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図書館司書採用試験に現役合格した学生さん達にインタビュー!

日本文化学科
沖縄国際大学では全学科で図書館司書資格の取得が可能です。
今年は図書館司書として日本文化学科から3名の学生が現役合格を果たしました!
狭き門を見事突破した3名に、お話を伺いました!

【合格した日本文化学科・4年次の3名】


 ・神里 茉里 さん(普天間高校 配属)     ・山城 海鈴 さん(久米島町立図書館 配属)



・玉城 沙綾 さん(沖縄水産高校 配属)


■合格おめでとうございます!まずは皆さんが図書館司書を志したきっかけを教えてください。

山城:私は小中高で図書館の先生と仲良くなって選書や整理を手伝ったりしてて、それで図書館の先生って楽しそうだなと思って。あと元々、本が好きだったのが根本にあります。

神里:自分も本が好きで、小中高と図書委員をやって図書館の先生の仕事良いな、と思いました。あとテレビで国立国会図書館の取材番組を見て、本に囲まれる仕事に憧れを持ったのが中学生の時でした。

玉城:私は小、中で図書委員会をやっていて司書の先生と仲良くなって、どういう仕事をしているのか話を聞いていて面白そうだな、と思ったのがありました。
ただ私は最初、公務員の専門学校に通っていたんですが、公務員で一つの分野に特化した仕事がないかなと考えた時、「司書」がすぐ出てきたので、司書資格の取得に特化している沖国大に編入しました。


■図書館司書資格の授業で、いちばん印象に残った講義は何ですか?

神里:大変だったのはレファレンス(情報サービス演習Ⅱ)ですね。学生が司書役、先生や先輩が利用者役になって色々な質問をしてくるので、それに対して司書として答えを見つけるというものでした。与えられた課題に対して講義外でグループを組んでレポートをまとめたりするので、それが大変でした。言葉遣いや身なりについても学んだりしました。

玉城:私もレファレンスの講義が一番印象的でした。一緒に講義を受けている人とコミュニケーションを取ったり、グループをまとめる力が求められました。ひとりひとり得意なことや苦手なことがあるのでそれをどうやって補い合うか考えるきっかけになりました。
この講義ではネットで調べるのは最終手段ということで、問い合わせがあった資料の内容などを参考書で調べて提供する、という形でした。

山城:私は目録作り(情報資源組織論Ⅱ)ですね。資料にたどり着くために、その資料の情報を登録するんですが、この講義では昔のカード形式の目録(現在はネット登録が主)に登録するのでその書き方など学びました。この本は何がテーマなのか?何が重要なのか?というのを本から調べて書き方のルールに則って書いていくんですが難しかったです。ネットの情報ではなく、この本から情報を取ってこないといけない、というのもあったので。


■公務員試験の対策はどうやっていましたか?

山城:沖国大の図書館で過去問題集を借りて、それで勉強したりしました。返却期限があるので、その期限までに問題を解かないといけない!となるので図書館で借りた方がいいと先輩から言われていました。
あとセンター試験の時の勉強が教養試験の内容と似ていたので、役に立ちました。

神里:私は2年生の後期に専門科目、3年生の前期に教養、という形で沖国大の公務員講座を受講していました。キャリア支援課や図書館に置いてある過去問集を解いていました。古本屋で書き込みがある問題集を買って、間違っている箇所を自分で直したりしました。

玉城:専門学校にいた頃に教養試験を勉強していて、大学では公務員講座や大学の図書館を活用して対策していました。図書館は過去問集をたくさん置いていて、幅広く勉強することが出来たので。


■図書館司書として働くうえで、目標はありますか?

神里:これから学校という教育現場で学校図書館を運営していくので、まずは生徒のために何が出来るかを第一に考えて、図書館を充実させていきたいと思っています。

山城:久米島で皆に図書館を利用してもらうために、自分自身が広告塔となるような司書になりたいです。元々、放送部で久米島でラジオをしていたのでその時の経験を活かして、「図書館ってこんな事ができるんだよ」っていうのをいっぱい皆に知ってもらいたいです。

玉城:学校図書館では司書と生徒の関わりが多くなってくるので、先生や生徒のニーズをちゃんと把握して資料、情報提供が出来れば良いなと思っています。学校生活だけでなく日常生活でも役立てる情報提供がしたいです。あと学校図書館を真面目な場だけではなく、リラックスできる場として運営出来たら良いなと思います。普段本を読まない子たちでも「図書館に行きたい」って思わせるような図書館にしたいなと思っています。


■高校生の皆さんに読んでほしい本ってありますか?
山城:読んでるかもしれないですが、「図書館戦争」とか。

神里:図書館戦争は、「図書館の自由に関する宣言」とか実際に司書に必要な知識を得られるので、司書に一歩近づいた!って気になります。本の中にカモミールティーが出てくるんですけど、それを大学祭の出店で提供したりもしました。高校生の皆さんに「図書館戦争だ!」って喜んでもらいたかったので。

玉城:私は「夢を叶えるゾウ」ですかね。冴えない主人公がインド旅行で買ったランプからゾウが出てきて、「お前を立派な人間にしてやるから、言うことを聞け」ってゾウが色々な課題を出してくるんですね。それをこなしていくうちに、自分自身が成長していくという話です。自分に自信がない、やる気が出ないって人に読んでほしいです。

※その他、妖怪アパートの幽雅な日常シリーズや八雲シリーズ、ダレン・シャンシリーズ、山田悠介さん、あさのあつこさんの小説など多くの作品について熱く語って頂きました!


■最後に図書館司書を志している高校生や大学の後輩の皆さんに一言お願いします。

神里:司書は狭き門、というのはありますが「なりたい」という強い意志を持って頑張ること、あと公務員試験の勉強を早めにやっといた方が後悔はしないと思います。あと司書の勉強も一生懸命やって、大学で自分が「楽しいな」と思える趣味もやりつつ無理のないペースで進んでほしいというのはあります。

山城:大学や司書の勉強は大変なので、「本が好き」「司書になりたい」っていう気持ちを高めるために好きな本をたくさん読んだ方がいいと思います。本を読めば見聞も広がるし、自分のレベルアップも図りつつ司書を目指す意志を固めれば良いと思います。

玉城:司書資格の講義って最初受ける人はとても多いんですよ。ただ学科の専門科目と両立が難しくなって受ける人がだんだん減っていくんですね。大変だと思うけど頑張っていれば出来ると思うので、無理のないよう4年間でどう講義を取っていくか考えれば大丈夫と思います。
あと公共図書館と学校図書館で司書の採用枠って違っていて、公共図書館は毎年募集があるわけではなかったりします。講義は公共図書館での業務がメインになっているので、学校図書館はイメージがしにくいかもしれませんが、種類にこだわらなければ学校図書館を考えても良いかなと思います。


「本が好き」という気持ちと、たくさんの努力で見事夢を叶えた3人。これから図書館司書として様々な活躍をしてくれると期待しています!
本当におめでとうございます!!