○本学教職課程の「教育力」の特徴と課題
- 「生徒指導・生活指導のできる教員」「子どもの自立の過程に寄り添う校務にたずさわる教員」が多く育っていると言えます。
- 生徒会指導担当経験者が群を抜いて多いことから、コミュニケーション力や調整力、生徒を動かす力量を有し、生徒から信頼される教員が多く育っていると言えます。
- 「特色GP」で評価を得た内容の整備された1990年度以降の入学生あたりから本学教職課程は質・量ともに著しい成果をあげてきています。
- 国語科を中心にして高校生を指導できる教科専門教養の形成が課題となっている可能性があります。
- 実習生の中に沖国大生ということで自信過剰になっている者が出ているようです。十分に注意しなければなりません。
- 卒業生教員からの助言は厳しくもありますが親身でもあります。今後の教員養成には現場との連携がより密接に求められています。卒業生教員の一層の協力を得ることが必要です。
○大切にしたいこと
「学生への接し方が彼らが教員となったとき自ずと生徒の接し方に反映される」ということに私たちはこれまで留意してきました。このことが「先生方の学生を大切にする気持ちがあたたかく私たちを勇気づけてくれ、教師になった今私も同じように生徒を大切にしていこうと日々頑張っています。」という卒業生の声となって表れています。
学生を育てる日常の私たちの構えが「子どもの自立の過程に寄り添う校務にたずさわる教員」を多く育てているとも言えるかもしれません。
この学生に接する構えは今後も大切にしていきたいと考えています。
(アンケート企画・分析責任者 総合文化学部教授 三村和則)