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【南島研】第209回シマ研究会を開催しました

南島研



南島文化研究所では、第209回シマ研究会を開催しました。学内、学外から、多くの方々にご参加いただきありがとうございました。


■テーマ:大宜味村謝名城のウンガミについて

■報告者
前田 國男(大宜味村 謝名城区 元区長)
片本 恵利(南島文化研究所 所員)

■司会・コメンテーター
西岡 敏(南島文化研究所 副所長)

■報告概要
 1992年の大宜味村謝名城のウンガミ(海神祭)の映像を映写しながら、当時の区長で郷土の文化に詳しい前田國男氏が解説を行う。片本所員は、心理臨床学の立場から、コミュニティの中での神人(カミンチュ)や海神祭について考察する。






講師の前田國男氏


講師の片本恵利氏


映像資料に基づいた解説


ウンガミの様子を実演



司会・コメンテーターの西岡敏氏



映像記録にかかわった久万田晋氏


質疑応答

《参加者の感想》アンケートより一部抜粋 
・大宜味に住んでいます。なかなか見れない貴重な祭りの様子を、いつも見ている風景と重ね合わせて見ることができ、感動しました。

・今日の映像を大宜味の若い人は見たことがないかもしれません。ぜひ地元でも開催してください。若い人が興味をもって文化継承につながることを祈っています。

・映像を流しながら解説をしてくださり、分かりやすかったです。初めて見る祭祀の様子だったので、勉強になりました。伝統祭祀は興味があるので、これからもさまざまな祭祀を調べてみたいです。

・祈りの原点が、貧しくて自然の神に食べ物が取れるようにというもので、食べ物の心配がなくなった現代では、どのように継承していくべきか考えさせられました。

・卒論のテーマに考えているのでとても役に立ちそうです。神人たちが減っているなかで、どう残していくかという前田さんの言葉が響きました。

・沖縄の伝統文化について、深く知ることのできるすばらしい映像だった。継承され続けている伝統文化が一つでも多く増えていって、沖縄らしさを残していきたいと思いました。

・昔から受け継がれてきた祭りが、途絶えてしまうのは悲しく思います。誰でもなれることでもないので、映像だけでも残しておく必要があると強く思いました。