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【研究】本学総合文化学部 社会文化学科の教員が科研費 学術変革領域研究(A)に採択されました

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 本学総合文化学部社会文化学科の市川智生教授が、文部科学省が助成する競争的研究費 令和8年度 科学研究費補助金 学術変革領域研究(A)の計画研究に、同学科の新里貴之教授が学術変革領域研究(A)の公募研究にそれぞれ採択されました。このたび学長を表敬訪問し、採択を受けた研究課題の内容や今後の展望について報告しました。

 学術変革領域研究は、文部科学省による大型の競争的研究費で、多様な研究者が分野の壁を越えて協力し、それぞれの専門的知見を結集することで、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを先導することを目的として令和2(2020)年度に創設されました。次世代を担う若手研究者の育成や人材基盤の強化も重要な目的とされています。

 
表敬訪問では、市川教授と新里教授がそれぞれの研究の狙いや意義について説明し、安里学長からは、採択に対する祝意とともに「大変興味深い研究の進展を期待しています」との激励の言葉がありました。



 採択された研究課題の概要は以下の通りです。

■ 総合文化学部 社会文化学科 市川智生 教授 学術変革領域研究(A)(計画研究)
  現代の感染症対策に歴史的要素を見出せるのか:ボーダー・コントロールの国際比較史


 学術変革領域研究(A)「感染症人間学の創成とネクスト・パンデミックへの提言」(代表:飯島渉、長崎大学熱帯医学研究所教授)を構成する9つの計画研究のひとつとして、研究課題「現代の感染症対策に歴史的要素を見出せるのか:ボーダー・コントロールの国際比較史」を5年間にわたって進めます。また、研究領域全体の活動方針やさまざまな研究イベントを企画・運営する総括班のメンバーとしても活躍を期待されています。

 
市川教授は歴史学(日本近代史、医療社会史)が専門で、港湾都市における外国人社会の感染症対策について研究してきました。2023年度から2025年度には、学術変革領域研究(B)「感染症の人間学:COVID-19が照らし出す人間と世界の過去・現在・未来」(代表:浜田明範、東京大学総合文化研究科准教授)の計画研究「COVID-19による集団変容と歴史的継承の比較研究」の代表者として、文化人類学と歴史学による共同研究を実施しました。

 今回採択された研究課題は学術変革領域研究(B)の成果を基礎に、主として人文科学・社会科学領域から新型コロナウイルス感染症が人間社会に与えた意味を考察します。日本、中国、台湾、北米、ヨーロッパ、中東などのさまざまな国・地域で資料調査、フィールドワーク、海外研究者との交流を進め、感染症流行時の出入国管理(ボーダー・コントロール)のあり方を比較し、公衆衛生政策の目的や感染症ごとの特性に着目することで、現代の感染症対策に歴史的要素をどのような形で見出すことができるのかを明らかにします。


■ 総合文化学部 社会文化学科 新里貴之 教授 学術変革領域研究(A)(公募研究)
 沖縄洞穴遺跡の旧石器文化研究


 新里教授は考古学、特に南九州から琉球列島における先史考古学研究を専門とし、土器、葬墓制、遠隔地交流の研究を行ってきました。このたび採択された研究課題「沖縄洞穴遺跡の旧石器文化研究」(2026年度~2027年度)は、学術変革領域研究(B)(計画研究)「琉球列島における先史人類および文化の形成(2023年度~2027年度)」の公募研究「沖縄洞穴遺跡の人類史研究(2024年度~2025年度)」として進めてきた宜野湾市・普天満宮洞穴遺跡の発掘調査をさらに2年間継続するもので、旧石器時代という最初期に沖縄へと渡来してきた人類集団の洞穴を利用した生業(道具や食性)の実態と、その背景にある環境変遷を、考古学、動物学、植物学、年代測定、DNAデータを統合して明らかにすることを目指しています。

写真左から 市川智生教授 安里肇学長 新里貴之教授 
写真左より市川智生教授、安里肇学長、新里貴之教授


■ 令和8年度 科研費採択状況について
 このたび沖縄国際大学からは、上記の学術変革領域研究(A)2件とあわせて、基盤研究(B)1件、基盤研究(C)3件、若手研究4件、合計10件の研究課題が新規に採択されました。