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国際関係論

授業内容

本授業は、現代史の中で触れる機会が少ない東南アジアと日本・沖縄の関係を、主に戦後の歴史的トピックを通して学ぶことを目的としています。アジア・太平洋戦争後、日本、東南アジア、沖縄がどのような歴史を歩み、どのような関係を築いてきたのかを理解し、比較の視点や同時代史的な視点を身につけることを重視します。また、近年注目される「グローバルサウス」や「BRICS」など、国際関係に関する時事的な知識を得ることも目標としています。授業は「東南アジアとは何か」「アジア・太平洋戦争の歴史認識と記憶」「開発の時代と日本の高度成長」「ベトナム戦争の記憶」の4つのセッションを中心に構成されます。東南アジアという地域概念の形成過程を学び、地図や地名の背景を考察するほか、マレーシア映画『タレンタイム』などの映像作品を鑑賞し、社会や文化への理解を深めます。さらに、戦争責任や戦後処理問題、東南アジアと日本の経済発展の比較、ベトナム戦争をめぐる各国の記憶の違いなどを取り上げ、沖縄の現代史との関連にも触れながら学びます。

河村 雅美先生
河村 雅美先生
参考図書

講義の様子