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【経環研×産業研】2023年度 第2回研究会(共催研究会)を開催しました。

経環研
沖縄経済環境研究所では2023年7月8日(土)に、安里長従先生と志賀信夫先生をお招きし、沖縄経済環境研究所×産業総合研究所 共催研究会(第2回研究会)「沖縄 基地、産業構造と貧困」を開催いたしました。

報告内容
「復帰」50年を経てもなお、いまだに基地と貧困が集中している沖縄。安全保障のためには基地の集中は仕方がないという、一方的な主張に加え、近年、沖縄の貧困問題は、沖縄の人びとの文化や性質に原因があるとする自己責任論も増えてきた。本報告では、このような主張に対して真正面から対峙する。「本土優先―沖縄劣後」という歴史的につくられた差別構造による「自由の不平等」に焦点をあて、これが沖縄の基地と貧困の問題に通底するものであることを示す。そして公正で民主的な一体的解決のため、ディシプリン(個別学問)を超えつつ体系的な説明を試み、構造的な解決の重要性を確認するとともに、そのための具体的な提案を行う。


【研究会の様子】
  
講師:志賀信夫 氏(県立広島大学保健福祉学部准教授)

  
講師:安里長従 氏(司法書士、沖縄国際大学非常勤講師)


司会:宮城和宏(沖縄経済環境研究所所長・経済学部教授)


挨拶:髭白晃宜(産業総合研究所副所長・産業情報学部准教授) 

  


<受講された方の感想>
●一般 男性

「沖縄の貧困」について“沖縄の歴史”とそれによる差別構造が、そのもとになっていることが、「理論的」に理解できました。ありがとうございます。

●一般 女性
本日の講義をこの後も復習しながら、現在の沖縄の問題に向き合い、主体として発信するようになれるまで日々学んでいきます。ありがとうございました。

●一般 女性
差別の是正を積み重ねていくことで、より良い未来につながる。何が差別か、どう正していくか、国会でも議論されると良い。

●一般 男性
沖縄の問題について的確に指摘されていました。もっと詳しく知りたく時間が欲しかった。

●本学学生 男性
安里さんや志賀さんのお話を通して、沖縄の貧困問題の原因となる“構造”の問題を解決しようという動きが見られない点が、未だに沖縄貧困の問題が解決に至らない理由なのだと理解した。
沖縄社会の貧困世帯をどうやって標準の所得まで持っていくか、ということを考えがちになっていたけれども、その貧困をもたらしている“構造”を変えるためのアプローチが必要だということを認識できた。

●一般 男性
幅が広く、奥が深い課題ということが良く分かった。とても有意義だった。

多くの方々にご参加いただきました。
誠にありがとうございました。

《お問い合わせ》
 沖縄経済環境研究所
 研究支援助手 玉城
 TEL:098-892-1111(内線6207)
 FAX:098-893-8937
 E-MAIL:leechr@okiu.ac.jp

 沖縄国際大学総合研究機構 産業総合研究所
 研究支援助手 上原
 TEL 098-892-1111(内線6109)
 FAX 098-893-8937
 E-Mail  sanchr@okiu.ac.jp