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【南島研】第218回 シマ研究会(オンライン)を開催しました

南島研
南島文化研究所は、第218回 シマ研究会をオンラインで開催しました。
県内、県外からオンラインにて多くの方々にご参加いただきました。

【第218回 シマ研究会】

■テーマ:
「米国の沖縄統治と『外国人=非琉球人』管理制度史を再考する」

■報告者
土井 智義(南島文化研究所 特別研究員)

■コメンテーター
秋山 道宏(南島文化研究所 所員)

■司会
村上 陽子(南島文化研究所 副所長)

■報告概要
本報告では、米国統治期の沖縄(琉球列島)における「外国人=非琉球人」管理制度の成立過程史を解説する。琉球列島の非琉球人管理制度は、1953年に非琉球人の定義や強制送還等を定めた米国民政府布令により開始された。その特徴の一つは、米統治下で一定の権利付与を受けた市民(=琉球住民)と外国人(=非琉球人)の区別が国籍ではなく、琉球列島独自の基準(沖縄県籍など)であった点である。その結果、非琉球人の大半は他府県籍の日本国籍者であった。
本報告では、制度形成期に主要な対象となった日本本土からの労働者と奄美出身者が法的に非琉球人となる過程に着目して検証し、米統治下の「外国人」管理制度史の今日的な意味を考える。




写真1:土井 智義(南島文化研究所 特別研究員)


写真2:秋山 道宏(南島文化研究所 所員)


写真3:村上 陽子(南島文化研究所 副所長)


写真4:オンライン開催の様子

《参加者の感想》アンケートより一部抜粋 
・とても興味深く拝聴させていただきました。
・「経済圏」について、「本土復帰」による「通貨統合(ドルから円)」を併せて考えてみると、「領域(性)」もしくは「通貨が流通する地理的範囲やその境界面」に関する議論が、よりクリアになるのではないかと思いました。
・沖縄の「移民研究」を、よりグローバルな水準に引き上げていく大切な研究だと思いました。