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安里 肇(ASATO,HAJIME)

所属: 産業情報学部 産業情報学科

職階: 教授
担当科目:専門演習基礎、専門演習Ⅰ,Ⅱ、卒業論文演習Ⅰ,Ⅱ、
     経営情報システム論、ウェブマーケティング、
     プログラミング理論、プログラミングⅠ・Ⅱ、
     コンピュータ概論他


プロフィール
主要学歴琉球大学大学院理工学研究科博士後期課程総合知能工学専攻
学位博士(工学)
研究分野情報教育(プログラミング教育、eラーニング等)
知的情報処理、ディジタル信号処理、非線形時系列解析
地域IoT人材の育成・活用、産学連携
所属学会・協会等電子情報通信学会、電気学会
日本教育工学会、デジタルアーカイブ学会
主要な社会的活動一般社団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)評議員
沖縄県介護保険広域連合個人情報保護審議会委員
沖縄振興審議会専門委員
趣味食べ歩き、車、映画、ミステリ小説
E-mail・ホームページ等asato@okiu.ac.jp
https://www2.okiu.ac.jp/sanjyo/

教育活動等

年月日主な教育活動摘要
教育活動・方法の実践例
2006 年~現在経営情報システム論
年度:2006年度~、学期:後期、対象学生:産業情報学科 3~4 年次、授業形態:講義形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:16 回、授業登録者数:約60 名。理解度テスト1回、最終試験1回を実施している。講義期間中に県内外の経営者をゲストスピーカーとして数回招聘し、理論だけではなく実践的な内容も提供できるよう心がけている。学生の理解度アップを図るため、講義期間中に内容についての感想やアンケートを数回取りフィードバックしている。受講生のモチベーションが低下する中、経営者の話を聞くことで、キャリア形成の重要さを理解させている。毎年度、教材や指導方法の工夫・改善を行っているが、未だ十分に対応できていない。
2013 年~現在ウェブマーケティング
年度:2013年度~、学期:前期、対象学生:産業情報学科 3~4 年次、授業形態:講義形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:16 回、授業登録者数:約70名。理解度テスト1回、最終試験1回を実施している。講義期間中に県内外のウェブマーケティング従事者等をゲストスピーカーとして招聘し、理論だけではなく、実践的な内容を提供できるよう心がけている。学生の理解度アップを図るため、講義期間中に数回内容についての感想を取りフィードバックしている。受講生のモチベーションが低下する中、より実践的で身近な話題を提供することでウェブマーケティングに興味を持つ学生が増えていると考える。毎年度、教材や指導方法の工夫・改善を行っているが、未だ十分に対応できていない。
1997 年~2014 年、2020年(予定)コンピュータ概論年度:1997-2014 年度、学期:前期、対象学生:産業情報学科 2~4 年次、授業形態:講義形式、教育課程区分:資格科目、単位数:2 単位、授業回数:16 回、授業登録者数:約100 名。
上級情報処理士課程必修科目であるため、内容的に難易度が高い。そのため、受講生の理解度に大きな差がつきやすい。わかりやすく試験問題を中心に解き方を含めて教える工夫をしており、課題やミニテストを多く取り入れ理解度アップを図っている。授業以外の予習復習時間をある程度とらないとついて行けない可能性が高い。
1995 年~2015 年、2020年(予定)プログラミング理論年度:1995-2015 年度、学期:前期、対象学生:産業情報学科 1~4 年次、授業形態:講義形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:16 回、授業登録者数:約130 名。1年次配当科目で受講生の基礎学力が大きく異なることから、習熟度に大きな差が生じる。ミニテストやチェックテストを課し、自己の理解度を自覚させ、積極的な講義への参加を促している。受講生(新入生)の学習レベルが低下する中、毎年度、教材や指導方法の工夫・改善を行っているが、未だ十分に対応できていない。
1991年~2015年、2020年(予定)~プログラミングⅠ年度:1991-2015 年度、学期:後期、対象学生:産業情報学科 1~4 年次、授業形態:演習形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:16 回、授業登録者数:50名程度。コンピュータ教室において演習形式でプログラミングを学ぶ。初心者レベルを想定してスタートするため難易度が高くなく比較的成績に差が出ない。宿題レポートやミニテストを課し、自己の理解度を自覚させ、積極的な講義への参加を促している。課題をコピーして提出する受講生も存在するが、ある程度自力で対応している学生については大きな差ないが、自力で学習する意欲のない学生は次のステップには進めない。毎年度、教材や指導方法の工夫・改善を行っているが、近年、学生のモチベーション低下が見られる。
1991年~2015年、2020年(予定)~プログラミングⅡ年度:1991-2015 年度、学期:前期、対象学生:産業情報学科 2~4 年次、授業形態:演習形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:16 回、授業登録者数:40名程度。上記のプログラミングⅠを履修した学生向けに提供する演習科目である。中級者レベルを想定しているため、プログラミングⅠの内容をしっかり理解できてない者には難しい科目となる。宿題レポートやミニテストを課し、自己の理解度を自覚させ、積極的な講義への参加を促している。課題をコピーして提出する学生もいるが、最終試験と連動した課題も与えているため、自力でプログラムを作成できないとパスできない。毎年度、教材や指導方法の工夫・改善を行っているが、近年、学生のモチベーション低下が見られる。
2012 年~現在専門演習基礎年度:2012年度~、学期:後期、対象学生:産業情報学科 2 年次、授業形態:演習形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:15 回、授業登録者数:10~15 名。2年次学生配当科目であり、主に資格対策、基礎学力アップを図るものである。ITパスポート試験は全員合格を求め、過去においてはほぼ全員合格している。資格取得により自信をつけて、さらに高度な資格試験へのチャレンジを促す。また、学外で行われる講演会やイベントにも積極的に参加を促し、ビジネスプランコンテストや産学共同プロジェクトなどにグループ単位でエントリし、より実践的な学びの場を提供している。その過程で個々のスキルアップやモチベーションを維持することの重要性を理解させている。
2005 年~現在専門演習Ⅰ・Ⅱ年度:2005 年度~、学期:前・後期、対象学生:産業情報学科 3 年次、授業形態:演習形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:15 回、授業登録者数:10~15 名。
学生各自が個別テーマを設定し、それを発表・討論することで、問題発見・解決能力の育成に努めている。また、発表・質疑応答を通じ、プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力の向上を図っている。3・4年次合同合宿やOBOG会を開催し、先輩・後輩のタテの関係強化にも努めている。県外に就職した卒業生をゲストスピーカーとして招聘し、交流を図ることにより就職への意識を明確に持つことができる。
2006 年~現在卒業論文演習Ⅰ・Ⅱ年度:2006 年度~、学期:前・後期、対象学生:産業情報学科 4 年次、授業形態:演習形式、教育課程区分:専門科目、単位数:2 単位、授業回数:15 回、授業登録者数:10~15 名。専門演習Ⅰ・Ⅱで決めた個別テーマに沿って、研究内容を発表し、卒業研究として論文作成することにより、リサーチ能力の研鑽、問題発見・解決能力の育成、プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力の向上、文章表現力の向上を図っている。3・4年次合同合宿やOBOG会を開催し、先輩・後輩のタテの関係強化にも努めている。県内外に就職した卒業生をゲストスピーカーとして招聘し、交流を図ることにより就職への意識を明確に持つことができ、成果として後述の就職率の高さへと結びついていると考える。
作成した教科書・教材
2006 年~現在経営情報システム論講義のプレゼンテーションで用いる教材の全てをパワーポイントにより作成し、毎年、教材の改変に努めている(ウェブサイトから受講生がダウンロードできるようにしている)。参考書は適宜紹介しているが教科書などの指定・購入要請は行っていない。
2013 年~現在ウェブマーケティング講義のプレゼンテーションで用いる教材の全てをパワーポイントにより作成し、毎年、教材の改変に努めている(ウェブサイトから受講生がダウンロードできるようにしている)。参考書は適宜紹介しているが教科書などの指定・購入要請は行っていない。
1997 年~2014 年コンピュータ概論講義のプレゼンテーションで用いる教材の全てをパワーポイントにより作成し、毎年、教材の改変に努めている(ウェブサイトから受講生がダウンロードできるようにしている)。参考書は適宜紹介しているが教科書などの指定・購入要請は行っていない。
1995 年~2015 年プログラミング理論講義のプレゼンテーションで用いる教材の全てをパワーポイントにより作成し、毎年、教材の改変に努めている(ウェブサイトから受講生がダウンロードできるようにしている)。参考書は適宜紹介しているが教科書などの指定・購入要請は行っていない。
学生支援活動
~現在学習支援オフィスアワーを設け、学生からの相談に応じており、それ以外にも講義前後の時間帯において対応している。また演習・ゼミに関しては各種試験対策も含めて随時、個別相談を受け付けている。
~現在キャリア支援専門演習基礎(2 年)では資格試験の挑戦を促し、2 年後期中にほぼ全員を IT パスポート試験に合格させている。さらに、合格者に対しては上級の情報処理試験の取得を奨励している。専門演習Ⅰ・Ⅱ(3 年)におけるインターンシップ実習の指導では、県内のみならず県外への参加を奨励しており、教員・公務員希望者を除く全員を県内外でのインターンシップにエントリさせている。また、産学共同プロジェクトやビジネスプランコンテスト、各種ハッカソンの情報も提供し、学生の参加を推奨している。卒業論文演習(4年)の就職活動支援においては、就職活動全般の指導はもちろんのこと、学生個人との対面指導による履歴書・エントリーシートの作成支援、面接のアドバイス等を実施している。さらに、2 年~4 年の演習科目においては外部講師を定期的に招聘し、県内からはIT企業関係者を中心に業界研究およびキャリア教育の講話を行い、県外からは本ゼミの卒業生や東京中小企業家同友会の協力を得て毎年、複数回の講演およびセミナー等を実施している。近年の卒業生就職状況は以下のとおりである。

<2018 年度>
卒業生 11 名 県外就職 4 名、県内就職 7 名
(IT 系 73% 非 IT 系 27%)

<2017 年度>
卒業生 10 名 県外就職 7 名、県内就職 3 名
(IT 系 90% 非 IT 系 10%)

<2016 年度>
卒業生 13 名 県外就職 4 名、県内就職 9 名
(IT 系 62% 非 IT 系 38%)

<2015 年度>
卒業生 13 名 県外就職 2 名、県内就職 11 名
(IT 系 85% 非 IT 系 15%)

<2014 年度>
卒業生 13 名 県外就職 5 名、県内就職 8 名
(IT 系 77% 非 IT 系 23%)

<主な就職先>
県外大学院、沖縄県庁、高校教員(情報科)、大学講師、小学校教員、NECソフト沖縄、沖縄富士通システムエンジニアリング、琉球ネットワークサービス、琉球銀行、イオン、サンエー、琉球朝日放送、海邦銀行、OCC、アイレット、エムソフト、東海ソフト、三井住友海上、タップ、琉球Software、カルク、エヌテックシステムズ、グラフィック、アイウェイズ、国際システム、JA、グロヴァレックス沖縄、JA、タマホーム、アクロビジョン、カルク、サンエー、システック、コンピュータネットワーク、ソフトウェア技術、okicom、てぃーだスクエア、近畿日本ツーリスト、アビックシステム、ソアーシステム、エムソフト、アゴラステーション、レキサス、ネットワーク、ソフトウェアセンター、シーエー・アドバンス、プロトデータセンター他

学外での教育活動
~現在大学入門講座依頼があれば、随時、小学校および高校でのプログラミング講習を実施しており、希望があれば大学生が卒業研究で構築した e ラーニングシステムおよびコンテンツ等を提供している。また、毎年、大学入門講座(高校生向け出前講座)にも講座を提供している。
テーマ「GoogleやYahoo!はどうやって儲けているの?」、「ウェブ技術とビッグデータがビジネスを変える」、「高校生向け初級プログラミング」他
教育改善活動(FD)
~現在授業評価アンケート
毎年、講義・演習科目において、授業評価アンケートを実施し、その結果を次年度の同講義における初回授業登録時に紹介し、その内容を確認した上で登録するように促している。また、講義科目で実施した試験は全て返却し、シラバスに記載された方法で評価を確定しているため、成績確認の申請はほとんどない。アンケートでは、全ての科目において予習復習の合計時間が少なく、「あなた自身の学びの平均値」が低くなる傾向がある。講義の内容を充実させて、受講生に興味を持ってもらい、一定程度の予習復習が必要であると学生が感じ、モチベーションアップを図るような工夫・改善を行う必要がある。

研究活動等(著書・論文等)

<主要論文>
1. 講義支援を目的としたeラーニングコンテンツの制作
産業総合研究第25号 沖縄国際大学産業総合研究所(2017)
2. プログラミング教育におけるeラーニングシステムの構築-ブレンディッドラーニングの効果測定- 産業
情報論集第9巻第2号 沖縄国際大学産業総合研究所(2013)
3. eラーニングにおける効果的な学習支援・管理システムの研究 共著(玉城)
産業総合研究第18号 沖縄国際大学産業総合研究所(2010)
4. 再帰構造を持つ非線形経済時系列の推定法 産業総合研究第15号
沖縄国際大学産業総合研究所(2007)
5. マルチメディアコンテンツ制作によるプログラミング教育の実践,
沖縄国際大学産業情報学部『産業情報論集』第1巻第1号 (2005)
6. ECのための効果的なウェブサイト構築について-産学連携プログラムを中心にして- 共著(平川)
沖縄国際大学産業総合研究所『産業総合研究』第12 号 (2004)
7. 相関アルゴリズムを用いた再帰形構造を持つ非線形時系列の推定,
沖縄国際大学商経学部『商経論集』第32 巻第2 号 (2004)
8. 相関アルゴリズムを用いたニューラルネットワークによる非線形時系列の推定法
電気学会『電気学会論文誌C』vol.123, No.5 (2003)
9.WBTシステム開発によるプログラミング教育の実践
私立大学情報教育協会『情報教育方法研究』第6巻第1号 (2003)
10. ECLMS アルゴリズムを用いた ARCH 誤差項を有する非線形時系列の推定法
電気学会『電気学会論文誌 C』Vol.121, No.6 (2001)
 
<主要著書>
1. 沖縄の観光・環境・情報産業の新展開、沖縄国際大学産業総合研究所編集、泉文堂
第12章シンガポールにおける経済およびIT政策について、2015年3月
2. 地域経済の進化と多様性、阿部秀明編著、泉文堂、2013年3月平成25年3月
3. 産業と情報-均衡ある地域発展のために-、沖縄国際大学産業総合研究所編集、泉文堂
第4章産学連携・教育機関連携と情報教育について、2004年9月
4. 地域特性の数量的評価と沖縄の様相、沖縄国際大学産業総合研究所編集、泉文堂
第1章都市化水準(人口構造からみた)、2003年8月
 
<その他>
1. 平成15年~平成17年 「小学校における英語マルチメディアコンテンツの作成」文部科学省教員養成学部フレンドシップ事業とのコラボレーション(琉球大学教育学部)
2. 平成 16~17 年度 文部科学省 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代 GP)
「産学連携による学生の即戦力化プログラム」(琉球大学、沖縄国際大学、県立芸大)
3.平成16年度~18年度 基盤研究(B)「沖縄産マンゴーのブランド力強化のための栽培履歴情報システムの普及要件に関する研究」(研究代表者;廣瀬牧人)
4.ジェトロ 23 年~24 年度 派遣専門家調査 平成 23 年度地域間交流支援(RIT)事業 事前調査
沖縄県-シンガポール、マレーシア案件【ゲーム】海外出張調査(ゲーム開発における沖縄とシンガポール等の連携について)
5. 平成 24 年度県産品拡大展開総合支援事業 海外 e コマース展開支援事業(中国四川省成都), 沖縄県産業振興公社
6. 公益信託宇流麻学術研究助成基金
平成 27 年 「メタデータ分析によるテキストマイニングの基礎的研究」
7.沖縄国際大学産業総合研究所 平成 30 年 「先進諸国における産業振興と沖縄型グローバル人材育成のための基礎的研究」
8. 沖縄国際大学産業総合研究所 平成 27 年~29 年 「IT および観光をリーディング産業とする先進諸国の戦略に関する基礎研究」(エストニア・フィンランド)
9. 沖縄国際大学産業総合研究所 平成 24 年~26 年「アジア諸国の IT 政策および沖縄における情報産業育成プランのための基礎的研究」(ベトナム・シンガポール・香港・台湾)
10. 沖縄国際大学産業総合研究所 平成 21 年度 ~ 平成 23 年度 「産学連携による Web アプリケーション開発に関する基礎的研究」

2019年7月31日現在