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藤波 潔(FUJINAMI,Kiyoshi)

所属: 総合文化学部 社会文化学科

職階: 准教授
担当科目: 歴史学Ⅲ・Ⅳ、外国史Ⅰ・Ⅱ、イギリス研究
      教科教育法(中学・社会科)、
      教科教育法演習(中学・社会科)、
      歴史学概論、フレッシュマンセミナー

プロフィール
主要学歴日本大学文理学部史学科卒業、日本大学大学院文学研究科
東洋史学専攻博士後期課程満期退学
学位修士(文学)
研究分野近現代イギリス外交史、歴史教育、史料論
所属学会・協会等東アジア近代史学会(常任理事)、日本西洋史学会、
日本台湾学会、初年次教育学会他
主要な社会的活動台湾総督府文書目録編纂委員(中京大学社会科学研究所)
阿波根昌鴻資料調査会
E-mail・ホームページ等fujinami@okiu.ac.jp
ブログ URL http://blogs.yahoo.co.jp/kysfjnm

教育活動等

年月日主な教育活動摘要
教育活動・方法の実践例
2002 年 4 月~現在(1)担当講義
1)歴史学Ⅲ・Ⅳ
全学部・全学科を対象とした共通科目で、例年70~100 名程度の受講生がいる。歴史を暗記物としてか学習したことのない学生が殆どであるため、資料・史料の読解や特定の歴史的立場に立ったことを想定した意見などを叙述させる「ワークシート」を毎回実施し、コメントを記入して返却している。このことで、考え、想像する歴史学習」の定着を図ることをめざしている。
2007 年 10 月~現在2)イギリス研究
全学部・全学科を対象とした共通科目で、毎年後期に開講している。「英国」の特性を「王室」「宗教」「帝国」といったキーワードを軸にしつつ、系図・地図・史料などを用いながら講義している。また、学生たちの興味を促すために、風刺画や推理小説を用いた時代特性の検証も実施している。
2002 年 4 月~現在3)フレッシュマンセミナー
社会文化学科 1 年生を対象とした通年のゼミ科目であり、問題の設定、資料の収集・分析、考察結果のまとめと発信に関する基礎的能力の育成をめざしている。前期には、「4行作文」から始まる文章作成演習と、新書レベルの共通テキストを用いた要旨報告、後期はグループ調査を実施している。グループ調査においては、調査計画書の作成から、学外調査の実施、中間報告、最終プレゼンまでの一連の過程を、学生自身の力で実現することをめざし、教育支援者を活用しつつ、指導している。
2002 年 4 月~現在4)教科教育法・教科教育法演習
主として、中学校社会科の教員目指す学生を対象とするゼミ科目である。ゼミ生全員を対象とした 50 分間の模擬授業の実施、社会科教育に関するテーマについての班レポートの作成といった知的な資質はもちろんのこと、正課外に巡検や行事を実施することで協調性や責任感といった人間的な資質の育成も目指している。
2002 年 4 月~現在5)外国史Ⅰ・Ⅱ
教職課程の教科に関する科目として開講されている科目である。学生が歴史教員として学校現場で教科指導する際に必要な基本的知識の教授はもちろんのこと、「歴史を多様な観点から理解する力」の育成を重視し、1 つの歴史的事象に関するさまざまな立場からの意義の解釈に重点を置いている。
2005 年 10 月~現在6)歴史学概論社会文化学科1年時を対象とした必修科目であり、人類が「歴史的事実」をどのように認識し、その認識の共有を如何に図ってきたのかを中心に講義している。講義内容が「情報としての歴史」に陥ることを防ぐべく、歴史認識の営みが社会状況と密接に関連していることを「考えさせる」ことを重視している。
2005 年 7 月~2011 年 3 月(2)協定校派遣留学生の事前指導本学の海外協定校である台湾・東海大学へ派遣される本学学生に対して、台湾の歴史・文化についての基礎知識を教授するための事前指導を実施した。具体的には週に 1 度のゼミ形式で、台湾の歴史に関するテキストを分担報告する内容である。6年間に 16名の学生に対する指導を担当した。
2002 年 6 月~現在(3)教員採用試験対策講座
(高校地歴・世界史、中学校社会・歴史)
毎年、教員採用試験実施の直前期に開設される、キャリア支援課主管の対策講座を担当している。具体的には、両講座とも5回10コマ分で、基本レベルの問題演習とその回答・開設を実施している。
作成した教科書、教材、 参考書
2009 年 2 月1)『沖縄国際大学教職課程における社会科・地理歴史科・公民科『模擬授業』精選録』(編著)
特色 GP で採択された本学教職課程の取組の青果物として、その中核として位置づけられる「教職ゼミ」での模擬授業指導のうち、社会科系家養殖ゼミでの優れた模擬授業実践について、指導案・資料とともに担当者の考察を伏して編集したもので、教職ゼミの学生に対する模擬授業指導の導入に使用している。
2007 年 3 月~現在2)『教育実習実践録―中学校実習における社会科研究事業の記録』第 1 集~
担当する教職ゼミの学生たちが、教育実習で実施した研究授業に関する記録(指導案、配付資料、板書計画、授業風景など)と実習生の考察をあわせてまとめたもので、上級生から下級生の「知的財産の継承」を目的として編集している。例年、ゼミに入ったばかりの 3 年生を対処とした指導案作成のための特設授業を行っており、その中で、授業の実践例の紹介として利用している。
学生支援活動
2003 年度~現在(1)学習支援活動
1)新入生オリエンテーションの担当
例年、新入生を対処として2回実施されるオリエンテーションを担当している。具体的には、高校と大学での学びの違い、本学のカリキュラムの概要、社会文化学科のカリキュラムのルールなどを説明している。
2004 年度~現在2)MT(Membership Training)の教員実行委員例年 4 月第 3 週末に、新入生相互、新入生と上級生の人間関係構築を目的に実施している本プログラムにおいて、教員側実行委員として関わり、本プログラム遂行の主体である 2 年生の指導や、企画・調整を担っている。
2002 年度~現在3)履修指導1 年生指導委員、学科長、アカデミックアドバイザーと、そのときの肩書きは異なるものの、一貫して学期最初の履修相談に関わり、毎年多くの学生の相談に対応している。
2006 年度~現在4)FT(Fieldwork Tour)の実施担当1 年生に対して、基礎演習選択の情報を与え、本学科の学びの特色であるフィールドワークを実体験させ、あわせて学年を越えた人間関係の構築を図るために、すべての専門ゼミが参加し、フィールドワークを実体験しながら専門ゼミでの学び方を上級生から下級生に伝える場として、実施している。
(男子)2002 年 4 月~ 現在、(女子)2007 年 4 月~ 現在(2)サークル・部活動
1)ハンドボール部(男女)顧問
学生ハンドボールは、公式大会における専任教職員の引率が義務づけられているため、春秋の九州リーグ、西日本大会、全国大会に際して、各 1 週間程度部員を引率し、ベンチ内での指導は勿論、日常生活の指導も含めて実施している。
2003 年 4 月~現在2)吹奏楽部顧問県外大会への出場の際の引率、定期演奏会での指揮と挨拶などをおこなっている。
2006 年 12 月~現在3)SmiLife 顧問沖縄にやってくる修学旅行生に対する平和教育の支援(戦跡、基地等のガイド)を主たる活動とする本サークルを立ち上げた。JTB 沖縄とタイアップしたガイドを中心として、その他直接依頼されたガイドにも対応している。顧問としては、学内外関係者との調整、定例会への参加、ガイド後の反省会でのコメントなどを主たる任務としている。
学外での教育活動
2006 年 8 月(1)研修・セミナー講師
1)沖縄県立総合教育センター平成 18 年度英語イマージョン教育研修「教育測定・評価法」講師
沖縄県が推進している「英語イマージョン教育」において、高等学校地理歴史科・公民科教員を対象として、英語で教科指導を実施した際の「測定・評価」の方法論や注意点について講義した。
2007 年 10 月2)沖縄県高等学校・障害児学校教職員組合那覇支部第40 次教研集会記念講演講師
「「歴史認識」を認識する―冷静に「歴史問題」を議論するために―」と題して、「歴史」を「認識」するという行為の特質と限界性を論じた上で、現代的問題としての「歴史認識問題」を考える上での方向性について論じた。
2010 年3)高校生対象「職業理解のためのガイダンス」における「学校教員」担当講師
株式会社さんぽう主催の左記ガイダンスのうち、与勝高等学校、那覇西高等学校において、のべ 50 名程度の高校生を対象として、職業としての「学校教員」について説明した。
2004 年~現在(2)大学入門講座・オープンキャンパス体験講座高校生を対象として、「なぜ歴史を学ぶのか?―覚えない歴史」と題した講座を提供し、学問としての歴史について、実験を取り入れるなどして、わかりやすく説明した。
教育改善活動
2006 年度~現在(1)FD 委員としての活動学内の FD 委員として、本学の FD 活動全体に関する議論に参画し、県外で実施される各種フォーラム、シンポジウム、セミナーに多数参加した。また、2010 年度からは FD 委員会副委員長として、本学の FD 活動全体のマネジメントをおこなっている。
2008 年 7 月(2)FD 関連の講師等
1)総合文化学部FD研修会講師
「社会文化学科 1 年次の基礎学力把握と FD への活用―プレイスメントテストの結果分析を通じて―」と題して、社会文化学科 1 年次の日本語と英語の基礎学力について、入試区分別特徴および経年変化の実態について分析した結果を報告した。
2010 年 11 月2)九州大学教育改革研究会講師九州大学高等教育機構教育改革企画支援室が主催する同大教育改革研究会は、2010 年度第 3 回研究会を「学生の学びを支援するための組織的な取り組みとは?」とのテーマで開催された。洞研究会において、「授業評価アンケートの改善」「教育支援者制度の導入」を中心とした本学の取り組み事例について報告した。
2011 年 2 月3)福岡教育大学教職協働カリキュラム研修会講師「教職協働によるカリキュラムづくりとは」と題された研究会において、本学における教職協働に基づく教育改革の事例について、経営対策委員会の活動、FD 支援プログラムの実践等を中心に報告した。
2010 年 4 月~現在4)教育支援者(TA・SA)研修会ワークショップのファシリテーター
本学における学部教育の改善に向けた取組として 2010 年度から導入された「教育支援者制度」によって採用された教育支援者に対して、自らの業務の意義・目的、責任、目指すもの、経験の共有化等を目的として、事前(4 月)・中間(9 月)・事後(3 月)の各研修を、ワークショップの手法を用いて実施しており、そのファシリテーターを務めている。
2009 年 9 月(3)FD 関連の学会報告
1)初年次教育学会第 2 回大会
自由論題報告における「初年次教育の方法論」のグループにおいて、「入学前から専門移行を前提とし、フィールドワーク学習を基軸とした初年次教育の展開―沖縄国際大学総合文化学部社会文化学科における初年次教育―」と題して報告した。
2011 年 2 月2)Q-conference2010 ポスターセッションQ-Links(九州地域大学教育改善 FD・SD ネットワーク)の年次総会にあたる場で開催され、九州地域の各大学の取り組み実践を披露するポスターセッションにおいて、「学生の成長をめざす教育支援者制度」と題するポスター報告をおこなった。
2010 年 10 月~12 月(4)FD 関連研修会等への参加
1)Q-Links Q-Lab 第 1 回 CDプロジェクト
「カリキュラムづくりのコツを修得する」ことをめざして開催された同プロジェクトに参加し、他大学からの参加者とのダイアログを通じて、「カリキュラム」の本質について考察する経験を共有できた。
2011 年 8 月2) Q-Links Q-Lab第2回CDプロジェクト
「カリキュラム編成に影響を与えているものは何か」をテーマとして開催された同プロジェクトに参加し、ダイアログとマンダラートの手法を用いて、「明日から実践できること」を見出すべく、他大学からの参加者と対話を重ねた。
2011 年 7~8 月3) Q-Links Q-Lab第1回ODプロジェクト
「コンフリクト-対立と向き合う」をテーマとし、「大学における組織づくりの課題と上手に付き合うためのアイデアを培う」ことを目的とした同プロジェクトに参加し、大学において発生する「コンフリクト」を題材とした「ケース」の開発を通じて、大学という組織における行動課題について考える機会を得た。
2010 年度(5)FD 関連プロジェクトの企画・運営
1)2010 年度 FD 支援プログラム指定プロジェクト
「授業評価アンケートの改善:疑心から活用へ」と題したプロジェクトを企画し、教員・職員を交えたメンバーの選定、研修会の開催を含む 1 年間の活動の運営をおこない、授業評価アンケートの改善に関する提言書の作成をおこなっている。
2010 年度2)2010 年度授業改善計画書に基づく FD 活動・指定科目プロジェクト「共通英語Ⅰ・Ⅱ」を指定科目に定め、共通科目の英語Ⅰ・Ⅱの到達目標の明確化をめざしたプロジェクトを企画し、チームのメンバーを選び、研修会の開催を含む1年間の活動を運営した。
2011 年度3)2011 年度 FD 支援プログラム指定プロジェクト
「シラバスの実質化:利用価値向上と負担軽減の両立を目指して」と題するプロジェクトを企画し、教員・職員からなるメンバーを選出し、研修会の開催を含む 1 年間の活動を運営している。
2011 年度4)2011 年度授業改善計画書に基づく FD 活動・指定科目プロジェクト「各学科における初年次ゼミ」を指定科目に定め、初年次ゼミの改善への模索をめざしたプロジェクトを企画し、チームのメンバーを選び、1年間の活動を運営している。
2004 年度~現在(6)教育方法の改善等
1)授業評価アンケートの実施
学生による授業評価アンケートを毎年実施し、4点満点中、例年 3.5~3.8 点の評価をもらっている。とくに、「声の聞きやすさ」については 4.0 点である。ただし、「質問の時間が少ない」「DVD等の使用を求める」といった意見が挙がっているため、ワークシートの導入やパワーポイントの使用による視覚資料の活用などの改善をおこなっている。
2009 年度~現在2)共通科目「歴史学」におけるワークシートの導入「暗記物の歴史」に慣れてしまい、当事者意識を持ちながら歴史的事象の意味を「考察」することが不得手な受講生が増えたため、毎回の講義において、その内容と関連する事例を与え、特定の当事者の立場にたってその歴史的出来事の意味を考える機会をつくっている。このことにより、「考える歴史」という意識が浸透し、受講生の論理的な表現力の向上が見られた。

研究活動等(著書・論文等)

①「イギリス外交の転換-「英独同盟」交渉から日英同盟へ-」(日本大学史学会『史叢』第 54・55 合併号、p.p.86~100、1995 年)
② 「「揚子江協定」の意義-イギリス外交の質的転換と日英接近-」(安岡昭男編『近代日本の形成と展開』厳南堂書店 p.p.213~227、1998 年)
③ 「義和団事変を事例とするイギリス極東外交政策の性質」(日本大学人文科学研究所『研究紀要』第62 号、p.p.31~47、2002 年)
④ 「イギリスの台湾産樟脳貿易に対する天津条約適用問題-1868~1870 年のイギリス商社所有の樟脳に対する襲撃事件を事例として-」(沖縄国際大学社会文化学会『社会文化研究』第 6 巻第 1 号、p.p.27~55、2003 年)
⑤ 「日本による領台直後期の台湾「外交」をめぐる問題-その制度的枠組みと「外交」問題に関する基礎的整理-」(沖縄国際大学社会文化学会『社会文化研究』第7巻第 1 号、p.p.1~35、2004 年)
⑥ 「ヨーロッパ国際関係史と朝鮮史との関係-世界史的視点から考える 19 世紀末の朝鮮の位置づけ-」(沖縄県歴史教育者協議会『歴史と実践』第 25 号、p.p.50~55、2004 年)
⑦ 「日英同盟論の検討に関する一試論-清朝の南北における諸列強間の対立の構図から-」(『新日露戦争論-多元的視角からの日露戦争史構築の試み』(平成 15・16 年度科学研究費補助金研究成果報告書、代表:土屋好古)p.p.61~67、2005 年)
⑧ 「台湾樟脳貿易を通してみる「近代」東アジア」(沖縄国際大学南島文化研究所『石垣島調査報告書(3)』(地域研究シリーズ 33)p.p.51~63、2005 年)
⑨ 「歴史の証言者としての「壁」」(黒澤亜里子編『沖国大がアメリカに占領された日』青土社、p.p.182~187、2005 年)
⑩ 「沖縄国際大学教職課程における中学校社会科教育法-実践と考察-」(沖縄国際大学総合学術学会『総合学術紀要』第 10 巻第1号、p.p.65~86、2006 年)
⑪ 「八重山と台湾の歴史的関係-真の「関係史」構築をめざして-」(沖縄国際大学南島文化研究所編『八重山の地域性(南島文化研究所叢書1』p.p.221~241、2006 年)
⑫ 『沖縄国際大学教職課程における社会科・地理歴史科・公民科「模擬授業」精選録』(藤波潔編著、沖縄国際大学、2009 年)