【経環研】2020年度 特別企画研究会(オンライン)を開催しました。
経環研
沖縄経済環境研究所では8月7日(金)特別企画研究会「COVID-19の数理モデル-SIIRモデル:感染拡大と無発症感染者の役割-」をオンラインで開催いたしました。
報告内容
本報告では、SIRやSEIRなどの従来の感染症の数理モデルでは説明しきれないCOVID-19の感染拡大メカニズムの特性を明らかにするために、新たな数理モデルSIIRを構築した。COVID-19の特徴として、(1)未発症感染者(潜伏期感染者)が存在し潜伏期間にあっても感染力を持つこと、(2)無発症感染者が存在し野放しの状態で感染拡大に大きな役割を担うこと、(3)回復者が獲得する抗体の持続期間が有限であることなど、を新たなモデルに取り込むことで、SIIRモデルがCOVID-19に対して適合的であることを示し、さらに、東京や全国における新規陽性者数や死亡者数などのデータが再現されることを検証した。実社会の中で発見が遅れる、あるいは、きわめて発見されにくい無発症感染者数を明示的に取り扱えるところにSIIRモデルの強みがある。SIIRモデルにおける感染終息のための集団免疫の条件はSIRモデルの集団免疫の条件より厳しく、無発症感染者の存在が集団免疫の閾値を大きくしていることが示された。
【オンライン研究会の様子】
報告内容
本報告では、SIRやSEIRなどの従来の感染症の数理モデルでは説明しきれないCOVID-19の感染拡大メカニズムの特性を明らかにするために、新たな数理モデルSIIRを構築した。COVID-19の特徴として、(1)未発症感染者(潜伏期感染者)が存在し潜伏期間にあっても感染力を持つこと、(2)無発症感染者が存在し野放しの状態で感染拡大に大きな役割を担うこと、(3)回復者が獲得する抗体の持続期間が有限であることなど、を新たなモデルに取り込むことで、SIIRモデルがCOVID-19に対して適合的であることを示し、さらに、東京や全国における新規陽性者数や死亡者数などのデータが再現されることを検証した。実社会の中で発見が遅れる、あるいは、きわめて発見されにくい無発症感染者数を明示的に取り扱えるところにSIIRモデルの強みがある。SIIRモデルにおける感染終息のための集団免疫の条件はSIRモデルの集団免疫の条件より厳しく、無発症感染者の存在が集団免疫の閾値を大きくしていることが示された。
【オンライン研究会の様子】
報告者 友知政樹(沖縄国際大学)
本報告は、『琉球新報』(2020年8月10日)で取り上げられました。
「コロナ無症状感染、発症者の16倍」 沖国大・友知教授らが新たな数理モデル
◆友知政樹先生と河野光雄先生 (中央大学総合政策学部名誉教授)のワーキングペーパーはこちらからダウンロードください。
「[ワーキングペーパ―] COVID-19の数理モデル - SIIRモデル:感染拡大と無発症感染者の役割 -」
<参加者の感想>
10代 女性 学生
数理モデルのいについて専門知識があまりなく、理解が難しい部分もあったが、ホットトピックでとても楽しく拝聴させていただきました。
40代 男性 一般
数理モデルでCOVID-19の感染者予測がこれほど正確に出るというのは大変驚きました。このような研究が社会で活かされ、平穏な社会が戻ってくることを願っています。研究発表ありがとうございました。
50代 男性 一般
すばらしい数理モデルと存じます。今後の応用を期待しています。
沢山の方々のご参加、誠にありがとうございました。
《お問い合わせ》
沖縄経済環境研究所
研究支援助手 大城
TEL:098-893-7967(内線6120)
FAX:098-893-8937
E-MAIL:leechr@okiu.ac.jp
沖縄経済環境研究所
研究支援助手 大城
TEL:098-893-7967(内線6120)
FAX:098-893-8937
E-MAIL:leechr@okiu.ac.jp