地域文化研究科は1997(平成9)年に開設し、「南島文化専攻」「英米言語文化専攻」「人間福祉専攻」の三つの専攻課程へと拡大、そして発展してきました。「幅広い視野に立ち、精深な学識を授けるとともに、各専門分野における研究能力を高めることによって、高度専門職業としての資質を磨き、地域社会や国際社会に貢献しうる人材を育成すること」を目的としています。
本研究科では、きめ細かいカリキュラムを構成し、充実した研究指導体制をとっています。我々教員は、これまでの研究経験をもとに、テーマの選定、情報収集の方法、修士論文の組み立て方、実際の執筆方法に至るまで、他の教員と連携を取りながら丁寧にサポートしています。また、院生同士、互いに支え合い、学び合い、高め合い、交流を行うことも大切なことです。研究という場において志を同じくする友がいてこそ、語り合える満足感を味わうことができます。互いに切磋琢磨をすることにより、更なる研究成果があげられるでしょう。
研究には、唯一の「正解」というものはありません。まず常識や定説を疑うことからスタートしましょう。そして、情報を収集し多くの専門書を読み込み、常に、自分自身の「世界の見方」を革新していくことが重要です。多面的かつ総合的な思考力と批判的な判断力を獲得し、主体的な学びの姿勢を身につけた人材へと成長していけるように、果敢に挑戦し、自己研鑽に励んでください。そして、一番大切なことは、研究を「楽しむこと」です。「楽しむこと」こそ、普段意識しない自分自身の中の思わぬ力を発揮させてくれます。
大学院は人生にとっても学びにとっても非常に濃密な時間となります。自分自身と向き合える時間に感謝し、充実した有意義な大学院生活を過ごしてください。そして、将来は、高度な専門性を有し、グローバルな視野と優れた実践能力を備えた人材として地域社会・国際社会に貢献し活躍することを願っています。
地域文化研究科研究科長
尚 真貴子 Makiko Sho