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【経環研】2021年度 第1回オンライン研究会を開催しました。

経環研
沖縄経済環境研究所では1月20日(木)第1回オンライン研究会「ホームレスにおける各種健康問題や障害と、ホームレスに至る経過に関する研究-名古屋の調査より」を開催いたしました。

報告内容
2013年、2014年、名古屋市に拠点を置くホームレス支援団体らの協力により、ホームレスに関する大規模な調査研究が行われた。発表者は、その調査研究の代表研究者である。本研究会では、2013年に行われた先行調査の手法や、2014年に実施した調査の調査方法について説明した。名古屋市の調査結果から、路上生活に陥ってしまった背景や抜け出せない理由について報告を行った。



【オンライン研究会の様子】(開催方法:Zoomミーティング)
    

報告者 西尾 彰泰(にしお あきひろ)岐阜大学保健管理センター教授

質疑応答の様子
  

※参加者のプライバシー保護のため一部画像を加工しております。



<参加者の感想>
60代 女性 沖国大教職員
社会福祉・ソーシャルワークの課題として、大変示唆のある内容でした。当事者をどのように理解するか、という難しい課題を改めて感じました。またご本人の生き方をどのように支援するか、という意思決定支援の個別性について考えさせられました。

40代女性 沖国大教職員
ホームレスの実態を深く探った内容だった。たいへん考えさせられる内容であり、学ぶところが多かった。社会や産業構造の変化や、おそらく外国人労働者の受入れ政策などによって、新しい社会からこぼれ落ちた者たちがホームレスに陥っていったことと、そして社会が高度化したこと、仕事内容も高度化したことで、知的障害や精神疾患を持つ者から先に零れ落ちてしまったこと。また、ジェンダーの視点から、ホームレスは多いこと。女性は生活保護を受けたり、男性から同居をすすめられたりして、ホームレスになる可能性は低い。しかし、炊き出しに来る者の2割は高齢女性という話は衝撃的であった。

30代男性 一般
講義だけでなく質疑応答もいろんな角度からの話が出て参考になりました。

20代女性 沖縄経済環境研究所 特別研究員
ホームレスの方は、健常者の方が多いと思っていましたが、名古屋の事例では精神疾患や知的障害のある方が多いことに驚きました。社会構造の変化、時代の変化、震災による影響、個人の状況の変化により、日常の暮らしから、生活保護やホームレスとなる可能性はあると誰しもあると考えています。個人の置かれた状況や、立ち直ることが出来る精神等は個々によって異なります。一度、弱者となった場合でも社会から取り残されることなく、また必要な時に必要な支援が行われ、少しでも状況を好転することが出来るよう行政、民間団体が支援する仕組みを国として取り組んで欲しいです。


沢山の方々にご参加いただきました。誠にありがとうございました。


《お問い合わせ》
  沖縄経済環境研究所
  研究支援助手 玉城
  TEL:098-892-1111(内線6207)
  FAX:098-893-8937
  E-MAIL:leechr@okiu.ac.jp