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「難民の今と私たちとの関わり」をテーマに講演会を開催しました!

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6月20日の「世界難民の日」にあわせて、認定NPO法人難民支援協会の難民受入プログラム・マネージャーの折居徳正さんとシリアからの留学生ザカリッアさんをお招きし、「難民の今と私たちとの関わり」をテーマに講演会を開催しました。

折居さんには、世界の難民の現状や動き、日本の難民受入の経緯や認定数、「出入国管理及び難民認定法」の運用の見直しによるメリットや課題、難民支援協会の取り組み等をクイズやスライドを用いて説明いただきました。

 

2018年国連が発表した難民の数は6850万人。
日本への申請数が10,493人。それに対して日本の難民認定数が42人。
人道的配慮のための在留許可を得て滞在している方もいるそうですが、それでも韓国やカナダ、アメリカと比べ、あまりにも低い認定数に参加者の皆さん驚いていました。
難民認定制度が改定され、4月に入国管理局から出入国在留管理庁となりましたが、出入国において法律違反をしていないか管理するところで、保護すべき難民について扱うことに無理があるのではないか。また、「我々」はどのような国、政府をつくっていきたいのか、「我々」とは誰を指すのか、憲法での保護は国民が前提となっているが、国民はその国で生まれた者だけなのか、その国で暮らしたい、貢献したいという方々も「我々」として考えていくことはできないか、現在の国連の動きやカナダなど難民受入の先進事例を織り交ぜながら、日本での難民支援の在り方について問題提議されました。

その後、日本の難民受入をめぐるさまざまな意見をめぐり、それぞれ共感できるもの共感できないものをグループで話し合い。自分自身の考えとは異なる考えも含め、様々な意見を通じて難民受入、支援の在り方等を考えていただきました。

ザカリッアさんには、シリアでの内戦の体験、トルコへ移動した後の生活や日本・沖縄に来るまでの経緯をお話いただきました。

内戦によって親友を失い、家族と離れ離れになったザカリッアさん。
もともとシリアでは日本のアニメを見たり、折り紙や将棋など日本へ関心を持っていたこともあり、難民支援協会のプログラムに参加し、トルコを経由して日本へやってきました。
独自の文化や歴史、自然に興味をもって自ら沖縄を選んだそうです。来沖して約1年3か月。地域の綱引きやエイサーに参加し、文化を学んでいるとのこと。来年3月の日本語学校卒業後は、日本での就職を希望しています。
質疑応答では、家族のこと、好きなアニメについて、ラマダンを沖縄でもやっているか、沖縄の季節の風物詩台風は怖くなかったかなどの質問が出されました。
参加者のみなさんからは、メディアや文献を通してではなく、直接お話が聞けて親近感がわき、身近に感じたとの感想が寄せられました。
難民支援協会の留学生受け入れプログラムは始まったばかり、「一人一人の若者たちが日本でチャンスをつかもうとしている。ぜひ友達になってほしい。彼らにも日本社会への貢献をしてほしい」と難民への理解と支援を呼びかけました。
首都圏、関西とあわせて沖縄で受入れいただいたのは、2016年に沖縄平和賞を受賞しただけではなく、沖縄の人々が戦争体験を経て、難民への共感的理解があるからだと話されていました。慰霊の日を前に、改めて戦争と平和についても考える機会となりました。

  

☆参加者からの感想☆
・実際のシリアから来た方の話を聞き、胸があつくなりました。私にできる協力とは何だろうと考えたときに、日本の文化、沖縄の文化を体験してもらったり、伝えたり、知ってくれるきっかけをつくることかなと感じました。とてもいい経験になりました。
・今回の講演ではワークもあり、たくさんの意見がきけた。カナダの民間がやっていることも見習うべきではないかと思った。今回特に難民や今できること(理解することなど)改めて知ること、学ぶことが出来た。日本は受入体制をつくる必要があると思う。
・テレビで得る断片的な情報だったのが、この機会につながりました。また、グループワークでは、様々な意見があることを知れたし、学生がしっかりとした考えを持っていることにとても驚きました。一般も参加できる講座にしてくださりありがとうございました。