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藤波 潔(FUJINAMI,Kiyoshi)

所属: 総合文化学部 社会文化学科

職階: 教授
担当科目: 歴史学概論、領域演習、演習Ⅰ、演習Ⅱ、外国史Ⅰ・Ⅱ、
      世界の歴史Ⅰ・Ⅱ、社会科地理歴史科教育法・演習、
      社会科公民科教育法演習
プロフィール
主要学歴日本大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻満期退学
学位修士(文学)
研究分野歴史学(イギリス近現代外交史)、歴史教育、歴史史料論(記録と記憶)
所属学会・協会等東アジア近代史学会、高大連携歴史教育研究会、初年次教育学会、他
主要な社会的活動宜野湾市歴史公文書活用検討委員会(委員長)
宜野湾市史編集委員会委員
宜野湾市みらいづくり協議会(委員)、他
E-mail・ホームページ等fujinami@okiu.ac.jp
https://www.facebook.com/kiyoshi.fujinami

教育活動等

年月日主な教育活動摘要
2002年4月~現在世界の歴史Ⅰ・Ⅱ全学部・全学科を対象とした共通科目で、例年100~150名程度の受講生がいる。歴史を暗記物としてか学習したことのない学生が殆どであるため、資料・史料の読解や特定の歴史的立場に立ったことを想定した意見などを叙述させる「ワークシート」を毎回実施し、コメントを記入して翌週に返却している。このことで、考え、想像する歴史学習」の定着を図ることをめざしている。なお、こうした講義形態は、オンラインでも同様に実施しており、双方向型の講義の実施による質の向上に取り組んでいる。
2005年10月~現在歴史学概論社会文化学科1年次を対象とした必修科目であり、人類が「歴史的事実」をどのように認識し、その認識の共有を如何に図ってきたのかを中心に講義している。講義内容が「情報としての歴史」に陥ることを防ぐべく、歴史認識の営みが社会状況と密接に関連していることを「考えさせる」ことを重視している。この講義でも毎週ワークシートに取り組ませ、回収の上、採点し、コメントを付して翌週の講義の際に返却しており、一方向の講義にならない工夫を施している。
2002年4月~現在外国史Ⅰ・Ⅱ教職課程の「教科に関する専門的事項」の科目として開講されている科目である。毎回、講義前に当該講義に関する歴史的な事実をまとめることを内容とした予習を課し、講義では単に通史学習に留まるのではなく、歴史資料の読解や歴史的意義の考察をおこない、講義終了後にワークシートを実施することで講義内容の理解の確認をおこなっている。なお、ワークシートは回収した後、採点し、コメントを付して翌週の講義の際に返却している。こうした一連の教育活動を通じて講義の質の向上と学生の豊かな理解の実現に努めるとともに、歴史教員として学校現場で教科指導する際に必要な基本的知識のだけでなく、「歴史を多様な観点から理解する力」の育成を図り、学習指導要領のめざす歴史教育の方向性に対応できる人材の育成に努めている。なお、この講義形態は、オンラインの講義の際にも同様に実施している。
2002年4月~現在教科教育法・教科教育法演習主として、中学校社会科の教員目指す学生を対象とするゼミ科目である。ゼミ生全員を対象とした50分間の模擬授業の実施、学習指導要領理解のためのゼミ生による報告等、学校教員として必要な知的な資質はもちろんのこと、正課外に巡検や行事を実施することで協調性や責任感といった人間的な資質の育成も目指している。また、毎年『教育実習実践録』を刊行し、4年生が教育実習や教職実践演習で獲得した体験知を活字化することで、ゼミにおける知的な継承を実現している。
2017年4月~現在演習Ⅰ・演習Ⅱ社会文化学科の3年次(演習Ⅰ)、4年次(演習Ⅱ)を対象とする専門ゼミ科目である。沖縄を中心とする地域に関する近現代史をテーマにした卒業論文の作成を目的としており、3年前期で文献輪読、後期で先行研究の調査報告、4年前期に卒論テーマに関する歴史資料の調査報告、後期で卒業論文の執筆内容に関する報告をおこなっている。ゼミ生には半期に2回の報告に加え、報告担当ではないときにも各自の卒業研究に関する進捗状況の報告を毎週実施している。こうした教育活動を通じて卒業研究の着実な進捗を促すのみならず、「専門ゼミは究極のキャリア教育」の考え方の元、社会に出た時に必要な報告・連絡・相談の習慣づけをおこなっている。
2002年4月~現在サークル活動の顧問現在、ハンドボール部(男女)、吹奏楽部およびSmiLifeの顧問を務めている。「正課外活動は学生の主体性が問われる」という考えに基づき、日常的な活動の計画、実施については、どのサークルにおいても学生の役員に任せる一方で、活動計画等に関して定期的な報告を求めている。ただし、学外関係機関との連絡・調整、予算をともなう事務作業および学内関係部署との調整については、顧問として責任をもって対応している。
2010年~現在FD活動への取組2010年以降学内におけるFD委員を務めており、とくに2010年からの数年間は学内におけるFD関係の諸制度の立ち上げに取り組んだ。また、Q-Linksをはじめとする団体の研修会に何度も参加し、FDに関する知見を吸収するとともに関係者との人脈を構築し、学内のFD研修会等へ結びつけた。さらに大学教育学会、高等教育学会等の関係学会、FDフォーラムをはじめとする各種会合へ毎年参加し、最新の動向や知見を得ることに努めてきた。なお、現在、初年次教育学会の理事を務めている。
2010年~現在FD関係の研修会等での講師これまで福岡教育大学、アカデミアコンソーシアム福島、Q-Lonks、大学マネジメント研究会、第一薬科大学等が主催する研修会等で、教職協働、学生支援等をテーマとした講師を務めた。
2018年~現在高大接続改革に関する研修会等の講師PTA、中学校・高等学校等の依頼により、高大接続改革の動向や影響、対応等に関する内容の研修会・講演会等の講師を務めた。
2011年~現在県内外の中高生を対象とした講演SmiLifeの顧問の立場、あるいは沖縄観光コンベンションビューローの主催事業の講師として修学旅行の事前学習や修学旅行中の研修、あるいは宜野湾市のキャリア教育に関する委員の立場でキャリア教育に関する講演会等で講師を務めた。

研究活動等(著書・論文等)

【主な著書】
  • 「摩文仁-平和祈念資料館、平和の礎、林立する慰霊塔」沖縄国際大学宜野湾の会編『大学的沖縄ガイド-こだわりの歩き方』昭和堂、2016年3月、57-69頁。
  • 「記憶と継承 記憶・保存・活用」沖縄国際大学公開講座委員会編『世変わりの後で復帰40年を考える(沖縄国際大学公開講座22)』東洋企画印刷、2013年3月、251-272頁。
  • 『沖縄国際大学教職課程における社会科・地理歴史科・公民科『模擬授業』精選録』沖縄国際大学、2009年2月、全186頁。
【主な論文】
  • 「「歴史総合」担当教員の資質向上と能力養成-歴史資料に対する習熟の観点から-」沖縄国際大学総合学術学会『沖縄国際大学総合学術研究紀要』第21巻第1号、2019年12月、1-18頁。
  • 「学生の成長を促すためのプロジェクト型教職協働のすすめ」私学経営研究会『私学経営』 第476号、2014年10月、29-34頁。
  • 「日本による領台直後期の台湾「外交」をめぐる問題 : その制度的枠組みと「外交」問題に関する基礎的整理」沖縄国際大学社会文化学会『沖縄国際大学社会文化研究』第7巻第1号、2004年3月、1-35頁。
【主な書評】
  • 「書評 藤井信行著『「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策』」東アジア近代史学会『東アジア近代史』第11号、ゆまに書房、2008年3月、180-183頁。
2020年11月13日現在