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【南島研】第223回 シマ研究会(対面)を開催しました

南島研
南島文化研究所は、第223回 シマ研究会を対面で開催しました。

【第223回 シマ研究会】

■テーマ:
「沖縄島における2021年福徳岡ノ場起源の漂着軽石について」

■報告者
伊藤拓馬(南島文化研究所 所員)

■コメンテーター
名城敏(南島文化研究所 特別研究員)

■司会
小川護(南島文化研究所 所員)

■報告概要
福徳岡ノ場は,小笠原諸島・南硫黄島から北北東に約5 kmの位置にある活発な海底火山のひとつである.2021年8月13日に大規模な海底火山の噴火を引き起こし,海面への多量の軽石の漂流が観察された.2021年10月上旬には,沖縄島北部を中心に漂着軽石が観察されはじめ,一部の地域では漁業や観光業に影響を与え社会問題となった.その後,漂着軽石は沖縄県のほぼ全域にみられるようになった.本研究会では,沖縄島を対象に調査を進めている漂着軽石の調査結果を報告するとともに,今後の研究の展望を考えたい.


写真1:実際に採取した軽石の説明をする伊藤拓馬 所員(南島文化研究所 所員) 


写真2:コメントをする名城敏 特別研究員(南島文化研究所 特別研究員)


写真3:司会進行をする小川護 所員(南島文化研究所 所員)


写真4:質疑応答の時間


写真5:参加者が漂着軽石を触る様子

《参加者の感想》アンケートより一部抜粋
・実際に軽石に触れる事ができ、映像で見るものとは違い軽さや質感や触った際に手に付着する火山ガラスを体感することができとても印象深かったです。データの取り方も説明があり理解しやすかったです。
・伊藤先生のお話が大変おもしろく、素人でも楽しんで聞くことができました。ありがとうございました。
・論文の内容を詳しく話していただいて理解が深まりました。
・軽石はすべて同様の成分、組成になっているのか。過去7回の噴火による軽石も全く同じなのか。過去の遺跡から出土する軽石を分析にかけることはできないだろうか。今後の研究に期待したい。