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学生支援室

遠隔授業に関する情報共有 No.1(2020(R2).9.16配信)

遠隔授業等において障害等に起因して生じやすい課題と対処法の案を提示し、授業担当教員等が障害のある学生へ適切に対応できることを目的としています。
基本的に障害のある学生が受講する授業では、授業担当教員に渡される配慮願い文書の内容に基づき、学生本人とコミュニケーションを図りながら、合理的配慮の提供として下記のような対応を行っていただければ幸いです。
※こちらの内容は、今後更新することがあります。

聴覚障害のある学生への対応

パワーポイント等の視覚資料と講師の音声により進められるような遠隔授業の場合、視覚資料に掲載されていない音声情報を取得することが難しくなります。
また、遠隔授業では通信環境によって音割れ等の音質不良が発生する確率が高まるため、正確な聴取が難しい場合があります。

Ⅰ ビデオ会議システムを利用してのリアルタイム配信の授業

リアルタイム配信で授業を行われる場合には、下記の対応方法に留意いただきながら、チャット機能を使った要約筆記、やUDトークというアプリを使った方法で、情報保障の支援をご利用下さい。
その場合、調整が必要となりますので、リアルタイム配信で授業を行う場合には予め対象学生にお知らせください。

(リアルタイム配信による授業での対応)
1 参加する教員及び学生等は、マスクを外し、口元(口形)が見えるようにしてください。

2 遠隔授業の場合には音声の伝達にタイムラグが生じることがありますので、通常の授業よりもゆっくり・はっきりとお話いただくようお願いいたします。

3 聴覚障害のある学生から学生サポーターの配置の要望が出された場合は了解ください。

4 授業開始前に、対象学生と学生サポーターとシステムやツールが接続できているか、確認する時間を設けてくださいますようお願いいたします。 ネットワークの環境によっては、接続に時間を要する場合がございます。

5 事前に学生本人、学生サポーターへ配布資料の提供をお願いいたします。

6 情報保障のための支援機器の使用を認めてください。

7 グループ・ディスカッションは対象学生も参加できるよう、ディスカッションの方法を予め決めておき、履修している学生や対象学生のいるグループメンバーへも情報保障の理解を促してください。 

1.UDトーク
●聴覚に障害のある方とコミュニケーションを図るためのアプリです。


●Microsoft teamsやGoogle meetなどビデオ会議を使った授業を行う際、UDトークというアプリを通じて教員の話を文字情報として学生へ届けます。
●対面授業においても学生が使用を希望することがあります。
●担当教員もUDトークをスマホまたはタブレットにインストールし、メールまたはQRコードを発行し共有します。
●その他、ウェブで共有することが可能です。PCでビデオ会議ツールとUDトークを並べて立ち上げることで、視聴がしやすくなります。
【UDトーク公開と招待の方法はこちらをクリック】
【ウェブでの公開方法はこちらをクリック】
※スマホ、タブレットへ直接話しかけることで読み取りできますが、可能な限り、指向性マイクをご利用下さい。指向性マイク、タブレット(台数に限りあり)は学生支援室で貸し出しをしております。 

●授業にはリモートで学生サポーターを配置し、誤変換修正を学生サポーターが行います。
※学生サポーターの配置については学生支援室にて要調整です。
●誤変換を減らすため、単語登録も可能です。専門用語等、登録していただきたい用語等ございましたら、学生支援室へご連絡下さい。
●遠隔授業においてもUDトークを使用する際、指向性マイクを使うことで、より明瞭な音声をUDトークに届け、認識率を向上させるそうです。指向性マイクは学生支援室で貸し出ししております。
参考:こちらをクリック 



2.チャット機能を使った要約筆記
●Microsoft teamsやGoogle meet等のビデオ会議システムを利用して授業を行う際、チャット機能等を使って、要約筆記を行います。
●要約筆記を行うのは、学生サポーターとなります。学生サポーターの配置については調整が必要ですので、必要な授業がありましたら、学生支援室へご連絡下さい。
※学生サポーターもMicrosoft teamsやGoogle meet等へ招待していただくことになります。
●授業内で教員に加え複数の学生が話す場合、話し始めに名前を伝え、発言するよう促してください。学生サポーターが名前を書きとり、話している内容を伝えます。そうすることで、利用学生は誰がどのような内容で話しているのかがわかります。



3.グループワーク/ディスカッション時の情報保障について
グループワークやディスカッションを行う場合の方法についてご紹介いたします。
下記のような方法にて行っていただくことで、
●グループメンバー全員にUDトークをインストールしていただき、UDトークを使ってディスカッションを行う。
参考:利用方法(PDF)
●担当教員のみUDトークを使用し、グループ内での話し合い、ディスカッションはチャット機能を使う。
●Googleドキュメントを利用してディスカッションを行う。
※利用方法は日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワークより発行されている「Googleドキュメント共同編集機能を利用した文字情報提示」をご覧ください。
参考:こちらをクリック

※ノートテイク(情報保障)の方法は授業形態によって利用学生、担当教員と決めていくことになります。どのような方法が望ましいのか、上記の内容を参考にしていただき、必要な際はお問合せ下さい。

Ⅱ 授業動画・音声ファイルによる配信(オンデマンド配信)

(オンデマンド授業での対応方法)
①オンデマンド授業では、字幕の付与、文字おこしや読み原稿の配布をお願いいたします
②動画への字幕挿入が難しい場合、あるいは音声ファイルのみを提供される場合は、音声情報に対する文字原稿を対象学生に提供してください。パワーポイント資料を使用される場合は、ノート(メモ)機能に読み原稿を記載する、音声ファイルのみの場合には、テキストファイルやWordファイルで原稿を提供する方法が利用できます。
③授業後にメール等で対象学生からの質問等を受け付けるなど、コミュニケーションを図るようお願いいたします。

1.Microsoft stream
Microsoft teams等の映像を録画保存し、Microsoft streamにて動画配信が可能です。
※ビデオ会議または作成された動画の録画を忘れないよう留意してください。
●ビデオの自動キャプションおよびトランスクリプトを生成する方法
 【Microsoft.comに移動】
●ビデオに字幕またはキャプションを追加する方法
 【Microsoft.comに移動】 
●学生に提示するときには、アップされた動画のURLを共有
 【Microsoft.comに移動】


※自動生成した字幕(トランスクリプト)は正確でない場合も多くあります。その場合には、適切な用語に編集してくださいますよう、お願いいたします。

2.Youtube
●自動字幕起こし機能を使用することが出来ます。
※この機能を使うためには、Googleアカウントが必要です。使用する場合には、アカウントを取得してください。
①Youtubeにアクセスする。
②Youtube Studioを開き、動画をアップロードする。その際、動画を非公開設定し、関係者だけで閲覧することが可能です。
③字幕の挿入方法を選択する。※下記3つの方法より選択できます。
 ▶自動生成機能を使う。※言語設定で、日本語を選択してください。
 ▶文字おこしや字幕ファイルを読み込む
 ▶新しく作成する(入力する)
※自動生成機能を使用した場合、テキスト編集が可能です。
※いずれの機能を使用した場合も、字幕を表示させるタイミングを調整することが可能です。
※詳しい字幕作成方法につきましては、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)のマニュアルをご参照下さい。

【マニュアル】YouTubeでの字幕作成方法(2020.4.21公開) 



〔学生が閲覧する場合〕

●Youtubeで視聴したい動画を開く。画面右下の設定マークをクリックする。
●「設定」マークをクリックし表示されたメニューの中から、字幕メニューのマークを選択します。
●「字幕を追加」もしくは「日本語(自動生成)」で音声が文字化できる。どちらか使いやすい方法を選んでください。
視聴方法につきましては、PEPNet-Japanに掲載されております、下記「動画リンク:YouTube動画での字幕の表示方法」もご利用下さい。
 【こちらをクリック】


※文字おこし、Microsoft streamの字幕の誤変換修正につきましては、学生支援室でも受け付けておりますが、ご依頼が立て込んだ場合には、時間を要することもあります。そのため、それぞれの字幕機能の方法をご紹介しております。
学生支援室にご依頼いただく際は、基本的には2週間前とお願いしておりますが、遠隔授業につきましては、別途下記のような対応をお願いしております。
・動画や音声データをご提出いただく日時(例:〇〇曜日〇限)を決めてご提出いただく
・読み上げ原稿がございましたら、動画とあわせてお送りください。
・字幕修正ではなく、ワードによる文字おこしが必要な場合には、Googleドキュメントや音声文字おこし機能を利用して、文字おこししたものをあわせて送っていただきますようお願いいたします。

身体障害のある学生

上肢運動に困難のある学生は、授業内容についてノートを取る事(筆記)がスムーズではない場合があります。特に標準的なマウスやキーボードではなく、専用の入力装置を用いている場合には、通常よりパソコンの操作にも時間がかかることがあります。また、講師の音声を聞き取ることや学生から発話をすることがスムーズではない場合があります。

(リアルタイム配信による授業での対応)
リアルタイム配信で授業を行う場合には、遠隔情報支援の調整が必要となりますので、予め対象学生にお知らせください。
①事前に授業で使用する資料等の提供をお願いします。
②聞き取りやすいようにゆっくり話すようにしてください。
③対象学生に発言や反応を求める場合には、適切な方法を事前にご確認下さい。

(オンデマンド授業での対応方法)
①動画教材を使用する場合には、可能な限り十分な公開期限を設定して、受講中または受講後に課題を課す場合には、提出期限の調整をお願いします。
上肢運動に困難のある学生では、筆記や操作に時間がかかる可能性があるため、考慮した期限設定をする必要があります。

(その他関連した対応について)
① 筆記試験や課題提出等が求められる場合には、対象学生と事前に相談して適切な提出方法や時間・期限について確認ください。
② 筆記用の補助機器(iPad等タブレットやスマホ等)の使用を認めてください。
③ 授業の変更が生じた場合(対面授業から遠隔授業に変更、または逆も同様)、対象学生へお早めにご連絡下さい。ヘルパーや学生サポーターとの調整が必要となります。

発達障害・精神障害のある学生

身体や聴覚に障害はないものの、特徴として、聞く事、見る事、筆記や機器の操作、会話に困難を有することがあります。対象となる学生の特徴に応じて、本項目に書いてある対応の他に、その他障害の支援等も参考いただき、ご対応くださいますようお願いいたします。

(遠隔授業や課題での授業における対応方法)
①メールやポータルの情報過多、体調不良により確認が出来ず、返信が遅れてしまうことがあることを理解し対応をお願いします。
あわせて、課題の締切の猶予や、試験日に上記理由により参加できなかった場合には、別日程での実施をご検討下さい。
②急な指名により発表することが困難なこともあるため、発表の必要がある際は予めお伝えください。
③急な授業の変更(対面授業から遠隔授業、逆も同様)により対応できない場合があります。そのことをご理解いただき、急な変更が生じた場合に対象学生より反応がない場合には、状況を確認いただくようお願いいたします。
④資料を拡大して準備をしたりする必要があります。授業で使用する教科書・参考書・文献等が確定している場合は、可能な限り早めに対象学生にお知らせください。同様に、レジュメや使用する資料も早めにお渡し下さい。

障害種別に関わらず共通する対応例

①動画や資料の配信日を統一すること(例:〇曜日〇限)。
②資料や動画では、指示語を避け、具体的な文言で説明すること。

【参考】 
●日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan) 
オンライン授業での情報保障に関するコンテンツ集 :【こちらをクリック】

●一般社団法人 全国高等教育障害学生支援協議会
新型コロナウィルス関連情報:【こちらをクリック】 

●筑波大学 ダイバーシティ・アクセシビリティ・センター
障害のある学生の受講を想定した遠隔授業の対応について(ver.1)
【こちらをクリック】