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本授業は、文献史料の中でも一次史料である文書や記録を読み解くための基礎的な技能を身につけることを目的としています。文書や記録には、内容だけでなく、形態・様式・機能・伝来など多くの歴史情報が含まれていますが、それらを理解するためには、くずし字の判読や候文(和様漢文)の読解が不可欠です。本講義では、くずし字を読み、翻刻し、候文を読み下す訓練を通して、文章の主旨を把握する力を養います。授業では、まず候文の基礎的な読み方を学び、練習を重ねたうえで、那覇市歴史博物館などに所蔵される古文書を用いた講読に進みます。読みやすい史料から始め、徐々に難度を上げながら古文書読解力を高めていきます。講読では音読を重視し、量を読むことで文字や文体に慣れることを目指します。

