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【産業研】2022年度第5回研究会「米国と日本で経験したバイオ系ベンチャーのビジネスマインド」を開催いたしました

産業研
沖縄国際大学産業総合研究所では、2022年度第5回研究会を下記のとおり開催いたしました。

テーマ:  米国と日本で経験したバイオ系ベンチャーのビジネスマインド
日 時:  2022年10月27日(木)14:30~16:10
場 所:  沖縄国際大学13号館1階会議室
参加人数: 88名

■報告概要
 本講演では、2010-2020年の間に東京大学バイオ系技術創出型ベンチャー企業のスタートアップや米国ウィスコンシン大学・コーネル大学での研究員時代に関わったスタートアップから学んだことをまとめ、米国・および日本のベンチャーキャピタル(VC)のビジネスマインドの違いについて実体験をお伝えします。米国と日本のVCの最も大きな違いを2つ挙げるとするならば、投資額とエグジットの仕方にあります。2018年のデータによると、日本におけるVCなどによるスタートアップへの投資額は約3800億円ですが、米国でのスタートアップへの投資額は13兆円で、約34倍になります。このように大きな違いがある中で私たちが進むべき方向性を議論します。


【写真1】参加者集合写真(左から)

    講師: 古波蔵利菜   ■挨拶・世話役: 原田優也   ■世話役: 古波蔵栄太


                 




 【写真2】講師:古波蔵利菜氏

                   

 



 【写真3】研究会の様子
           




■【参加者からの感想】

●古波蔵先生が経験されたバイオ系のベンチャー企業について日本とアメリカを比較した報告を拝聴させていただき、新たな学びと発見をさせてもらうことができました。特に、スタートアップでは特許を申請・登録することが大事であり、さらには協賛企業や投資家に技術面や権利の割合など、気をつけて進めなければならないとわかりました。日本はアメリカと比べて、スタートアップは出遅れている状況であることを改めて知ることができました。一方で、日本はスタートアップを行う環境はアメリカと比べると発展途上であるとわかり、まだまだ魅力や可能性が高いことがわかりました。今後の、産業を発展させるためにはベンチャー企業をより増やしていくことが必要であり、投資家へも魅力を伝えて市場を活性化させる課題があると分かりました。お忙しいところ、貴重な研究発表をしていただきありがとうございました。

●日本と米国のビジネスモデルの考え方の相違点をそれぞれ学ぶことができたので良かったです。

●勉強させていただきました。ありがとうございました!

●沖縄の植物が、バイオ関連のビジネスチャンスを有しているということに希望を感じました。産業総合研究所がその可能性を拡げていただくことを期待致します。

●今回の研究会では、特許を取ることの大切さと、人との繋がりの大切さを学ぶことができました。日本はチーム内だけでの閉鎖的な話し合いを行うのに対し、米国はあらゆるところで立ち止まり、短い時間でも多くの人と話し、アイデアを相談していました。日本人のシャイな性格や海外の方のフレンドリーな性格が表れていると思いました。私も多くの人と繋がりを持ち、様々なアイデアやヒントを得ていきたいです。

●日本とアメリカでの違いを特に感じました。日本がアメリカのようなコミュニケーションを取り入れたら日本も良いアイデアを得る事ができるなと思いました。エンジェル投資家を増やし育成していく事が日本のスタートアップ型の企業の成長に繋がるのだと分かりました。



講師の古波蔵利菜先生、Zoomの会場に来ていただいた皆様、長時間にわたって第5回研究会にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。


《お問い合わせ》
沖縄国際大学 産業総合研究所 
TEL:(098)892-1111(内)6109 
FAX:(098)893-8937
E-mail:sanchr@okiu.ac.jp