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「アレン奨学会沖縄」代表:宜野座映子さんによる特別講義を実施しました

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 2024年7月24日(水)3号館203教室にて、共通科目「国際経済」(担当:鹿毛理恵経済学科教授)において、「アレン奨学会沖縄」代表の宜野座映子さんを講師に迎え特別講義を実施しました。
 今回の特別講義は、2004年8月に本学への米軍ヘリ墜落事件から20年目の節目にあたり、企画されました。

 宜野座映子さんは、1990年代半ばより元米海兵隊ベトナム帰還兵のアレン・ネルソン氏との交流を重ね、「アレン奨学会沖縄」を立ち上げ、ベトナムの子どもたちに奨学金支援を続け、さらに県内学生にベトナム研修の機会を提供するなど平和教育に尽力してこられました。
 また、宮森小米軍ジェット機墜落の記憶を語り継ぐ表現集団「ハーフセンチュリー宮森」代表としての活動や、この事件を題材にした絵本の読み聞かせ活動も行ってこられました。

 宜野座さんは、アレンさんとの交流の話しやアレンさんから聞いたベトナム戦争での体験、宮森小米軍ジェット機墜落事故、1995年の少女暴行事件にも触れ、学生は真剣な表情で聞いていました。
 宜野座さんは、アレンさんの言葉として「この指は銃の引き金を引くのではない。この手は隣りの人と手を繋ぐのだ。私たちは1人では生きていけないのだから」と学生に向けて送られました。 

 授業では、宜野座さんの講義の他に本学卒業生で「ハーフセンチュリー宮森」で活動されている前田美幸さんによる絵本の読み聞かせや、曲目「想い花(うむいばな)」を前田美幸さんが歌い、琉球舞踏家・新里春加さんによる演舞で宮森小米軍ジェット機墜落事故の記憶を舞踏と歌で表現される舞台も披露されました。
 前田さんは、本学在学中に米軍ヘリ墜落事件を経験し、恩師の石原昌家先生から「平和は自分でつくらないといけない。」と当時の話しも交えて講義いただきました。

 質疑応答では、受講した学生から質問もあり、また、講義終了後も受講生が宜野座さんに話しかける姿も見られました。
 
 宜野座映子さん、前田美幸さん、新里春加さん貴重な講話を頂きありがとうございました。

講話を行う宜野座映子さん
講義の様子
前田美幸さんによる絵本の読み聞かせの様子
新里春加さんによる演舞の様子