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【南島研】第211回シマ研究会を開催しました

南島研

南島文化研究所では、第211回シマ研究会を開催しました。学内、学外から、多くの方々にご参加いただきありがとうございました。


【第211回シマ研究会】

■テーマ:
組踊における人間関係と待遇表現

■講師
西岡 敏(南島文化研究所 副所長)

■コメンテーター
鈴木 耕太(沖縄県立芸術大学 附属研究所 講師)

■司会
下地 賀代子(南島文化研究所 所員)

■概要
組踊のセリフや歌で用いられている言語は「沖縄語」の一つである。「沖縄語」は、琉球列島における六つの危機言語のうちの一つであり、近世琉球の言語表現である「組踊語」は、現代の「沖縄語(うちなーぐち)」とも深いつながりを持っている。「琉歌」の表現と同じく、韻文によって沖縄語独特の文語的な世界を構築しているが、セリフによって物語が進行していくので、言語表現にも登場人物の人間関係が反映された形を見ることができる。今回のシマ研究会では、組踊のセリフにおいて話の相手や第三者がどう扱われているか、すなわち、その「待遇表現」に注目して、組踊で用いられている言語表現について考察していきたい。




写真1:講師の西岡 敏 氏



写真2:コメンテーターの鈴木 耕太 氏



写真3:司会の下地 賀代子 氏



写真4:会場の様子



写真5:質疑応答の様子(1)



写真6:質疑応答の様子(2)



《参加者の感想》アンケートより一部抜粋 
・組踊の敬語の位置付けや特徴が示されたのはよかった。組踊の主要ではない役の敬語ももっと知りたくなった。

・「沖縄の言語」の授業をとっていたので、なんとなく理解できた。そもそも組踊の内容を知っているのが「執心鐘入」だけなので、これからたくさんの組踊をみて、この研究の題目及び自分の考えを持ちたいと思う。

・初めて聴講しましたが、組踊が書き言葉による唄えであることを知る事ができ、今後組踊を観る参考になりました。

・組踊作品の登場人物をインフォーマントとして、分析する技法に興味深いものがあった。鈴木氏による組踊のテキストを使うことの限界にかかわるコメントもおもしろかった。組踊研究の最前線に触れたような気がしました。

・対談形式で、TVを見ているようで内容も深く良かったです。

・言語学の視点から組踊を考える西岡先生のご報告を聞き大変勉強になりました。やはり敬語表現を音数律のなかでちりばめることの難しさもあったのと、敬語表現が物語の進行とともに変化することもあると思います。この報告を聞きまして組踊を多角的に考える重要性もわかりました。