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大阪の依存症支援施設職員・渡邊洋次郎氏による講話を行いました

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5月17日、法学部中野正剛先生の基礎演習クラスにおいて、大阪の依存症支援施設職員・渡邊洋次郎氏による講話を行いました。
講話の中で渡邊氏は、自身の経験として、幼少時から大変なご苦労を重ねアルコール依存症などいくつかの依存症を抱えて、そのためこれまで少年鑑別所を経て少年院入院、精神病院への入院、成人刑務所での受刑体験など様々な経験を経ながらも、依存症を克服し、現在は介護の現場で頑張っておられる経験を語って頂きました。

講話を行う渡邊洋次郎さん


中野先生は今回の企画を以下に語って頂きました。
「わたしが渡邊さんを招聘した理由は、受刑体験のある人の話を直接聞く機会は珍しい点に加え、彼が仲間をつくってサポートを受けられるよう努力したこと(ピア・サポート)、そして何よりも社会に溶け込めるよう自分で努力する過程で『助けて』とはじめて言えるようになって立直れた事をゼミ生が学んでくれることを期待した点にある。本学はこれまでコロナ渦でzoom等によるリモート講義が主であった時期がある。そのために学生等は大学に来て周りの仲間と話したりわからないことを教え合う機会がほとんど奪われていた。学生には、仲間とつながり助け合いながら社会で生きていくこと、困ったときには声を上げて周囲に助けを求めることは恥ずかしいことではなく、大切であることを今日の講話から学んでくれることを期待した。当日は、新聞記者として活躍しておられる卒業生も取材に訪れて下さって、ゲストスピーカーにメモをとりながら取材する姿もゼミ生に見せて戴いた。学生等の将来に何らかの影響を与えることができたのではと期待している。」