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米軍ヘリ墜落事件

沖縄国際大学への米軍ヘリコプター墜落後、7 年目を迎えて(声明)

文書
                               2011年 8 月 13 日

     沖縄国際大学への米軍ヘリコプター墜落後、7年目を迎えて(声明)

                            沖縄国際大学
                             理事長・学長 富川 盛武

 今年は沖縄国際大学に米軍ヘリコプターが墜落して、7年目になった。事件直後から、
理不尽で悲惨な事件に対し米軍をはじめ関係諸機関に強く抗議し、飛行中止を求めてきた。
しかし、未だ本学の上空を飛行し、問題解決がなされていない。普天間基地の閉鎖・返還
を求めてきたにも関わらず、取り巻く情勢は膠着が続く可能性が高くなっている。加えて
オスプレイの配備計画が出て、危険性も増大する。このような現状を憂い、ここに改めて、
普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止とともに、普天間基地の一日も早い閉鎖・返
還を日米両政府はじめ関係諸機関に要求する。
事件後、米軍関係者が陳謝し、政府関係者、政党関係者、その他多くの関係者が本学を
訪れ、お見舞いを賜った。その際、「二度とこのような悲惨なことが起こらないように努
力、協力する」とのことであった。しかし、多くの人々の抗議・要求をよそに、未だ本学
上空を飛行しているのが現状である。しかも、その打開策が見えず、普天間基地の危険性
が更に増大することは遺憾至極である。
大学は、もとより、静かな環境の中で勉学・研究をする場である。例え、いかなる国際
政治論、安全保障論で飛行を正当化しても、大学の静寂・安寧を脅かし、生命すらも脅か
す飛行は大学にとって認められない。
「安全、安心、平和」は思想、信条を超えて万人の求めるところである。本学は、地域
に根ざし、世界に開かれた大学として、地域と経験を共有しつつ連携して、「安全、安心、
平和」のために、普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止を強く求める。