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沖縄前近代史Ⅰ

授業内容

本授業は、琉球・沖縄の前近代史を対象とし、先史時代、古琉球、近世琉球の三つの時期を通して、その歴史的特徴と日本との関係を考察します。古琉球では琉球王国の成立と国際的な交流、近世琉球では薩摩藩による支配の固定化と、その後の明治政府による琉球併合に至る過程を学びます。これらの歴史を、日本史および琉球史研究の論点を踏まえながら、琉球の国家のあり方という視点から理解することを目的とします。到達目標は、①先史時代から近世琉球にわたる各時期の琉球と日本の関係を理解すること、②古琉球と近世琉球における国家のあり方を考察できるようになることです。歴史資料と現場体験を組み合わせ、琉球史の本質に迫る学びを目指します。

豊見山 和行先生
豊見山 和行先生
参考図書
沖縄県教育委員会2010年『沖縄県史』各論編第3巻 古琉球
沖縄県教育委員会2005年『沖縄県史』各論編第4巻 近世
荒野泰典ほか1992年「時期区分論」『アジアのなかの日本史 Ⅰ アジアと日本』東京大学出版会
桃木至朗編2008年『海域アジア史研究入門』岩波書店
講義の様子