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法学部教員一覧

西迫 大祐(NISHISAKO,Daisuke)

所属: 法学部 法律学科

職階: 准教授
担当科目: 法哲学、法史学、法思想史、法社会学
プロフィール
主要学歴明治大学大学院
学位博士(法学)
研究分野法哲学、法社会学、フランス現代思想
所属学会・協会等日本法哲学会、日本法社会学会、日仏哲学会、法文化学会
E-maild.nishisako@okiu.ac.jp
教育活動等
【教育活動等】
年月日主な教育活動摘要
2019年4月〜2021年7月(2019年度より毎年開講)法哲学2021年度、前期、3年次以上対象、一般講義形式(選択科目・4単位・受講者68名)。現代社会の具体的な諸問題を、複数の正義の理論から分析できるようになることを目的として講義を行った。第11回までの講義では、現代正義論の代表的な理論の学習を行い、第12回の講義からは具体的な社会問題を複数の理論から分析する講義を行った。受講者はマイクロソフト社のFormsによってそれぞれの問題に解答し、リアクション・ペーパーによって意見を提出することで、深い理解と思考力の向上を目指した。
2019年9月〜2022年2月(2019年度より毎年開講)法史学2021年度、後期、2年次以上対象、一般講義形式(選択科目・4単位・受講者83名)。現在日本で使われている法律、特に民法や刑法などの源泉にある法律はどのようなものだったか、古代ギリシア・ローマから近代までの歴史的な西洋法の歩みを、映画やドラマなどを含む豊富な資料を使いながら講義を行った。歴史は無味乾燥になりがちなので、映像や画像を多く用いることで深い理解につながるような工夫をした。日本語訳が存在する法律については可能な限り紹介した。
2021年9月〜2022年2月(2021年度より隔年開講)法思想史2021年度、後期、1年次以上対象、一般講義形式(選択科目・4単位・受講者36名)。古代ギリシアのソクラテス、プラトン、アリストテレスから、現代ドイツのケルゼンに至るまで、哲学者や法学者たちが、法をどのように捉えていたのかを、解説した。思想家たちの生涯についてまず触れることで親近感を抱き、その人がどのように思考したのかを理解しやすくする工夫をした。リアクション・ペーパーによって意見を収集し、理解度や進み具合の調整をすることができた。
2019年4月〜2022年2月(2019年度より毎年開講)専門演習(法哲学)2019年度、通年、3・4年次対象、少人数ゼミ形式(必修科目・4単位・受講者24名)。法哲学のうち主に正義論を対象として、生徒による発表および全体討論によって授業を行った。前期では『あぶない法哲学』(住吉雅美)の各章についてそれぞれ発表した後、全体で討論を行った。後期は、『運も実力のうち』(マイケル・サンデル)の各章についてそれぞれ発表した後、全体で討論を行った。
2019年4月〜2022年2月(2019年度より毎年開講)基礎演習Ⅰ・Ⅱ2019年度、通年、1、2年次対象、少人数ゼミ形式(必修科目・4単位・受講者16名)。大学における学習で必要になるアカデミック・スキルを習得するための訓練を行った。具体的には、グループ・ディスカッション、ビブリオバトル、ディベート、グループ研究、論理トレーニングなどである。
2018年9月〜2019年3月(2015年度より毎年開講)現代正義論2018年度、後期、3年次以上対象、一般講義形式(選択科目・2単位・受講者97名)。現代社会の具体的な諸問題を、正義の理論および、全員参加型の講義によって議論した。受講者は、「Respon」というアプリケーションを介して、自分の意見と他の受講者の意見を見比べることができる。この擬似的な参加型の議論によって、受講者の体験に基づく深い理解と思考力を身につけることを目指した。その結果、現代の社会問題の本質と、それに対する正義論のアプローチの違いについて、生徒たちの深い理解と思考力の鍛錬を達成することができた。
2018年4月〜2019年3月(2015年度より毎年開講)日本国憲法2018年度、前期および後期、1〜4年次対象、一般講義形式(共通科目・2単位・受講者前期107名、後期189名)。法学部以外の学生向けに、日本国憲法の基礎を講義した。講義においては、法学に馴染みのない学生がイメージしやすいよう、具体的な事例を豊富に紹介し、適切なものがあれば、ドラマや映画などの一場面を流すなどした。また、自分の問題として人権を捉えることができるように、「Respon」というアプリケーションを介して、自由と公共の福祉のバランスをどのようにとるべきか、自分の意見と他の受講者の意見を見比べながら、理解を深めてもらった。その結果、憲法の意義や人権の本質について、生徒たちの深い理解と、多角的な思考力の鍛錬を達成することができた。
2018年4月〜2018年7月(2015年度より毎年開講)法律と現代社会2018年度、前期、1〜4年次対象、一般講義形式(共通科目・2単位・受講者前期110名)。法学部以外の学生向けに、民法、刑法、労働法、日本国憲法の基礎を講義した。講義においては、法学に馴染みのない学生がイメージしやすいよう、具体的な事例を豊富に紹介し、適切なものがあれば、ドラマや映画などの一場面を流すなどした。また、理解を深めるために、「Respon」というアプリケーションを介して、小テストを行った。その結果、基礎的な法律の知識について、生徒たちの理解度の向上を達成することができた。
2018年4月〜2019年3月(2016年度より毎年開講)専門演習(法哲学)2018年度、通年、4年次対象、少人数ゼミ形式(必修科目・4単位・受講者18名)。法哲学に関する文献の輪読と、報告、討論を行った。本年度は、リチャード・セイラーとキャス・サンスティーンによる『実践行動経済学』をとりあげ、リバタリアン・パターナリズムについての批判的検討を行った。また、東京地方裁判所を傍聴し、裁判内容の検討を行ったり、最高裁判所や日本銀行の見学を行った。
2018年4月〜2019年3月(2016年度より毎年開講)プロゼミ2018年度、前期、後期、2年次以上対象、少人数ゼミ形式(必修科目・2単位・受講者8名)。法哲学に関する諸問題について、グループ・ディスカッション形式の授業を行った。主に正義に関する事例をとりあげて、多角的に討論する練習を行った。
2018年4月〜2018年7月(2016年度より毎年開講)法律リテラシー2018年度、前期、1年次対象、少人数ゼミ形式(必修科目・1単位・受講者40名)。法律を学ぶ上で必要となるアカデミックスキルの習得のために、少人数ゼミ形式を生かして、実際にライティングや討論を行いながら、ゼミを行った。六法の読み方や、図書館の活用方法、レポートの書き方、法律の論述の書き方などについて、丁寧な指導を心がけた。
2016年4月〜2021年3月京都大学人文科学研究所共同研究班員ミシェル・フーコーの哲学を、人文書科学の最先端と照らし合わせながら、歴史的な評価を下すことを目指す共同研究を行った。この共同研究では、公開の研究会や、海外から招聘した研究者による講演なども行った。

研究活動等(著書・論文等)

【著書】
『感染症と法の社会史』(新曜社、2018年)

【論文】
「届出と隔離——19世紀末のイギリスにおける感染症の自由な統治について」(『法哲学年報2020、2021年)
「生政治と予防接種」(『ミシェル・フーコー 『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』水声社、2021年)
「配慮と不安を遠ざけるもの——『安全・領土・人口』におけるセキュリティについて」(『フーコー研究』岩波書店、2021年)
「感染症予防の何が問題となるか」(『感染症と憲法』青林書院、2021年)
「フーコーにおける感染症と安全」(『現代思想』第48巻7号、2020年)
「19世紀イギリスの反予防接種における自由と権利について」(『法律論叢』第91巻6号、2019年)
「エドウィン・チャドウィックの思想における予防の起源について」(『法律論叢』第91巻1号、2018年)
「HIV感染の刑罰化における主体と責任について」(『市民的自由のための市民的熟議と刑事法』勁草書房、2018年)
「ジャック・ヴェルジェスの司法戦略について」(『法律論叢』第90巻6号、2018年)
「フーコーにおける法権利について」(『人文学報』第112巻、2018年)
「ジョン・スチュアート・ミルと感染症予防法」(『法律論叢』第89巻4号、2017年)
2022年4月1日現在