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【産業研】令和6年度 第3回研究会「やんばるホテル南溟森室が誘う『本物』の沖縄」を開催いたしました

産業研
沖縄国際大学産業総合研究所では、2024(令和6)年度 第3回研究会を下記のとおり開催いたしました。

テーマ:「やんばるホテル南溟森室が誘う『本物』の沖縄」

■講 師:  仲本 いつ美 氏 <株式会社Endemic Garden H 代表取締役> 

日 時:  2024年7月12日(金)14:40~16:10

場 所:  沖縄国際大学5号館106階段教室

参加人数: 65名(対面 / Zoom)

■報告概要

やんばるホテル南溟森室での、地域観光の高付加価値化、観光を手段とした地域づくりの取組みについて講話した。

沖縄県国頭村生まれ。県内大学卒業後、国頭村役場に入庁。
2019年 国頭村役場退職後、地域限定旅行社(やんばるツアーズ)を地元国頭村で立上げ。
2021年 2月国頭村の宿泊施設「奥やんばるの里」指定管理開始。
2022年 8月「やんばるホテル南溟森室」グランドオープン。




【写真1】集合写真(左から)


   
■所員:李相典 ■所員:小原満春 ■副所長:髭白晃宜 ■シェルパ:上原里沙 ■講師:仲本 いつ美  ■所長:原田優也 ■所員:村上了太 ■所員:上江洲薫 ■司会:上原彰公                







 【写真2】講師:仲本 いつ美 先生

                   



 





 【写真3・4・5・6・7・8・9・10】研究会の様子
 
         

































■【参加者からの感想】


●沖縄にいる私でも知らない沖縄がたくさんあるんだなと気付かされました。観光客誘致だけでなく、地域の活性化やおじぃおばぁの活力にも繋がる南冥森室の取り組みは、とても素晴らしく、すごく興味を持ちました。いつか私もサバニ体験や釜戸での朝食作り体験をしてみたいです。【20代・学生】

●沖縄県に住んでいる自分でも木の船で川を泳ぐ体験をしてみたいと思いました。外国人のお客さんが来た時にどのようにして地元高齢者の方とコミュニケーションをとっているのかなと気になりました。【10代・学生】

●やんばるという県内では足を運びずらい場所で新たな事業を始めるのにはとても勇気がいると思った。仲本さんは新しい事業であるためライバルが少ないと言っていたが、それだと前例が少ない為、正解がわからないまま進んでいくという精神はとても凄いとおもった。【20代・学生】

●今の沖縄は生活が欧米化していて、長寿県だったとは思えないぐらいだが、やんばるには伝統的な生活が残っていると聞いて、世界一の長寿の空間がまだ残っているのなら、それはとても価値のあることだし、その自慢の沖縄を世界中の人に感じてもらえたら、嬉しいと思う。【20代・学生】

● 宿を拠点としたツアーというものをやっていて、宿とツアーは自分の中で別々なサービスだと思っていたので、このふたつを一緒にしていて斬新な考えでこういうマーケティングの仕方もあるんだなと感じました。
集落で観光客とご飯食べたりとただ沖縄を旅行をするだけでは知りえない沖縄を知ってもらえたり、集落の方もお金が貰えたりとより地域が活性化できるような企画でとても心温まるお話でした。【20代・学生】

●集落を残すためにも事業の柱としている点が感銘した。【60代・一般】

●根付いている地域の歴史や文化があるなかで、地元の方と繋がりを持ってサービスができていて素晴らしいなと思った。
沖縄は観光客が多くて色々な問題が多発している中、今回聞いた事業はなかなか難しいと思うのに、地元と連携が取れていてすごいと思った。【20代・学生】

●思ってはいるけどなかなかできないことを実行されていて、尊敬ともっとお話を伺いたいと思いました。機会を与えてくださいありがとうございました。【40代・一般】

●やんばるでこのような体験ができるのは素晴らしいと思った。思っていたより集落の数が少なくて、売り上げがあるのか気になった。また、後継者問題が今後の課題となっていくと思った。【20代・一般】

●地域に人を呼び込むという所で、コミュニティとインバウンドはやはり密接に関わっているのだと改めて感じました。また、観光客と地域の人が関わる仕組みやサイクルのようなものを作ることが今後大切になってくるのだと思った。【20代・学生】

●料金は高いが世界的なエシカルやウェルネスといった注目度、コロナ禍を経て人との繋がりを求めた外国の方の利用が多いということを知ることが出来て良かったです。
超富裕層を狙いにすることが一番の近道かもしれないが、お金を出すから泊まれるということだけで完結することが出来ないコンテンツが多いため、お客様とのやり取りやニーズに応える負担を考えると取り組み自体に感銘を受けました。【20代・学生】

●BLUEZONEの国頭の人達についてや高付加価値化を目指していることについて知れた。24名ほどの人口の少ない集落の方達と連携を取って、三味線おじーに三味線の仕事を与えたり、誕生日partyなどをし交流を深め、コミュニケーションを高めて良い地域活動をしていて、地元の人と触れ合える事を強みに、バランス良く商売してる。地域コミュニティの活性化に強く繋がっていると感じた。やんばるホテルでは、集落の環境保全、景観維持のため集落清掃日常業務。私からの質問では、沖縄はリーゾート観光地として根強いと思うのですが、リゾートやホテルなどと連携して、集落ガイドや宿泊を沖縄旅行・観光に絡めもっと知ってもらう事で、利用者や興味持つ人が増えると思った。神事行事も初めて知りました。。【20代・学生】

●次世代へのアプローチや土地の管理についても話されていましたが、過去にはやんばるに一戸建てしたい人向けの体験ツアーも行っていた記事を見つけました。もう既に終了していましたが、過去にはこういうイベントもされていたので次世代のアプローチと言った点ではご尽力されているのかなと思い、凄いなと感じました。【10代・学生】

●株式会社Endemic Garden Hの事業や地域における取り組みは、まさにソーシャル・ビジネスと捉えられるものだと思います。興味深く視聴しました。ありがとうございます。【60代・一般】

●地域のコミュニティとつなげる観光の形、というのがとても感動しました。私もまだ学生で勉強中なのですが、現代の観光客はゴミをあちこちに捨てたり大声ではしゃいだり、好き放題しているのに、地域のコミュニティや文化とは関わらず地域に何も貢献されない、といった課題があることを最近知りました。今回話してくださった「地域のコミュニティに入る」「地域のことを知る」という観光の形は、今世界中にある観光の課題を解決するモデルとなるような、素晴らしい試みだなと思いました。私もいかにして観光で地域に貢献していけるのか、今後、広い視野を持って考えていきたいと思います。【10代・学生】

●地域愛が強く感じられた。また、観光の高付加価値化の取り組み内容の難しさが感じられた。【50代・教職員】

●ホテルのコンセプトが素晴らしい。業務や組織体制が未完成のようなので、今後に期待する。【60代・一般】

●県内に住んでいるけど、北部に行ったことがなく、沖縄の文化を身に持って体験することがなかったので行ってみたいなと感じました。
ただ、学生からすると値段が高く感じるので地元でできる体験みたいなサービスがあるといいなと思いました。サービスができたらぜひ行きたいなと思いました。ありがとうございました。【10代・学生】

●自然を観光客へアプローチすることは沖縄県内でたくさん行っている場所や企業があると思う。その中でもお金を落としてもらうことはむずかしく、沖縄の経済が潤わない要因にもなっている中すごいビジネスを運営していると感じました。子の講話を受け、大学生の私も自然体験や宿泊したいと思っているのですが、県内の大学生も楽しめる低価格プラン等あったらうれしいです。ありがとうございました。【20代・学生】

●質にこだわらない観光と過疎の問題の両方に取り組むあり方に驚いております。【40代・一般】

●事前でニーズ把握し、客の要求を満たす工程をつくりあげる手法、バランスをとること。
観光で地域を振興させるという考え方は、とても参考になりました。地域循環は今後とても大切ですね。
プロモーションビデオやHPがすばらしいのですが、そのための資金や技術者(制作者)とのネットワークはどう作ったのでしょうか。
集落の高齢者とのネットワークをどう作られたのか(今後目指す(限界集落?)のコミュニティーのあり方)。【70代・一般】

●やんばるのこと全然知らないなと思いました。勉強になりました。【20代・一般】




講師の仲本いつ美 先生、対面会場およびZoom会場に来ていただいた皆様、長時間にわたって第3回研究会にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。


《お問い合わせ》
沖縄国際大学 産業総合研究所 
TEL:(098)892-1111(内)6109 
FAX:(098)893-8937
E-mail:sanchr@okiu.ac.jp