文字サイズ

ニュース

【南島研】第30回南島研セミナーを開催しました

南島研

南島文化研究所では、第30回南島研セミナーを開催しました。学内、学外からご参加いただきありがとうございました。

【第30回南島研セミナー】

■テーマ:
「ゆいむん」の世界観――「ゆんぬ」(与論島)からの発想

■講師
堀 信行
東京都立大学名誉教授/南島文化研究所・奈良大学総合研究所特別研究員。理博。1943年生。広島大学教育学部卒、同大学大学院文学研究科地理学専攻中途退学。東京都立大学理学部助手。広島大学総合科学部講師・助教授。東京都立大学理学部助教授・教授。2007年退職後、奈良大学文学部教授。2014年退職。専門は環境地理学。日本、アフリカ、南太平洋でサンゴ礁や自然景観の形成史、および人間と自然の関係性を基軸に景観論や風土論の研究。

■司会
崎浜 靖(南島文化研究所 所長)

■概要
与論島の島民は、自身の島を「ゆんぬ」と呼び、島の東部のイノー(礁湖)内の洲島を「ゆりがはま」と呼んだが、地名は「百合ガ浜」と書かれた。これらの呼称は、海の彼方からの「ゆいむん」」または「ゆりむん」、すなわち「寄り物」に由来する。「彼方から霊力を帯びた「モノ」が寄ってくる」ことに思いを馳せる精神性は、水平方向を基軸とする異界につながる自然への憧憬であり、畏怖であり、その世界と交流し、循環する心でもある。こうした霊力の循環思想の捉え方は、与論島に限らず、奄美・沖縄地域で一般的に見いだせる。さらには、日本文化の基層にある考え方のように思われる。これらのことを「ゆいむん」の世界観として論じてみたい。
















 
《参加者の感想》アンケートより一部抜粋 
・水の循環と地の循環の話で、地の循環はユイムンを中心としたコスモロジーの展開としてとても興味深かった。水平方向の世界観への思想はおもしろい。

・女性とユイムンの関係を水、石、つぼ、火と関係づけながら、与論島の風習と重ねて論じられたのは、新たな視点として参考になった。水と地霊の循環思想も島嶼地域での自然と合致すると感じた。

・沖縄、奄美独特のカミや霊力のことについて結構わかったので良かった。今後、そういったカミや霊力のことを大切にしたいと思った。

・とても壮大でロマンがあり感動的な報告でした。

多くの皆様のご参加、誠にありがとうございました。