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【南島研】第214回 シマ研究会(オンライン)を開催しました

南島研
南島文化研究所は、第214回 シマ研究会をオンラインで開催しました。
県内、県外、海外からオンラインにて多くの方々にご参加いただきました。

【第214回 シマ研究会】

■テーマ:
「桐板とトンビャン」

■報告者
又吉 光邦 (南島文化研究所 所員)

■司会
崎浜 靖(南島文化研究所 所長) 

■報告概要
桐板を一般的にトンビャンと発音し、その素材については、幻の布/幻の繊維などという表現がなされてきた。報告者は、古文書や明治期の新聞、そして実際に残されている貴重な古布裂を調査した結果として、大きくトンビャンと発音される植物繊維には2種類あり、その一つは中国産の麻系の繊維、もう一つは沖縄産のリュウゼツランの繊維があることを見出した。研究会では、それらについての知見をデジタル顕微鏡の写真などを用いて報告する。



写真1:又吉 光邦 氏(南島文化研究所 所員)


写真2:崎浜 靖(南島文化研究所 所長)


写真3:オンライン開催の様子

《参加者の感想》アンケートより一部抜粋 
・龍舌蘭の繊維と糸芭蕉の繊維を布にした時の繊維の屈曲の違いが印象的でした。それから、トンビャンと言う呼び名になった経緯はとても衝撃的でした。
・今は簡単に素材を購入し染織出来る時代ですが、古の人たちがあらゆる物から苦労して繊維を生み出していたことの凄さを今一度感じています。
・桐板に「幻の」が付いた社会情勢など、大変興味深く拝聴いたしました。竜舌蘭の繊維を布にすることが可能であることを 様々な困難にもめげず、まさしく身体を張って証明された又吉様のご努力に感服しました。