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私は、学習障害の書字障害があります。講義では、ノートにメモを取ることやリアクションペーパーを書く際に、時間が足りなかったり、行の枠の中に書ききれなかったり、テストで頭では理解できていても書いて出力できないという問題があります。
講義では先生にお願いして、スライドや板書を写真で取る許可をもらっていますが、基本的にiPadを使ってメモを書いています。リアクションペーパーをメールで送信する形にしてもらったり、用紙を大きくしてもらったりしています。また、テストについては、ひらがなで書くことを許してもらったり、論述問題をWordで入力することを許可してもらっています。許可を得るための交渉の際は学生支援室に相談して方針を一緒に考えてもらったり、仲介してもらったりしました。
入学した当初は大学生活に不安がありましたが、学生支援室の支えがあって順調に大学生活を送れています。
私が日ごろ授業を受けるときは、前方の座席に座れるよう配慮してもらったり、また先生方には、話す際にマスクを外してゆっくりと話してほしいとお願いしたりしています。そして、授業内で見る映像で字幕がない際は、文字起こしをお願いしています。重要な部分を逃さずに見ることが出来たうえに内容をまとめるときにも役に立ったので、とても助かりました。
グループワークの際、最初は何も利用せずに行っていましたが、困ることが多かったので、文字おこしのアプリとロジャーペン*を利用してみようと思い、試してみました。利用してみて、会話内容を把握し自分の意見を言うことも出来たので、とても助かりました。
大学生活が始まる前はとても不安でしたが、サポート制度のおかげで困ることも少なくなり、理解してくれる友達も出来たので、より充実した大学生活を送れてとてもうれしいです。
*ロジャーペンとは、補聴器と連携して使用するペン型のワイヤレスマイクです。ペンを発話者に向けると、その音声を拾い補聴器およびBluetoothでつなげたタブレット等に届く仕組みになっています。
私が代筆サポーターになったのは、学校での募集を見つけたのがきっかけです。代筆サポーターとして活動することで、ノートをまとめるスキルや情報を整理する力が自然に身についていきます。この役割では、学生一人ひとりのニーズに合わせたサポートを提供するため、各自のスタイルや方法が異なるのが面白いところです。サポート中に「ありがとう」と感謝されると、本当に嬉しくてやりがいを感じます。受講したことのある授業へ同行することで復習もできるし、他学科の授業にも参加できるため、新しい知識を得るチャンスが増え、学びの幅が広がります。また、今後の授業履修の際の参考にもなり、学業全体への理解も深まります。
代筆サポーターとしての経験は、単に知識を得るだけでなく、コミュニケーション能力や協力する力も向上されるため、とてもおすすめの活動です。