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【経環研】「大学の地域連携に関する研究」チームで視察調査を実施しました。

経環研
 沖縄国際大学沖縄経済環境研究所では、3つのプロジェクトが活動しており、様々な視察や調査が行われております。2020年初頭から広まったコロナ禍は、本プロジェクトにも少なからざる影響を及ぼしており、所期の目的を果たしにくい状況が続いています。
 そのような中、プロジェクト(ア)では、まん延防止措置の解除を見計らって、3月14日から15日にかけて(村上所員のみ同13日-15日)、宮古島にある島尻購買店と狩俣マッチャーズを視察してきました。プロジェクトメンバーの内、村上了太所員、藤波潔所員、渡久地朝央所員そして岡野薫所員の4名が地域教育、キャリア教育、地域連携などの様々な観点から意見交換を行いました。
 とりわけ狩俣マッチャーズ関連では、國仲自治会長と池間狩俣マッチャーズ元代表取締役から、狩俣マッチャーズ(元は狩俣購買店)の歩み、法人格の取得の背景、狩俣集落の諸特徴(特に、本土復帰や地下ダム建設)なども伺うことができました。
 県内では珍しく株式会社であることから、集落全世帯が株主であります。株式会社は1株1票ですが、同社は1人1株の原則を適用しているところが共同店の特徴を引き継いでいます。また、「通い帳」とは、昨今のPOS(Point of Sales System)の役割を果たし、いつ、何を、いくつ購入したかの記録が残されている記録簿であり、同時に信用売買(いわゆるツケ)にも用いられます。そして定期的に利用度に応じた配当金の算出資料にもなります。年商規模は、聞き取りベースですと、恩納共同組組合売店(恩納共同売店)に次ぐ規模です。
 プロジェクトのメンバーからは他にも質疑応答がなされ、充実した一時を過ごすことができました。その後は、字有地(約50ha)の説明も行われ、今後の活用方法も検討していると話されていました。
 地域交流や見守り機能の拠点でもある共同店は、沖縄で生まれた宝物でもあります。次の世代にも受け継がれる、持続可能な組織運営に期待したいところです。(文責:村上)


【視察調査の様子】

島尻購買店にて。


岡野所員に撮影してもらいました。


元は、購買組合だった頃の名残です。


いわゆる「通い帳」。利用度配当金の算出や信用売買の記録に用いられます。


池間元代表取締役から説明を受ける村上所員。


豊富なラインアップのお菓子。


岡野所員によって撮影されました。あまり知られていませんが、かつて狩俣集落には共同店が2店舗ありました。すでに閉鎖されていましたが、「本店」と記されています。現在の店舗は、かつて支店だったようです。
なお、選挙事務所に賃貸されておりましたので、画像を一部加工しています。


《お問い合わせ》
 沖縄経済環境研究所
 研究支援助手 玉城
 TEL:098-892-1111(内線6207)
 FAX:098-893-8937
 E-MAIL:leechr@okiu.ac.jp