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写真家:石川真生さんによる特別講義を実施しました

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 共通科目「芸術学Ⅰ」(担当:浦本寛史経済学科教授)において、2024年5月16日(木)、3号館202教室にて、第43回土門拳賞や文部大臣賞を受賞した写真家:石川真生さんを迎え、番組ディレクターの植田恵子さんと杉本美泉さんが進行する形式で特別講義が実施しました。
 今回の特別講義は、2023年3月にNHK教育テレビで放送された「沖縄の夜を生きて~基地の街と女性たち~」について番組制作の意図、ならびに写真家石川真生さんが沖縄の若者学生たちへ伝えたいことや若者が番組を通して何を感じ、受講生に「生きることの自由」について考えてもらうことが趣旨です。
講義の様子

「私は、『沖縄で生きる人のありのまま』を撮りたい。きれいなものも、汚いものも。それをポリシーにしているのは、私が写真家として歩みはじめのころから見ている、夜のコザの街に生きる女性たちの生き方がそうさせている」
「私は病気しているが、ずっと写真を撮り続けたい。私はそれしかできないから」
「軍隊は嫌いだが、そこに働く人は好き」
など、石川さん自身が抱える葛藤を交えながら、ご自身のこれまでの生き方を語りました。
 そして、受講生に向けては「私は皆さんと同じ年代のころ、何ができるかを考えた結果、カメラを手にした。皆さんもこれからやりたいことを探すのではなく、さまざまなことに挑戦してやりたいことを探しなさい。決まったら今すぐやりなさい!」と力強いエールをおくられました。

 受講生からは「写真を選ぶ時はどのようにしているのか?」「写真を撮るときに考えていることは何か?」などの質問も寄せられました。また、講義終了後も受講生が石川さんに話しかける姿が見られました。
 石川さんから語られた「沖縄」は、受講生にとって、普段の講義では得られない姿に映ったことでしょう。

 石川真生さんをはじめ関係者のみなさま、貴重な機会をありがとうございました。

講義で学生に語る写真家石川真生さん