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私は、脳性麻痺により手足に麻痺があり、講義のスピードに合わせて素早く板書することが難しいため代筆サポートを受けています。講義中の板書やメモを代筆してもらうことで書く作業をするときに感じていた腰痛を軽減でき、自分自身で書くということが減った分より安心して講義に集中できていると感じています。また、代筆サポートを受けることを通して、どれだけ的確にサポートしてほしいことを伝えられるかという「お願い力」を鍛えることに繋がっていると思います。実際講義中は、サポーターの方に一緒に文章を追ってもらいながらここぞというタイミングで合図をしてマーカーで線を引いてもらうなど試行錯誤しています。
「お願い力」については未熟なところも多いですが、いつも分かりやすい板書等を心がけてくれるサポーターの方に感謝し、「お願い力」向上を目指して頑張っていきたいと思います。
聴覚障害を持っている学生はほとんどが視覚からの情報を頼りにしています。私たちが普段受けている講義にノートテイカーをつけることで先生の発言や学生達の発言が視覚化されることにより場の雰囲気や重要なことを読み取ることができます。専門用語が多い授業でもその専門の分野のノートテイカーがつくこともあるので聴覚障害を持っている学生にとっては安心できる存在となっています。また、お互いに交流することにより知ることができなかった世界を発見できる機会にもなり得ると思います。