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南島民俗学Ⅲ

授業内容

本授業のねらいは、日本本土と南島地域、特に沖縄における祖先祭祀を取り上げ、その構成要素である他界観、霊魂観、葬墓制、年中祭祀、位牌、仏事について概説しながら、日本本土と沖縄の比較を行うことにあります。これにより、両地域の祖先祭祀のあり様について理解を深めていただくことを目的としています。社会文化学科や民俗学を専攻する学生はもちろん、他学科の学生も歓迎いたします。授業を通して、沖縄の文化や信仰習俗に関心を持ち、学びを広げていただけることを期待しています。到達目標としては、南島地域が東アジアや東南アジアとの交流の中で多様な文化的影響を受けてきたことを理解することが挙げられます。特に日本本土や中国大陸との文化的関わりを考慮しながら講義を進めることで、沖縄の祖先祭祀における独自性を明らかにし、その文化的背景を深く理解していただきます。以上を通じて、沖縄文化の多様性と独自性を認識し、祖先祭祀を通じて地域文化の本質に迫る力を養っていただきます。

高江洲 敦子先生
高江洲 敦子先生
参考図書

講義の様子