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中野 謙(NAKANO, Ken)

所属: 産業情報学部 産業情報学科

職階: 教授
担当科目:
応用マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ、ビジネスエコノミクスⅠ・Ⅱ、
経営ビジネス情報論Ⅰ・Ⅱ、基礎演習Ⅱ、専門基礎演習、
専門演習Ⅰ・Ⅱ、卒業論文演習Ⅰ・Ⅱ、地域発展特論、
地域発展特殊研究Ⅰ・Ⅱ
プロフィール
主要学歴立命館大学大学院博士後期課程 修了
学位博士(経済学)
研究分野地域経済、観光学、農業・食料経済、アクティブラーニング
所属学会・協会等政治経済学経済史学会、日本農業市場学会、アジア市場経済学会、
The Japan Association for Self-Access Learning
趣味食旅(「食」を中心とした旅行)、ツーリング、読書、映画鑑賞
E-mail・ホームページ等k.nakano@okiu.ac.jp

教育活動等

年月日主な教育活動摘要
2018年度専門基礎セミナーⅠ地場の老舗和菓子店と連携し、和菓子業界の調査と和菓子作りの体験を通じ、日本文化を生かして外国人観光客を取り込むための企画を立案して発表する授業を実施。企業を訪問して調査を行ったことにより、それを行わずに企画だけを立てる授業形式よりは、企業側の立場に立った提案が多かったように感じる。
2018年度フィールド・リサーチ受講者が自ら作成したアンケートを用いて100人に街頭調査を行い、現地調査の方法と収集した一次データの分析方法を学ぶ授業を実践。授業時間を使って実施したため、準備や片付けに予想以上に時間がかかり、100人に満たない部分を授業外活動にしたため、最初から授業を振り替えた授業外活動にすべきであったと感じている。
2019年度経済学Ⅰ開講期間中に3回のグループディスカッションを行わせるアクティブラーニング型の授業を実施。4人のチームを作り、小教室に4チームずつ振り分けてグループディスカッションと結論のプレゼンテーションを行ってもらい、その内容を受講者が相互評価する授業を実践。1チームの人数を4人までとしたことで、欠席により1人になったチームが出たが、同じように2人、3人になるチームが必ずあったため、それらと組み合わせることで運営は十分に可能である。
2019年度応用マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ開講期間中に3回のグループディスカッションを行わせるアクティブラーニング型の授業を実施。受講者と教員がグループディスカッションを行い、受講者に結論のプレゼンテーションを行ってもらい、その内容を教員が評価する授業を実践。受講者数が9人と少なかったことから、2回目からはプレゼンテーションをやめて、教員を含むクラス全体での討論とした。こちらの方が個別に意見を求めることができ、考えさせることとアウトプットさせることができるだけでなく、議論も深まると感じた。
2019年度経営ビジネス情報論Ⅰ・Ⅱ受講者が自ら作成したアンケートを用いて100人に街頭調査を行い、現地調査の方法と収集した一次データの分析方法を学ぶ授業を実践。以前の反省を踏まえ、1回分の授業を授業外活動に振り替え、アンケート達成率6割未満は欠席扱いとしたところ、欠席した1名以外は6割以上を達成することができていた。
2019年度ビジネスエコノミクスⅠ・Ⅱ開講期間中に3回のグループディスカッションを行わせるアクティブラーニング型の授業を実施。4人のチームを作り、小教室に4~5チームずつ振り分けてグループディスカッションと結論のプレゼンテーションを行ってもらい、その内容を受講者が相互評価する授業を実践。討論結果の発表の折に、「自己責任」で片付けてしまう意見が出たため、討論を行う上で、結論として相応しくない例を示しておく必要があると感じた。
2019年度専門演習Ⅰ・Ⅱ論文の構成と文章力の向上に重点を置いた授業を行う予定であったが、ゼミが2つのグループと、どちらにも属さない学生に分断しており、グループワークやディスカッションが行えない雰囲気であった。そのため、前期は全員の名前を覚えさせ、ディスカッションとグループワークを繰り返すことで、互いに話ができる雰囲気作りに努めた。その上で後期から研究指導へ軸足を移したことにより、以前よりはクラス全体で議論が行えるようになった。しかし、どうしてもクラスに馴染めない学生が1人おり、最終的に退学した点は残念である。
2019年度基礎演習Ⅱ学生生活を通じて協力し合える友人・知人を作ることに重点を置き、グループワークを中心とした授業を行った。授業内容はExcelを用いた経済分析だが、4、5人のチームを作らせ、すべてのメンバーが課題を作成できるようになるまで教え合いをさせた。その結果、まったく出席をしなくなった学生を除き、ほとんどの学生が好成績を収めることができた。
2019年度専門演習基礎前期の専門演習Ⅰの反省から、専門演習基礎ではチームビルディングを重視した。そのためにグループワークとフィールドワークを主とした授業を行い、なおかつ自主的に考えて行動させるために、受講者自身にグループワークの内容を考案させ、ゼミ長・副ゼミ長を中心として取り組ませた。その結果、専門演習クラスよりも打ち解けた人間関係が築けたが、それでも1人が退学した点は残念である。
2020年度応用マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ感染症の発生により、映像資料と課題による特例授業を行った。従来は板書で解説していた内容をすべて図表化してパワーポイントにまとめ、説明音声を録音した資料を用いた。また、従来は授業内の口頭試問や小テストによって理解度を確認していたが、毎回課題を課すことで確認するようにした。その結果、毎回課題を提出した学生は対面授業と同等の成績を修めたが、まったく課題を提出しない学生が対面授業より増えたと感じた。また、最終回にまとめて課題を提出する学生もいたことから、締め切り後の提出には一定の減点を科すことをルール化した。
2020年度経営ビジネス情報論Ⅰ・Ⅱ感染症の発生により、映像資料と課題による特例授業を行った。従来は板書で解説していた内容をすべて図表化してパワーポイントにまとめ、説明音声を録音した資料を用いた。また、従来は授業内の口頭試問や小テストによって理解度を確認していたが、毎回課題を課すことで確認するようにした。その結果、毎回課題を提出した学生は対面授業と同等の成績を修めたが、まったく課題を提出しない学生が対面授業より増えたと感じた。また、最終回にまとめて課題を提出する学生もいたことから、締め切り後の提出には一定の減点を科すことをルール化した。
2020年度ビジネスエコノミクスⅠ・Ⅱ感染症の発生により、映像資料と課題による特例授業を行った。従来は授業内の口頭試問や小テストによって理解度を確認していたが、毎回課題を課すことで確認するようにした。その結果、配点の高い手間のかかる課題を提出せず、配点の低い容易な課題だけを選んで提出する学生が多発した。さらに、そうして単位を落とした複数の学生から、「出席条件は満たしているはずだ」とクレームがあった。そもそも、出席は前提条件であり、成績評価に含めていないが、このような勘違いをしている学生がいるため、今後はすべての科目の初回の授業で「出席は成績に無関係」と明言することとした。
2020年度専門演習Ⅰ・Ⅱ感染症の発生により、SNSソフトを用いた個別指導を行った。卒業研究に向けた研究指導と研究ノートの作成方法について指導を行った。前期は1人ずつ個別指導を行ったため、個々の研究テーマに即した詳細な指導を行えたが、指導に30分から1時間程度の時間がかかるため、負担は非常に大きかった。しかし、その成果によって10人中8人は多少自立的に研究が行えるようになったことから、後期は授業時間内に残りの2人と新たに加わった2人のグループ指導を行い、他の8人については個別に進捗確認をすることとした。その結果、8名は完成度の高い研究ノートを執筆することができた。
2020年度卒業論文演習Ⅰ・Ⅱ感染症の発生により、SNSソフトを用いて個別に卒業研究と論文執筆の指導を行った。前期はテーマ設定のみで時間を潰した学生が2人いたが、その他は概ね順調に研究をはじめることができた。だが、就職と学業のどちらにも意欲を持てない学生が1人おり、退学したことは残念であった。一方、前期は3年生と4年生の全員を対象に個別指導を行ったため、負担が非常に大きかった。後期は3年生を授業時間にオンラインで指導し、個別指導は4年生を中心的に行った。その結果、卒業を延期した1名以外は、一定の水準を満たす卒業論文を執筆することができた。
2020年度経済原論Ⅱ感染症の発生により、映像資料と課題による特例授業を行っている。従来は板書で解説していた内容をすべて図表化してパワーポイントにまとめ、説明音声を録音した資料を用いている。また、従来は授業内の口頭試問や小テストによって理解度を確認していたが、毎回課題を課すことで確認している。さらに、他の授業で課題を締め切り後に提出したり、最終回にまとめて提出する学生がいたことから、締め切り後の提出には一定の減点を科すことをルール化した。
2020年度基礎演習Ⅱ感染症の発生により、映像資料と課題による特例授業を行った。従来は板書で解説していた内容をすべて図表化してパワーポイントにまとめ、説明音声を録音した資料を用いた。また、従来は授業内の口頭試問や小テストによって理解度を確認していたが、毎回課題を課すことで確認した。さらに、他の授業で課題を締め切り後に提出したり、最終回にまとめて提出する学生がいたことから、締め切り後の提出には一定の減点を科すことをルール化した。その結果、50名中45名が単位認定水準を満たすことができた。
2020年度専門演習基礎卒業研究と就職活動に向け、ゼミ生同士で支え合いが行えるよう、チームビルディングを重視した授業を行った。感染症の発生によりフィールドワークは制限したが、その代わりに毎回グループワークを導入した。グループワークのテーマは「コロナ禍における子ども食堂の支援方法について」とし、3チームに分かれて、自ら実行できる具体的な提案をしてもらった。さらに、その様子を録画し、教員が子ども食堂を訪れて、職員に評価をしてもらい、学生にフィードバックすることで、卒業研究に向けた意識付けを行なった。
2021年度応用マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ感染症拡大の影響により、昨年度から特例授業を行っているが、出席の代わりに毎回課題の提出を求めたため、学生から「朝から晩まで課題に追われている」「課題が多くて卒業研究が進められない」とのクレームが出た。そのため今年度は、出席代わりの課題をやめて、試験に切り替えた。ただし、期末試験直前の詰め込み学習を避けるため、授業5回ごとに「確認テスト」を実施(計3回)することとし、学習の積み重ねを評価するように変更した。さらに、対面でのテストによる密状態を避けるためにWebテストを作成し、学生の心理的な負担を軽減するように工夫した。
2021年度経営ビジネス情報論Ⅰ・Ⅱこの授業も特例授業であるため、同上のクレームを考慮し、授業5回ごとに課題の提出(計3回)を求め、学習の積み重ねを評価するように変更した。また、締め切り間際にまとめて課題を提出することを防ぐために、各課題に締め切りを設け、締め切り後の提出は1回前の課題までとすることで、継続的な学習を促すように工夫した。
2021年度ビジネスエコノミクスⅠ・Ⅱ昨年度は特例授業を行なっていたが、感染症の拡大を防止しながら対面授業を行なうために、①対面授業、②オンライン授業、③録画ビデオの配信の3つの授業方式を併用することとした。受講者には、当日の体調や感染拡大の状況を考慮しながら、各自の判断で受講する授業方式を選択してもらう。一方、成績評価は授業5回ごとに「確認テスト」を実施(計3回)することとし、学習の積み重ねを評価するように変更した。さらに、対面でのテストによる密状態を避けるためにWebテストを作成し、学生の心理的な負担を軽減するように工夫した。
2021年度専門演習Ⅰ・Ⅱ昨年度のゼミ生(「専門演習基礎」の受講者)には、グループワークと教員の仲介による擬似的なフィールドワーク(感染症発生のため)を通じて、卒業研究に向けた意識付けを行なった。それを踏まえてこの授業では、具体的な調査研究の方法を指導し、後期終了時点で研究ノートを完成させることを目的とした指導を行なう。これにより、4年次前期は就職活動に重点を置かせ、内定が得られたのちに、研究ノートを卒業論文に仕上げさせる予定である。
2021年度卒業論文演習Ⅰ・Ⅱゼミ生13人のうち、転籍者1名は研究が進まず、授業時間外も個別指導が必要であった。残りは就職活動を優先しながらの論文執筆であったが、3年次に研究ノートがある程度出来上っていたため、提出期限までに仕上げることができた。一方、オンラインによる論文指導の経験を通じて、論文指導は対面よりもオンライン指導の方が適していると実感した。例えば、文章の修正や論述の方法をWord上で示しながら指導ができることや、学生が示した参考文献の信頼性や記載漏れの確認がその場でできること、Webサイトからのコピペをチェックすることが容易なことなどが、その最たるものであり、対面授業の代替ではなく、教授法としての有用性が確認できた。
2021年度基礎演習Ⅱ感染症拡大防止のため、教室収容定員を50%以下に抑えるため、受講者を偶数と奇数のグループに分けて隔週で入れ替えの対面授業を行った。しかし感染症の拡大が深刻化し、対面授業を行えたのは3回のみであった。その他の授業は録音音声付きパワーポイント資料で行い、課題提出後の解答方法の解説はビデオ配信と、SNSソフト(Zoom)によるオフィスアワーの質疑応答で行った。その結果、課題をすべてこなした学生で単位を落とした者はいなかったため、対面授業と遜色のない成果が得られたと思われる。
2021年度専門演習基礎対面授業では、チームビルディングとグループワークによる課題作成を実施していたが、感染症の拡大によって、これらの活動を対面で行うことができなくなった。そのため、まずはゼミ生全員の顔と名前を一致させるために、オンライン授業では全員カメラをONにさせ、名前の表示も学籍番号に変えさせて、毎回の授業の冒頭で全員に全員の顔を見ながら名前を挙げさせた。その結果、後の対面授業で初めて直接会った際にも、全員が名前で呼び合いながら会話をすることができ、対面授業と遜色なくグループワークを行うことができた。
2022年度応用マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ感染症の影響により、対面授業は前期4回、後期7回であった。また受講者が教室定員の50%を超えるため、対面授業は隔週半数入替と座席指定で行った。特例授業の期間は授業の録画ビデオを作成し、YouTubeで配信した。対面授業が行えた期間もその内容を録画してYouTubeで配信し、体調不良や登校に不安を訴えた学生に対応した。昨年度から特例授業が続いていたため対面授業への出席は各回数名であったが、出席者がまったくいなかったのは後期の2回のみであったことから、こうした状況においても対面で授業を受けたい学生が一定数いることが確認できた。一方、受講者は前期100人、後期98人であったが、いずれもYouTubeの再生回数が100回を超える回もあり、一部の学生が繰り返し視聴して復習に活用したことが確認できた。
2022年度経営ビジネス情報論Ⅰ・Ⅱこの授業の受講者は各期共に60名であった。授業を対面で行えたのは前期5回、後期7回であり、受講者が教室定員の50%を超えないため座席指定を行って実施した。対面授業への出席者は各回数名であり、出席者がまったくいなかったのは後期の1回のみであった。授業の方法は前掲と同じく、特例授業は録画ビデオを作成し、対面授業はその内容を録画し、YouTubeで配信した。成績は各期3回の課題で評価したが、各期ともに3回の課題を提出した学生で単位認定水準に達しなかった者はいなかったため、対面授業に戻った後も授業内容の録画配信を継続し、復習教材として活用する。
2022年度ビジネスエコノミクスⅠ・Ⅱこの授業の受講者は前期70名、後期69名であった。授業を対面で行えたのは前期4回、後期7回であり、受講者が教室定員の50%を超えないため座席指定を行って実施した。この授業の対面授業への出席者は、自身が担当する他の講義科目に比べて多く、出席者がまったくいなかった回はなかった。授業の方法は前掲と同じく、特例授業は録画ビデオを作成し、対面授業はその内容を録画し、YouTubeで配信した。成績は各期3回のテストで評価したが、3回のテストを受験した学生で単位認定水準に達しなかった者は前期の2名のみであり、授業内容の録画配信によって、一定の復習効果があったと考えられる。
2022年度専門演習Ⅰ・Ⅱ過去2年間のゼミは感染症の影響で学生自身によるフィールドワークが行えなかったが、今年度は対面授業が実施できた期間を利用し、那覇市国際通り商店街を対象としたコロナ禍の影響に関する調査を実施した。受講者16名を4チームに分け、前期は国際通り商店街の沿革とコロナ禍による沖縄県への入込客の変化について調査をさせた。その上で、聞き取り調査の対象とする事業者を選定させ、後期にフィールドワークを実施した。当日は体調不良の2名以外が参加し、チームごとに聞き取りを行った。授業では、その内容をレポートにまとめる指導を行い、各チーム1、2回の追加調査を経験させた。こうした各チームにレポートを仕上げさせ、それをゼミの活動報告書にまとめた。
2022年度卒業論文演習Ⅰ・Ⅱゼミ生17人のうち、3名は授業にほとんど出席せず、論文の提出もしなかった。連絡をすると「がんばります」というが、状況は変わらず、2名は論文を完成させることができなかった。1名は前期に研究を進めていたこともあり、後期最後の1カ月で気力を取り戻させることができた。授業外の個別指導にもついてくることができ、辛くも合格水準に達することができた。その他の学生も順調ではなかったが、1名がゼミ初の実験論文を仕上げ、2名が完成度の高い論文を仕上げた。一方、後期になって研究テーマを変えたいという学生が4名おり、そのうち3名に研究が進んでいる学生との共同研究を認めた。残りの1名は論文に仕上げることができずに事例研究に留まったため、今後はこうしたことを避けるために、3年次後期までにテーマを確定できるように指導の計画と方法を修正する。
2022年度基礎演習Ⅱこの授業はすべて対面授業で行ったが、感染防止のため隔週半数入替と座席指定で行った。授業内容はコンピュータを用いた演習であるため、体調不良や登校に不安を訴える学生への対応として、作業指示のビデオを作成し、提出課題用のファイルと共に配布した。受講者は38名と35名の2クラスだが、対面授業への出席は両クラス共に2、3名であり、出席者がまったくいない回もあった。それでも質疑応答の回に質問にくる学生がおり、教材を用いて自分のペースで学習を進めていることが確認できた。提出課題は12であり、単位認定が得られなかった4名以外は、全員がほぼすべての課題を提出した。
2022年度専門演習基礎ゼミ生は14名であり、対面授業でチームビルディングとグループワークによる課題作成を実施した。初回からリーダーシップを発揮する学生が1名おり、それに呼応する学生が3名ほどいたため、開講当初はこれまでで最も活気のあるゼミだと感じた。その後、ゼミ長1名と副ゼミ長2名も立候補で決まり、この3名が中心となって各回のグループワークを積極的に進めてくれことで、全体にまとまりがあるゼミになった。欠席の多い学生が1名いたが、電話で様子確認をした後は出席するようになり、最終回のディベート大会でも議論の和に入れていた。
2023年度応用マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ
この授業の受講者は前期100名、後期66名であった。4月の開講当初は特例授業が継続しており、5月に新型コロナが3類に変更されたことで通常授業に戻ったが、体調不良者への配慮として遅刻・欠席の管理を厳格化することはせず、またコロナ禍を受けて始めた授業の録画配信も復習用に継続した。その結果、授業への出席者は多少増えたが、録画ビデオの視聴数は激減し、単位認定が得られなかった学生が前・後期共に20名となった。これは、受講者の中に体調に関わらず授業を欠席し、なおかつ録画ビデオによる復習も行わない者が多くいたと推測できることから、次年度は出欠管理を厳格化し、録画配信を廃止することとした。
2023年度経営ビジネス情報論Ⅰ・Ⅱ
この授業の受講者は前期60名、後期59名であった。4月の開講当初は特例授業が継続しており、5月に新型コロナが3類に変更されたことで通常授業に戻ったが、体調不良者への配慮として遅刻・欠席の管理を厳格化することはせず、またコロナ禍を受けて始めた授業の録画配信も復習用に継続した。その結果、授業への出席者は多少増えたが、録画ビデオの視聴数は激減し、単位認定が得られなかった学生が前期7名、後期13名となった。これは、受講者の中に体調に関わらず授業を欠席し、なおかつ録画ビデオによる復習も行わない者が多くいたと推測できることから、次年度は出欠管理を厳格化し、録画配信を廃止することとした。
2023年度ビジネスエコノミクスⅠ・Ⅱ
この授業の受講者は前期70名、後期71名であった。4月の開講当初は特例授業が継続しており、5月に新型コロナが3類に変更されたことで通常授業に戻ったが、体調不良者への配慮として遅刻・欠席の管理を厳格化することはせず、またコロナ禍を受けて始めた授業の録画配信も復習用に継続した。その結果、授業への出席者は多少増えたが、録画ビデオの視聴数は激減し、単位認定が得られなかった学生が前期14名、後期11名となった。これは、受講者の中に体調に関わらず授業を欠席し、なおかつ録画ビデオによる復習も行わない者が多くいたと推測できることから、次年度は出欠管理を厳格化し、録画配信を廃止することとした。
2023年度専門演習基礎
2年次の「専門演習基礎」はチームビルディングを重視するために遅刻と欠席を厳しく管理しており、毎回のグループワークを滞りなく実施することができた。一方、3年次の「専門演習」では個別に研究を行うため、前期を通じて遅刻や無断欠席をする者が増加した。そのため後期は論文の提出を出席代わりとし、単位認定の前提条件として「3分の2以上の提出」を課した。こうして研究の進度を上げることで、4年次前期は就職活動に専念できるように配慮したつもりであったが、3年次終了までに就職活動に向けた準備を始めた学生は僅かであった。
そこで次年度は2、3年次共に遅刻と欠席を厳しく管理する。そのうえで2年次の「専門演習基礎」でインターンシップの重要性が高まっていることを理解させ、3年次でのインターンシップ参加を促す。さらに3年次の「専門演習」では、卒業研究と並行して就職活動に向けた心構えの形成を促し、前期に行っているエントリーシートの書き方指導を後期に変更することで、就職活動が本格化する直前の時期に準備を始めるように支援する。
専門演習Ⅰ・Ⅱ
2023年度卒業論文演習Ⅰ・Ⅱ
前期は就職活動を考慮し、2週間に1回の論文提出を義務づけ、出席は任意とした。しかし、半数以上の学生は論文を提出せず、出席もしなかったため、後期は「論文を3分の1以上未提出の場合は単位を認定しない」と明言し、継続的に研究を進めるよう促した。また、論文だけを出して出席をしない学生に対しては「内定に関係なく、論文が合格水準に達しない場合は単位を認定しない」と発破をかけ、出席して直接指導を受けるように促した。その結果、19名中、論文を提出しなかった2名以外は全員合格水準以上の卒業論文を執筆できたが、授業アンケートに「教授の言動や講義の進め方は威圧的で、悩んだことから同じ講義を履修している学生に相談したところ、全員が私と同じ意見であった(原文ママ)」とのコメントが寄せられた。これを受け、教員としては「内定を得ている学生は、特に年度内の卒業を意識してもらいたい」との思いが強く、欠席や論文の未提出に対してあえて厳しく指導したが、義務教育ではないため学生の自主性を尊重し、もう少し自己責任に任せるべきであったと反省している。
一方、計画的に研究を進め、出席して直接指導を受けているゼミ生にまで発破をかけるようなことはしておらず、あたかも「ゼミ生全員」が同じ意見であったかのような書き方には疑念を覚える。また、この授業は正確な論述を行うための文章表現にも重点を置いており、例えば、主語を「相談した学生の全員が」のように明確にして論じることの重要性を説いてきたが(さらには数値(何人なのか)や具体例(どんな意見なのか)を示して客観的に論じることの重要性も説いた)、こうした指導がこのコメントに反映されていない点は残念である。
2023年度基礎演習Ⅱ
後期開講の火曜クラス34名と水曜クラス36名を担当した。コロナ禍直後であったため、体調不良者に配慮して出欠を厳しく管理することはしなかったが、毎回多くの受講者が出席していた。また出席者は全11回の課題のほぼすべてを提出しており、単位認定を得られなかった学生は火曜クラス3名(課題提出1回、6回、7回)、水曜クラス2名(共に課題提出0回)のみであった。次年度からは出席管理をコロナ禍前と同じ水準に戻し、欠席によって課題の作成をあきらめることにないようにサポートする。
2023年度地域発展特論
大学院開講科目であるため、各自の研究テーマに応じて個別指導を行った。受講者によって研究の進度に差が大きかったが、順調な受講者は修士論文の中間報告、最終報告までに必要な準備を整えることができた。一方、研究目的と収集した一次データの整合性に問題のある受講者がおり、問題意識の明確化と、仮説と調査すべき項目の関連に重点を置いて指導を行った。

研究活動等(著書・論文等)

【論文】
1. 中野謙(2010)「タイ鶏肉産業における新興市場の誕生:タイ銘柄鶏市場の誕生と成長」日本農業市場学会『農業市場研究』第19巻第1号(通巻73号)、pp. 36~41
2. 中野謙(2011)"Consideration for Governmental Supports of Small Farmers for Rural Development: A Case Study of the Rural Development Project in Northern Areas of Thailand" 立命館大学『立命館経済学』第60巻第1号、pp. 46~59
3. 中野謙(2011)「タイにおける『地域固有鶏』の生産・普及事業と農村開発の展望:タイ畜産開発局チェンマイリサーチセンターの取り組みを事例として」日本農業市場学会『農業市場研究』第20巻第1号(通巻77号)、pp. 74~79
4. 中野謙(2012)「タイ鶏肉産業と経済発展:養鶏契約生産の成長と転換に関する考察」〔博士号取得論文〕立命館大学
5. 中野謙(2012)「タイ鶏肉生産における銘柄鶏の導入による経営の新展開:Nakonsrithammarat県Wファームの経営を事例として」日本農業市場学会『農業市場研究』第21巻第1号(通巻81号)、pp. 21~27
6. 中野謙(2014)「地域ブランドの保存による農業振興:JAおうみ冨士『モリヤマメロン』の事例より」立命館大学『立命館経済学』第62巻第5・6号、pp. 350~365
7. 中野謙(2015)「『農業の六次産業化』担い手育成プログラムの開発:梨のドライフルーツの製造・販売を通じた実証結果より」東大阪大学『教育研究紀要』第12号(2014)、pp. 1~7
8. 楠奧繁則、中野謙(2015)「セルフ・エフィカシー理論からみた大学生の学業意欲の研究:A大学の『六次産業化の担い手プログラム』での事例」徳島大学『大学教育研究ジャーナル』第12号、pp. 8~20
9. 中野謙(2016)"The effort of sixth-industrialization of Chinese mushroom production by using refrigerated containers: A case study of Sun Mine Co., Ltd." 立命館大学『立命館経済学』第64巻第3号、pp. 274~283
10. 中野謙(2016)「問題解決型インターンシップ(PBI)によるアクティブラーニング(AL)効果の考察:株式会社アイテックスとの連携による授業の事例より」東大阪大学『教育研究紀要』第13号(2015)、pp. 45~58
11. 中野謙(2017)「山口県の農業機械市場に関する一考察:新品と中古品におけるトラクターの選好性調査より」立命館大学『立命館経済学』第65巻第6号、pp. 115~130
12. 中野謙(2017)「経営学部FD推進のための一考察:4年生を対象としたアンケート調査の結果より」中京学院大学経営学部『研究紀要』第24巻、pp. 87~100
13. 中野謙(2018)「タイ農機市場の現状と展望:籾米担保融資制度破綻後の動向に対する一考察」東大阪大学『教育研究紀要』第15号(2017)、pp. 29~36
14. 中野謙(2018)「大規模講義におけるアクティブラーニング(AL)の実践とその効果の考察:『経済学Ⅰ』の受講者220人を対象としたALの事例より」中京学院大学経営学部『研究紀要』第24巻、pp. 115~133
15. 中野謙(2018)「自律学習の誘発を目的とした複数教員による討論型授業:大規模授業におけるアクティブラーニングの手法と効果の考察」The Japan Association for Self-Access Learning, SiSAL Journal Special Issue on JASAl 2017, Volume 9, Number 2, pp. 217~233
16. 中野謙(2020)「中山間地域におけるまちおこしの課題:大学と農村の共創を目指すサービスラーニングの事例より」沖縄国際大学産業情報学部『産業情報論集』第16巻第1・2号合併号、pp. 1-13
17. 中野謙(2020)「アクティブラーニング型授業における能力変化の分析:経済学Ⅰの授業例より」沖縄国際大学産業情報学部『産業情報論集』第16巻第1・2号合併号、pp. 23-41
18. 中野謙(2020)「シャンパン生産における醸造業者の関連とブランド維持のしくみに関する考察:ジャニソン・バラドンの事例より」沖縄国際大学総合研究機構産業総合研究所『産業総合研究』第28号、pp. 1-14
19. 中野謙(2021)「子ども食堂の現状と課題」立命館大学食マネジメント学会・立命館大学経済学会『立命館食科学研究』Vol. 3、pp. 189-198
20.中野謙(2021)「第10章 食肉ビジネス:国内鶏肉産業におけるアグリビジネスの新展開」冬木勝仁、岩佐和幸、関根佳恵編『アグリビジネスと現代社会』pp. 167-181
21.中野謙(2024)「地域活性化に向けた観光資源の活用方法:グリーンツーリズムにおける観光と教育の融合」沖縄国際大学公開講座委員会編『沖縄国際大学公開講座33 DX時代における地域活性化』東洋企画、pp. 13-40
22.中野謙(2024)「コロナ禍における国際通り商店街の変化と展望:DXによるポストコロナ時代への対応に関する一考察」沖縄国際大学産業総合研究所編『新時代の沖縄観光の諸相:コロナ禍とその後の挑戦』泉文堂pp. 3-18
23.中野謙、仲地健、原田優也、兪炳強(2024)「『趣味観光』による地域資源の観光活用:観光客の多様化とリピーターの獲得に取り組む対馬の事例より」沖縄国際大学産業情報学部編『産業情報論集』第20巻第1・2号合併号、pp. 29-39
【研究ノート】
1. 中野謙(2020)「フィールドワークを中心としたサービスラーニングに関する考察:地域コーディネーター養成講座の事例より」沖縄国際大学産業情報学部『産業情報論集』第16巻第1・2号合併号、pp. 89-101
2024年4月1日現在