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領域演習

授業内容

この授業は、民俗学や文化人類学の基礎を学ぶ演習科目です。特に「フィールドワーク(現地調査)」を通じて、社会や文化の個別事象を理解する力を養うことを目的としています。テーマを設定し、情報を収集・検討し、現地で調査を行い、その成果を整理・分析して報告書や論文にまとめるという一連の流れを経験します。これは卒業後どの分野に進んでも役立つ重要な学びです。
前期では、報告や論文作成の方法、フィールドワークの作法、文献の輪読、課題発表などを行い、基礎的な調査力を身につけます。後期では、調査テーマの設定から研究計画の作成、質問項目の検討、実際のフィールドワーク、データ整理、グループ発表までを実践的に学びます。
到達目標は、民俗学・文化人類学における調査研究の基礎を理解し、フィールドワークを実際に行えるようになることです。学びの方法としては、沖縄各地の祭りやイベントに参加し、ノートや録音、写真などで記録を残し、現地の人々から話を聞くことが推奨されています。得られた情報を先行研究や資料と組み合わせて整理することで、社会や文化の仕組みを理解できます。
この授業を通じて、「現場に足を運び、自分の目で見て記録する」学びの大切さを体験できます。

石垣 直先生
石垣 直先生
参考図書
桑山敬己・島村恭則・鈴木慎一郎2019年『文化人類学と現代民俗学』風響社
講義の様子