沖縄法政研究所では、4月10日(土)に沖縄法政研究所フォーラム第19回シンポジウム 『ジェンダー平等、その先へ』― 自治体に求められる男女共同参画条例 ―をオンラインで開催しました。
本フォーラムは、沖縄県身体障害者福祉協会様のご協力のもと手話通訳つきで開催致しました。
約70名の方々がご参加くださいました。お忙しいなか、ご参加いただきありがとうございました。
開会挨拶:佐藤学 沖縄法政研究所所長・沖縄国際大学法学部 教授
基調報告:新垣誠さん・宜野湾市男女共同参画会議 会長
沖縄キリスト教学院大学 教授
シンポジウム
パネリスト:砂川秀樹さん 文化人類学者(博士)・ パネリスト:前泊美紀さん 那覇市議会議員
ゲイアクティビスト 沖縄法政研究所特別研究員
シンポジウムの様子
閉会挨拶:清水太郎 沖縄法政研究所副所長(沖縄国際大学法学部 准教授)
アンケートから
・宜野湾市議会の多様性条例案否決についての経緯を聞けたことが良かった。この出来事を知ったときから憤りと疑問を持ち続
けていて、今回のシンポジウムで問題点の整理や複数の立場からの意見に基づいた再考ができた。一市民としては、議員や候
補者の多様性に対する考え方を注視することから行動を始めていきたい。(10代)
・多様な意見また、条例否決に終わりましたが条例制作等についての過程を聞けたことは非常に有意義であったと感じました。
自分自身もゲイであり、性の多様性についてヘテロセクシャルの方々が理解をしようとしてくれる、また、耳を傾けてくれて
いる現状には感謝しかありません。札幌地裁の違憲判決を受けて、政府は民法規定は憲法に抵触しないとの旨を定例会見で示
しました。しかし、その他地方裁判所の判決が正義を貫くものであり、政府が同性婚を認めざるを得ない、民法規定を変える
選択肢を最終的にはとってくれることを願っています。(20代)
・私は、今回のシンポジウムに参加して、ジェンダー平等は今後も長く日本の課題になると思った。私は、政治に参加すること、
性教育、人権教育に力を入れることが重要だと知った。加えて、私は、道徳教育の強化にも努めるべきだと考える。お互いが
お互いを尊重し、認め合うことができれば、偏見や差別がなくなる。私は、童謡を聴いていると、未就学児の子に差別、偏見
という考えは一切ないと思う。教育を受けて、知識を身に付けることによって、差別や偏見が生まれる。私は、ある意味、日
本全体の教育のやり方を変えなければ、ジェンダー平等の課題の解決に至らないと思う。(20代)
・新垣誠さんの話がとてもよかった。ジェンダー平等における理解が深まり、そして広がっていくといいなと思いました。(30代)
・宜野湾市で否決された経緯がはっきりわかり、ますます性の多様性、ジェンダー平等、権利教育の大切さが身にしみた。(40代)
・知人から紹介されて参加しました。行政職員として、性の多様性施策に携わっています。
性の多様性の捉え方の難しさと同時にこの時期に行政担当者として関われるやり甲斐を感じています。
沖縄県の宣言をめぐる本音のお話は、日々の悩みや実感と重なるところが多かったです。
当事者と専門家、議会との関係の話、参考になりました。(50代)
・ChangeOrg.で砂川さんの宜野湾市の条例に関するキャンペーンを知り、署名させていただきました。
今回、条例が変更・可決されるまでのいきさつや背景について知ることができ、勉強になりました。(60代)
多くのご意見・ご感想をお寄せいただきありがとうございました。