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【産業研】令和5年度 第3回研究会「エンターテインメントの新時代!  ~人々に笑いと笑顔を多く生み出し、より幸福な世界の実現を~」を開催いたしました

産業研
沖縄国際大学産業総合研究所では、令和5年度 第3回研究会を下記のとおり開催いたしました。

テーマ:  「エンターテインメントの新時代! ~人々に笑いと笑顔を多く生み出し、より幸福な世界の実現を~」

■講 師:  キャンヒロユキ 先生 

日 時:  2023年7月20日(木)16:30~18:30

場 所:  沖縄国際大学13号館1階会議室

参加人数: 73名(対面 24名  /  Zoom 49名)

■報告概要
 大学時代に沖縄初の放送作家として活動をスタート。大学卒業後は中央のお笑い・放送作家のスキルを学ぶべく、東京の吉本養成所「東京NSC」に入学。卒業後もよしもとの舞台脚本・演出、NSCでの芸人指導などを行い、4年後に帰沖。県内で活動を再開し、さまざまなテレビ、ラジオ番組やライブ、舞台を手がける。また2010年に開講したよしもとの沖縄養成所においても立ち上げから講師を担当、県内のお笑いエンタメの普及に尽力。
数年前より、多数の芸人エンタメ人の「芸のみで生活ができない」「コロナ禍による仕事の減少」をきっかけに「お笑いエンタメの課題解決」「お笑いエンタメによる社会貢献」を行うために株式会社lollolを起業。
「エンタメのユニークな商品がオンラインで買える・売れるプラットフォームlolbox」「視聴者の笑い顔をカメラで読み込み笑度として数値化、評価やフィードバックを行う動画配信lolup」のブロダクトを現在開発中、各エンタメ事務所の協力や産学連携を進めてよりイノベーションを起こす事業を目指し、研究会を開催した。


【写真1】集合写真(左から)

        ■司会: 上原彰公             講師: キャンヒロユキ先生      ■所長・世話役: 原田優也    
         




 【写真2・3】講師:キャンヒロユキ 先生

                   

 






 【写真4・5・6・7】研究会の様子
 
         










■【参加者からの感想】

(対面会場)

●キャンさんのお話の分かりやすさ、手際の良さがとてもすごかった。【50代・一般】

●キャンさんのビジネスまたその背景などを知ることができ、とても有意義でした。キャンさんの開発しているサービスやプロダクトは様々なビジネスに応用できそうなので、興味深かったです。【30代・一般】

●視聴者の笑い顔から笑度を数値化。視聴者がlolupを利用する時、カメラとマイクを必ずONにして、カメラとマイクを開けたくない視聴者は、どうやってlollolを楽しめるのか、これから課題になる。【20代・院生】

●芸人さんの中には、単純に人を笑顔にしたいという想いから、活動されている方は多いと私は思います。芸人さんが原点に立ち、顧客の反応をリアルに受け取れる仕組みは、本当に素敵だなって思いますし、もっと広まっていって欲しいなと感じました。ありがとうございました。【20代・学生】

●キャンヒロユキさんがお笑いを届けている背景には、悲しい過去があって、芸人さんの「観客を楽しませようとする芸人さん達の想いと情熱」に救われたと言っていたことが印象に残りました。また、キャンヒロユキさん自身もNSCに入ってお笑いを学んだからこそ、芸人さんや観客の「波」がぶつかる瞬間を知り、世界初の笑い声を生成して共有できるオンライン動画配信できたのだと思いました。そして、「心が笑いについてくる」という言葉を聞いて、辛いことがあっても「笑う」ことを意識してみても良いなと思いました。視聴者の笑い顔から笑度を数値化する際に、顔に465コの点でデータ化されるので、プライバシーの観点からもすごくうれしいサービスだなとおもいました。ぜひ、オンラインでお笑いを見てみたいと思いました。【10代・学生】

●感情のビジネス化という新しい考えはとても面白いなと思いました。お笑い業界の活性化だけでなく、教育や医療でも価値を創出できるようになるのはすごいなと感じました。私はマーケティングのことはまだまだ理解できていないと思うので、この講演を通して、ニーズのこととかの理解をもっと深めたいと思いました。質疑応答を聞いて、他にも色んな可能性があったり、すごく深いところまで考えてることまで知って、すごいと思いました!【10代・学生】

●表情のデータをNFT化して企業に販売することができるようになるかもしれないと聞いて、これまで価値が無いと思われていた物に価値を生み出すシステムを作ることで、新たなビジネスを作ることができるんだなと思いました。【10代・学生】

●芸人さんと一般の人たちを繋ぐサービスを開発して、芸人エンタメ人ならではのネタやスキルを生かしていてとてもすごいとおもいました。また、オンライン配信でのリアルタイムで笑度を数値化して笑い声を生成するなど新しいことに挑戦していた。表情の変化のデータは、教育や広告、医療、育児など様々なことに繋がって、より多くの人に便利になるためになっていた。【10代・学生】


(オンライン会場)

●芸能活動の課金の仕組みづくりやリアルに近い臨場感づくりの工夫が良かった。【60代・一般】

●キャンさんのFacebookでご紹介されていたのでZoomで参加させていただきました。キャンさんが放送作家になられた経緯、興味深く拝聴いたしました。
lolbox、lolupとも、現状がお伺いできてよかったです。またなにかお手伝いできることがあればお気軽にお声掛けください。ありがとうございました。【50代・一般】

●お笑いやラジオが好きで放送作家という職業にも興味があったので、今回初めて参考しました。私もコロナ禍でお笑いのライブ配信を見ていて、自分以外の笑い声がないことがとても違和感でした。実際会場で見るときより楽しさが半減するような感覚もあったので、今回の内容はとても興味深かったです。表情から読み取って笑い声として共有するというシステムはとても画期的だと思いました。今の時代、配信でエンタメを届けることも主流になっていると思うので、これからもっと重宝されるシステムだと感じます。【20代・学生】

●芸人さんは稼働率が少ない,さらに一般のお客さんからの購入方法(?)がわからないといった点を踏まえエンタメを人にプレゼント購入できるといったものがあること,私自身そういったものを知らなくて面白く頼む機会があればやってみたいなと思いした。笑い声を数値化するといった部分はモンスターズインクみたいで面白い!と思いました。「笑っていれば本当の気持ちが笑いによっていく」というのがすごく心に響いて納得しました。コールアンドレスポンスは芸人さんにとってとっても大切。そのため開発した表情で笑い声を出すものは表情のデータを用いて教育・広告・医療・子育てにつながるといったものが興味深かった。子育ての面において子供が何に興味を持っているのか表情から読み取れるのは面白いなと思った。今後この技術が進化して表情から気軽に感覚が読み取れるようになれば面白いな〜と楽しい講話でした!ありがとうございました!【20代・学生】

●自分自身の感情・リアクションが企業側にとってはお金になりうる価値があることが興味深いと思った。広告のスキップさせないような広告作りというのが興味深いとき思ったけど、個人による評価の違いや繰り返しによる飽きなどに配慮すると細かいCMを作らないといけなくなったりしそうと思いました。顔の向きを判別するシステムがあるので、加えて目の凝視点なども測定するシステムもあるとより正確に興味関心を知れるものになると思った。【20代・学生】

●エンタメ業界における仕事の販路の少なさや稼働率の低さなどの課題が分かったが、新しいエンタテイメントサービスのギフト市場とエンタメ市場、2つの市場の需要が期待出来るとわかりました。コロナ禍を経てオンライン動画配信サービスにおけるLOLUPなど配信における課題を解決する新たなサービスがあり面白いなと思いました。ただ、このサービスをオンライン配信以外でどのように生かしていくのか気になりました。【20代・学生】

●芸人さんは現代だと様々な働き方があることがわかりました。芸人さんは私が想像しているよりも仕事の確保が難しいことを知り、驚きました。芸人さんが仕事を確保するためには自分自身の良さを最大限に発揮する必要があると感じました。キャンさんがおっしゃっていたように、私たち学生もどのように芸人さんを呼べるのかがわからないという点も大きな課題点であると思いました。私もお笑いが好きでテレビ番組やYouTubeで芸人さんを見ますが、やっぱり人気で有名な芸人さんしか見ません。沖縄の芸人さんや若手の芸人さんが仕事を増やすためには私たち学生への認知度を高めることやSNSでの発信が必要であると感じました。キャンさんたちが開発したオンラインライブ配信スキームは劇場に足を運ばなくてもお笑いの楽しさを感じることができる画期的な仕組みだなと思いました。私の友人にはお笑いに興味があまりない子やテレビを見ない子が多いので、そんな友人にもこのオンラインライブを使ってもらって、お笑いの楽しさを知ってもらえたらいいなと思います。キャンさんがおっしゃっていたように笑顔には大きな価値があるなと改めて感じました。芸人さんのコントやネタを見ていると自然と笑顔になれます。当たり前のことのように思っていたけれど、その時間は笑うことを通して幸せになれているんだなと思いました。【20代・学生】

●今回のキャンヒロユキさんの講話は、自分にとってとても興味深い内容で凄く面白かったです。話のテンポも良く、共感できる話も多くて最後まで聞きやすい講話でした。lollolup開発のお話の中で、お笑いの市場価値について具体的に知ることができ、またユーモア溢れる開発の内容も聞けて、とても有意義な時間を過ごせました。話の中で特に、笑顔でいれば気持ちも自然と明るくなっていくという言葉が印象に残っていて、自分のこれまでの経験を思い出しながら腑に落ちたので、この言葉を大切に覚えていようと思いました。【10代・学生】

●対象者の自然な笑顔を数値化して、笑いを起こすという事業を行なっていることを理解し、芸能だけでなく、子育てや介護福祉・教育にまで幅広く活用できることを理解した。子供の話や介護現場での「今日笑いましたか」など出てきたので、想像が容易にできて理解しやすかった。
大口開けた笑顔より事前に口角が上がった表情を笑顔と換算して声が出る仕組みに驚いた。また、鼻や口角が点で結ばれているのを数値化するので、顔を全面に出さずプライバシーが守られるという事も不安要素だったが、配慮できてたので安心できた。
特に子供の興味関心を持っていることを事業を通すことで知ることができる可能性があるとしていることを共感したので、これからの教育・子育て現場に投与していくと一人ひとりにあった興味関心ごとに対応できて面白いなと感じた。【10代・学生】



講師のキャンヒロユキ 先生、対面会場およびZoom会場に来ていただいた皆様、長時間にわたって第3回研究会にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。


《お問い合わせ》
沖縄国際大学 産業総合研究所 
TEL:(098)892-1111(内)6109 
FAX:(098)893-8937
E-mail:sanchr@okiu.ac.jp