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相談の例

  • 障害や病気の影響で授業についていけない
  • 難聴のため、授業で先生が話している内容がわからない
  • 書字に時間がかかる。また、長時間の筆記が難しい
  • 大切な情報を聞き漏らしたり、聞き間違えたりすることが頻繁にあり、課題の提出等を忘れてしまう
  • 緊張や不安が強いため、授業のときに人前で発表ができない
  • 持病があるため、緊急時の対応方法を授業の担当教員へ共有したい

  • 学内のバリアフリー状況が気になる(段差があり、車いすの人が通り難そうにしている)
  • 障害のある学生のサポート(学生サポーター)に興味がある

合理的配慮の申請について

沖縄国際大学において、障害・疾病などにより配慮を希望する場合の実施までの流れは以下の通りです。

必要書類をご提出いただいた上で、学生支援室職員あるいは担当教員を交えながらの面談を行い、配慮内容を検討していきます。
修学上において、何かお困りの際には、一度学生支援室までご相談ください。



支援内容の具体例

沖縄国際大学では、1人1人にあった方法で
本人や学科、学生支援室、キャンパス相談室健康相談室などが連携を行い、合理的配慮が受けられるよう調整を行います。

下記の支援内容は、各種障害別で提供したことのある支援・合理的配慮の一部を抜粋しております。
実際は一人ひとりにあった方法を模索していきますので、ご参考までにご覧ください。

見ることに関する支援内容(視覚障害・発達障害)
・レジュメ等の点訳・拡大・音声変換
・試験問題、答案の点字翻訳など
・一部歩行介助
・漢字のルビ振り支援

※視覚障害学生へのサポートについては、対面朗読室と連携して行います。


聞くことに関する支援内容(聴覚障害・発達障害等)
・ノートテイカーの配置
・支援機器の貸し出し(pass-aroundマイクやロジャーペン、タブレット等)*
・授業時に使用する音声教材(DVD/CD等)の文字おこし・字幕修正サポート
・透明マウスシールド、フェイスシールドの着用願い
・座席の位置調整のお願い
・聴覚過敏による耳栓・イヤーマフの
着用の許可
・重要情報(注意事項)の文書伝達


運動機能障害等に関する支援内容(肢体不自由・難病等)
・代筆サポーターの配置
・介助者によるトイレ介助
・録音許可、板書の撮影許可
・別室受験の許可、試験時間の延長
・レジュメ、答案用紙等の拡大コピー
・休憩室の確保(専用スペース)
・容体の急変時の対応方法についての周知

発達・精神面に関する支援内容(発達障害・精神障害)
・重要情報(注意事項)の文書伝達
・履修登録補助
・明確な表現、具体的な指示・課題締め切りの猶予
・課題提出期限の猶予
・講義中の服薬と水分補給の許可
・座席の位置調整のお願い


内部疾病等に関する支援内容(病弱・虚弱)
・出席に関する配慮(欠席・遅刻・途中離席)
・課題提出期限の猶予
・別室受験の許可、試験時間の延長
・容体の急変時の対応方法についての周知




利用学生の声

 私は、学習障害の書字障害があります。講義では、ノートにメモを取ることやリアクションペーパーを書く際に、時間が足りなかったり、行の枠の中に書ききれなかったり、テストで頭では理解できていても書いて出力できないという問題があります。
 講義では先生にお願いして、スライドや板書を写真で取る許可をもらっていますが、基本的にiPadを使ってメモを書いています。リアクションペーパーをメールで送信する形にしてもらったり、用紙を大きくしてもらったりしています。また、テストについては、ひらがなで書くことを許してもらったり、論述問題をWordで入力することを許可してもらっています。許可を得るための交渉の際は学生支援室に相談して方針を一緒に考えてもらったり、仲介してもらったりしました。
 入学した当初は大学生活に不安がありましたが、学生支援室の支えがあって順調に大学生活を送れています。

社会文化学科4年次
社会文化学科4年次

 私が日ごろ授業を受けるときは、前方の座席に座れるよう配慮してもらったり、また先生方には、話す際にマスクを外してゆっくりと話してほしいとお願いしたりしています。そして、授業内で見る映像で字幕がない際は、文字起こしをお願いしています。重要な部分を逃さずに見ることが出来たうえに内容をまとめるときにも役に立ったので、とても助かりました。
グループワークの際、最初は何も利用せずに行っていましたが、困ることが多かったので、文字おこしのアプリとロジャーペン*を利用してみようと思い、試してみました。利用してみて、会話内容を把握し自分の意見を言うことも出来たので、とても助かりました。
 大学生活が始まる前はとても不安でしたが、サポート制度のおかげで困ることも少なくなり、理解してくれる友達も出来たので、より充実した大学生活を送れてとてもうれしいです。

*ロジャーペンとは、補聴器と連携して使用するペン型のワイヤレスマイクです。ペンを発話者に向けると、その音声を拾い補聴器およびBluetoothでつなげたタブレット等に届く仕組みになっています。

人間福祉学科2年次
人間福祉学科2年次

学生サポーター制度

沖縄国際大学では、サポートが必要な学生のサポートを本学に在籍する学生が行う「学生サポーター制度」があります。学生サポーターは、授業の空き時間などを利用して、サポートを行います。

学生支援室では、サポートが必要な学生の立場に立ち、責任をもって支援に取り組む学生を随時募集し、学生のサポートと養成を行っています。
下記のサポート内容に興味・関心があり、やってみたいな!もう少し詳しく説明が聞きたいな!少しでも誰かの役に立ちたいという方、大歓迎です!
支援活動は週1コマからでも可能ですので、お気軽にお問合せください。
※学生サポーターへは謝礼が支払われます。詳しくは学生支援室までお尋ねください。

代筆サポート

書き取りやノートまとめなどが難しい学生(利用学生)の授業に同行し、授業中の板書、ページめくりなどを行います。
利用学生からの指示をもとにサポートを行います。

ノートテイク

聴覚障害のある学生(利用学生)の授業に同行し、情報保障を行います。
先生が話す言葉などをパソコンや手書きといった方法で、リアルタイムで文字化し、利用学生へ伝える役割です。
話していること全てを文字にするのではなく、文章を要約して文字情報にしていきます。
要約技術を学ぶための「ノートテイカー養成講座」を年に2回実施しているため、初めての方でも安心して参加することができます。

文字おこしサポート

授業で使用するDVD等の映像教材の音声情報を、文字におこしていきます。
授業の空き時間や、休日等を利用してできることが特徴です。

その他のサポート

ルビ振り

サンプル画像1
授業で使用する資料などにある文字にルビを振ります。授業の空き時間や休日等を利用してできることが特徴です。
(例:資料に記載のある漢字にふりがなをつけるなど)

対話サポート

利用学生の授業に同行し、先生や周りの学生への声かけのサポートを行います。
本人から、先生や周りの学生に声をかけたいときに代わりに声をかけます。(声かけの手伝いをする)
(例:授業後、利用学生が先生に質問したい場合に利用学生と一緒に先生の所まで行き、声をかける)
※その他、ホームページ内に記載がないサポート内容でも、学生の希望に応じて、必要なサポートについて一緒に考えます。サポートについて、知りたい、受けたいなどあればぜひ、ご相談ください。

学生サポーターの声

私が代筆サポーターになったのは、学校での募集を見つけたのがきっかけです。代筆サポーターとして活動することで、ノートをまとめるスキルや情報を整理する力が自然に身についていきます。この役割では、学生一人ひとりのニーズに合わせたサポートを提供するため、各自のスタイルや方法が異なるのが面白いところです。サポート中に「ありがとう」と感謝されると、本当に嬉しくてやりがいを感じます。受講したことのある授業へ同行することで復習もできるし、他学科の授業にも参加できるため、新しい知識を得るチャンスが増え、学びの幅が広がります。また、今後の授業履修の際の参考にもなり、学業全体への理解も深まります。
代筆サポーターとしての経験は、単に知識を得るだけでなく、コミュニケーション能力や協力する力も向上されるため、とてもおすすめの活動です。

人間福祉学科 4年次
人間福祉学科 4年次