文字サイズ

ニュース

ニュース

【南島研】第220回 シマ研究会(オンライン)を開催しました

南島研
南島文化研究所は、第220回 シマ研究会をオンラインで開催しました。
県内、県外からオンラインにて多くの方々にご参加いただきました。

【第220回 シマ研究会】

■テーマ:
「改ざんされる首里城大龍柱―「寸法記」の誤読とその背景―」

■報告者
後田多 敦(南島文化研究所 特別研究員)

■コメンテーター
狩俣 恵一(南島文化研究所 特別研究員)

■司会
崎浜 靖(南島文化研究所 所員)

■報告概要
琉球国の王城だった首里城正殿の大龍柱は、1992年の平成復元で相対向きに復元された。そして、2019年の首里城火災をうけた復旧(「令和復元」)でも、「暫定」とされながら相対向きに設置することになった。しかし、琉球国時代の大龍柱は正面向きだった。大龍柱が相対向きだった事実は確認されていない。つまり、相対向きでの設置は、歴史の改ざんである。相対説が根拠の「寸法記」などを誤読している点など、相対説による資料や歴史の誤読の構造を確認する。そして、「復元」の在り方を考えたい。




写真1:後田多 敦(南島文化研究所 特別研究員)


写真2:狩俣 恵一(南島文化研究所 特別研究員)


写真3:崎浜 靖(南島文化研究所 所員)

《参加者の感想》アンケートより一部抜粋
・大変興味深く拝見させていただきました。今回の後田多先生の話を聞いて、一度決まったことを変更することの難しさを改めて感じさせられました。
・相対向きを主張される方には、その根拠と理由を是非教えていただきたいと思います。
・龍柱の向きに関する議論の経緯が知れてよかった。