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平和教育学

授業内容

本授業は、沖縄でこれまで行われてきた平和教育の歴史と実践を振り返りながら、平和とは何か、そして今後の平和教育のあり方について考えることを目的としています。受講生自身が経験してきた平和学習を起点に、沖縄戦、基地問題、移民の歴史、軍隊と暴力の問題など、多様なテーマを通して平和の概念を多角的に捉え直します。特に、時代や地域によって異なる平和教育の形を理解し、国内外の平和教育の変遷を踏まえながら沖縄から世界へとつながる平和の視点を育むことが重視されています。授業では、ひめゆり学徒隊の体験や戦後の歩み、軍隊と性暴力、戦後沖縄の軍隊経験、移民の視点から見る戦争と平和、積極的平和と消極的平和、構造的暴力など、幅広いテーマを扱います。ゲスト講師による講義や、参考資料の読解、意見交換の場を通して、平和教育の実践に触れながら理解を深めます。また、「私と世界とのつながり」を考えるセッションでは、個人の経験と世界情勢を結びつけ、平和を自分ごととして捉える姿勢を養います。

金城 さつき先生
金城 さつき先生
参考図書

講義の様子