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日本史概論Ⅱ

授業内容

この授業は、琉球・沖縄の歴史をより深く理解するために、日本の近代・現代史を中心に学びます。みなさんが暮らす地域の歴史を知るには、日本全体の歴史の流れをつかむことが大切だからです。授業では写真や絵画、図表などを多く使い、視覚的にわかりやすい内容にします。また、公文書館や博物館、図書館などで自分の興味に合わせて調べてみることで、授業で学んだことがさらに広がり、理解が深まります。この講義の目標は大きく四つあります。第一に、日本の歴史の流れを近代・現代を中心に理解し、それが現在の政治や経済、社会とどのようにつながっているのかを考えられるようになることです。第二に、日本の政治や外交がどのように発展してきたのかを、国際的な視点から考えられるようになることです。第三に、琉球・沖縄社会がどのように変化してきたのかを、日本や周辺地域との関係の中で理解することです。第四に、近代・現代の日本史がどのような史料にもとづいて語られているのかを知り、歴史がどのように作られているのかを理解することです。これらを学ぶことで、みなさんは日本と沖縄の歴史をより立体的にとらえ、現在の社会を理解するための視点を身につけることができます。

市川 智生先生
市川 智生先生
参考図書
加藤陽子1996年『徴兵制と近代日本:1868‐1945』吉川弘文館
加藤陽子2019年『天皇と軍隊の近代史』勁草書房
季武嘉也2007年『選挙違反の歴史:ウラからみた日本の100年』吉川弘文館
清水唯一朗・瀧井一博2020年『日本政治史:現代日本を形作るもの』有斐閣
講義の様子