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【法政研】2022年度 第83回 研究会 アメリカにおける動物裁判の展開と類型―憲法学の観点から―を開催致しました。

法政研
 沖縄法政研究所では、下記の通り2022年度 第83回研究会(オンライン)を開講致しました。
多くの方々にご参加頂き誠にありがとうございました。


■講 師:青木 洋英(沖縄国際大学法学部講師/沖縄国際大学法政研究所特別研究員)
     
■タイトル:アメリカにおける動物裁判の展開と類型 ―憲法学の観点から―

■司会:佐藤 学(沖縄国際大学 沖縄法政研究所所長)

■コメンテーター:村井忠康(沖縄国際大学 沖縄法政研究所副所長)

■日 時:2023年3月10日(金)14:00-15:30


【報告概要】 
 
沖縄及びその周辺地域では、その豊富な生物多様性を背景として、アマミノクロウサギ訴訟やジュゴン訴訟など、動物を原告としたとされる訴訟が提起されてきた。本報告では、憲法学の観点から、そうした日本の動物裁判の背景にあるアメリカにおける動物裁判に関する判例及び理論を紹介し、その現代的状況及びそこから得られる今後の日本法・アメリカ法への示唆について報告した。



青木 洋英(沖縄法政研究所所員/沖縄国際大学法学部講師)






村井忠康  沖縄法政研究所副所長/沖縄国際大学法学部教授




佐藤学 沖縄法政研究所所長/沖縄国際大学法学部教授


《参加者の感想》アンケートより一部抜粋
・人権の尊重にもいい影響を与えると思いました。
・資料が見やすく、動物の権利に関する裁判の状況がよく分かりました。
・専門外のものにも大変わかり易く,またとても興味深い内容で,大いに思考の糧となりました。
・青木先生の研究してる動物の権利について興味があり、初めて研究会Zoomに参加しました。法学と動物倫理の両方の学問から動物の権利について話していたので、とても興味深かったです。たまに難しくて分からないところもありましたが、補足や質問を聞くことによって部分的に理解することが出来ました。動物や自然の権利についてどこまでの保証をするか難しい問題ですが自分なりに考えてみたいと思いました。動物を対象とした裁判についてよくわかったし、一口に動物裁判と言っても要件が様々あり複雑であることを知れたのでとてもよかった。報告の中に、希少動物を守るためヤギや羊を駆除する判例があり、沖縄の北部でも希少種を保護するために外にいる猫を10年間でゼロにするという方針があるので、動物保護に興味のある私はとても複雑な気持ちになりましたが、ある動物を保護するために他の動物を駆除することについて考えるきっかけになりました。
・動物裁判や動物の権利について考えることは、動物のためだけではなくマイノリティにつても考えるきっかけになることを学べたので、これからも関心を持って調べていきたいです。素晴らしい報告をありがとうございました。
・Zoomもしくはハイブリッドで続けていただけると,遠方からも参加できるのでありがたいと思います。


    
沢山の方々にご参加、コメントをいただきました。誠にありがとうございました。