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【法政研】沖縄法政研究所 2025 年度第 1 回(通算第 92 回)研究会を開催いたしました

法政研
沖縄法政研究所では2025 年 7 月 31 日(木)に、2025 年度第 1 回(通算第 92 回)研究会を開催いたしました。
ご報告者の富山先生、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

「京都ALS嘱託殺人事件と被害者の同意」
報告者:富山侑美 (沖縄法政研究所特別研究員/沖縄大学経法商学部准教授)

報告内容:
 大阪高判令和 6 年 11 月 25 日裁判所ウェブサイト(いわゆる京都ALS嘱託殺人事件)は、京都在住の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の嘱託を受けた者が、同⼈を殺害した嘱託殺⼈に関する裁判例である。安楽死の是非という倫理的な問題関心と相まって、メディア等でも多く報道されてきたが、刑法解釈上の議論としては、いわゆる被害者の同意の有効性とその判断基準や安楽死の法的許容要件の問題として理解することができる。そこで、本報告では、報告者のこれまでの研究に基づいて、本裁判例の検討を行う。具体的には、いわゆるインフォームド・コンセントにおける患者の同意の有効性の範囲に含まれる問題なのかといったことを議論の出発点としたい。


富山侑美 沖縄法政研究所特別研究員
中野正剛 沖縄法政研究所所員
報告 富山侑美
沖縄法政研究所特別研究員/沖縄大学経法商学部准教授

司会・コメンテーター 中野正剛
沖縄法政研究所所員/沖縄国際大学法学部教授



参加者アンケートから
・ドイツの状況や判断の要件などとても勉強になりました。
・最新の議論・研究に触れることができて非常に刺激になりました。