサスは「株式会社沖縄県」だと思っているのですが、そこから長期的な視点で事業を作っていくためには必要なものが3 つあります。ひとつは「テクノロジー」です。これからはテクノロジーを使いこなせることが大事ですが、自分たちに足りない技術は海外からでも持ってくるだけのネットワークを持っていることも重要です。もうひとつは「人材」です。優秀な人材をいかに沖縄に集めるか、あるいは沖縄で生み出すことができるかということです。最後のひとつは沖縄そのものです。沖縄が持っている「資産」を活用したサービスなどです。観光がその分野ですよね。この3 つの領域を取り組んでいこうと考えていきます。私たちは「テクノロジー」からスタートして、今は「人材」の事業をしっかりやろうとしています。レゴ®スクールも「人材」事業のひとつですね。「テクノロジー」と「人材」を掛け合わせて、グローバルに通じるサービスやプロダクトをこれから生み出していこうと思っています。例えば、私たちは「テクノロジー」は持っているので、沖縄のもうひとつの大きな産業である「観光」と「IT」を掛け合わせて、観光の付加価値を上げるということもできると思います。つまり、県内に関しては沖縄の各分野とITを掛け合わせたクリエイティブなことを仕掛けて、沖縄の産業そのものの付加価値を上げていきたいとい考えています。特に観光産業に関しては大きなマーケットなので、それをさらに伸ばしていけるようにしたいと思っています。また、県外・海外に対してはグローバルに通じるレキサスのサービスをこれからも生み出していこうと思っています。そのためにも「テクノロジー」と「人材」が必要です。


在学生やこれから大学受験を志す皆さんへのメッセージ

大学生になったら社会と繋がりのある活動に参加してほしいと思います。世界を変えようとか、地域を良くしようと思っている団体、大人がそこにはいます。そういった中で大学の4年間を有効に活用してほしいですし、そこでは気づきや学びも多いはずです。気づきや学びがあると学校で学習する意味も深みが増してくるはずなので、学外に出て世の中を変えたいと考えているような人や団体、チームにどんどん参加してほしいなと思っています。

学生時代のことを振り返ると、マーケティングのことをもっとしっかり勉強しておけば 良かったと思います。また、学生時代は学んだことを社会と連携させてリアルに体験していたわけではなかったので、それはもったいないことをしたと感じます。ただ、やっぱり学外活動も一生懸命やっていたあの時間は大事だったと思いますね。

寄付講座「ハイブリッド型人材育成講座」

沖縄国際大学で開講されている寄付講座「ハイブリッド型人材育成講座」は、株式会社レキサス提供による文理融合型の人材を育成する講義。現在、テクノロジーの発展に伴いさまざまな産業分野が変化やイノベーションを求められている。また、2020年には小学生にプログラミング学習が義務付けられるなど、未来を生きる人材にとってテクノロジーはもはや欠かせないアイテムとなっている。このような状況を背景に、本講座では、最初から難しい技術を学ぶのではなく、ワークショップや講座を通してテクノロジーの必要性や可能性に気づき、技術だけでなくデザインやプレゼンテーションなどにも興味を持ってもらいながら、文理の枠を超えた人財に成長してもらうことを狙いとしている。

 
写真は「ハイブリッド型人材育成講座」の講義風景


※本記事は「OKIU magazine 2017 summer」に掲載されたものです。また、2018年度入学生向けのパンフレット「2018年度大学案内」でもダイジェスト版を閲覧することができます。



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