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家族社会学

授業内容

本授業のねらいは、家族社会学に関する専門的な知識や思考を深めるために、主要な関心や問題設定、方法について学んでいただくことにあります。近年、社会的に大きな論議や関心の的となっている家族の多様化や変容を、未婚化・晩婚化、ジェンダー構造の変化、経済的な変動、人口変動(少子化や高齢化)といった諸事象と関連づけながら理解することを目指します。家族は身近な存在でありながら、社会構造や文化的背景に大きく影響されるため、客観的な視点と自省的な姿勢の両方が求められます。家族という身近な事象を、ときには思い切って突き放して客観的に見つめると同時に、自身の家族体験を振り返りながら考える心構えで臨んでいただきたいと考えています。到達目標としては、第一に家族社会学の主要な理論的トピックスについて理解できるようになること、第二にその理論や概念を用いて現実の社会事象を考察できるようになることです。これらを通じて、家族をめぐる社会的課題を批判的かつ多面的に捉え直し、現代社会における家族のあり方について主体的に考える力を養っていただきます。

安藤 由美先生
安藤 由美先生
参考図書

講義の様子