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【産業研】叢書第6号「新時代の沖縄観光の諸相:コロナ禍とその後の挑戦」出版いたしました。

産業研
沖縄国際大学産業総合研究所では、第6号叢書「新時代の沖縄観光の諸相:コロナ禍とその後の挑戦」を出版いたしました。




■タイトル: 「新時代の沖縄観光の諸相:コロナ禍とその後の挑戦」

■編著者:  沖縄国際大学 産業総合研究所

■発行所:  株式会社 泉文堂

■発行日:  2024年3月1日

■表 紙:













<概 要>

 公然の事実として,新型コロナウイルス感染症は世界全体に甚大な影響を及ぼしています。この難しい時期において,沖縄の観光産業もまた,例外ではなく深刻な影響を受けています。本書では,新型コロナウイルスの大流行が沖縄観光に与えた影響を詳細に分析し,新しい方向性, ビジョン,そして地域の持続可能な発展を目指すための具体的な戦略やイニシアティブに焦点を当てています。沖縄県は県経済を支える産業として,地域の資源を有効に活用した観光施策を1976(昭和51)年から全国に先駆け、沖縄県観光振興基本計画を策定し,「観光」を今日の基幹産業に成長させてきました。 しかし, これまでに経験したことのない世界的なパンデミックが沖縄の観光産業にも大きな影響を与えています。 多くの産業が変革を迫られている中, 沖縄の観光産業はこれらの課題をどのように乗り越え、新しい時代に適応していくべきでしょうか。この疑問に答えることが,本書の主な目的です。本書は沖縄国際大学産業総合研究所による二つのグループプロジェクト, 「沖縄観光の海外顧客ターゲットの多様化とリスク分散に関する研究」及び「ニューツーリズムと観光クラスター形成に関する総合的研究」の一部の研究成果を基に編纂されています。これらのプロジェクトは2018年度から2022年度にかけて実施され,多角的な調査が行われました。沖縄観光が直面するであろうさまざまな問題と課題を包括的に分析し,解決策を提案しています。
 本書の構成は,コロナ禍と観光産業の変化,地域観光施策と課題,観光消費者の行動と地域ブランディング,観光産業と地域支援の4つの主要なテーマを取り上げており、観光関連の研究者, 専門家,地域のプラクティショナーや政策立案者など,幅広い読者に情報を提供しています。


<各部の紹介>

【第1部】
 第1部 「コロナ禍と観光産業の変化」では,新型コロナウイルスの影響を受けた観光産業に焦点を当てています。「国際通り商店街」を取り上げ,商店街の再活性化戦略と将来展望を探求します。 また, コロナ禍による人々の移動パターンの変化とそれが将来の旅行需要に与える影響を分析し,観光産業全体の現状と国内観光の将来展望を詳述しています。 オーバーツーリズムを背景に,新型コロナウイルスの影響を受け入れることで,観光産業の適応と発展の方向性を模索します。

【第2部】
 第2部「地域観光施策と課題」では,地域固有の観光施策とイニシアティブを探求し,その効果と存在する課題を詳細に分析します。例として,久米島町を挙げ,市町村産業連関表を用いた新しい評価アプローチを紹介します。 また,北海道ニセコ地域の成長と,観光産業の発展が税収構造に与える影響を分析します。スポーツツーリズムの推進に関する活動や課題、地域資源を守りつつ持続可能な観光を実現するための入島税導入の検討,沖縄のクルーズ観光の現状と課題にも焦点を当てます。

【第3部】
 第3部「観光消費者の行動と地域ブランディング」では,観光市場における消費者行動の変化と地域ブランディングの役割に注目し, Z世代の行動パターン,新たなトレンドとしてのワーケーション,価値共創を活用した地域ブランディングのアプローチ,そして沖縄の観光産業と地域ブランドの関連性について深い洞察を提供します。 これにより,観光市場における消費者のニーズの変化とそれが地域ブランディングにどのように影響を与えるかを理解するための基盤を築くことができます。

【第4部】
 第4部 「観光産業と地域支援」では,観光産業が地域経済や社会に与えるポジティブな影響を探ります。地域金融機関が観光振興に果たす役割,宿泊業界の雇用の特徴と直面している課題, そして働く人々の健康と福祉の向上をいかに促進するかに焦点を当てます。 これにより,観光産業が持続可能な地域社会の発展にどのように寄与できるかについての理解が深まります。


<むすびに>

 産業総合研究所は,県内のビジネスと経済を中心に,地域社会に根ざした研究活動に取り組んでまいりました。 本書は 「沖縄の観光」をテーマに,産業総合研究所の叢書第6号として発行をしております。 沖縄の魅力を最大限に活かしながら, 新しい観光の形を模索し、その未来を共に考える一助となれば幸いです。共同プロジェクトの研究成果を活かし、沖縄の産業の発展に貢献すること,そして県内外のさまざまな地域と連携することを目指しています。 今後も研究所の所員一同, 研究活動を通じて微力ではございますが、地域の皆様にお役に立てるよう精進して参りたいと思います。 最後になりますが,第6号叢書の編集にあたり、投稿者の皆様, 泉文堂, そして産業総合研究所の研究支援助手である上原彰公氏に心より感謝申し上げます。

2024年3月29日
沖縄国際大学産業総合研究所
所長 原田優也




《お問い合わせ》
沖縄国際大学 産業総合研究所 研究支援助手
TEL:(098)892-1111(内)6109 
FAX:(098)893-8937
E-mail:sanchr@okiu.ac.jp