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小柳 正弘(KOYANAGI, Masahiro)

所属: 総合文化学部 人間福祉学科 社会福祉専攻
    大学院 地域文化研究科 人間福祉専攻 兼担

職階: 教授
担当科目:  (学部)専門演習c、卒業演習a
      (大学院)社会福祉原理特論


プロフィール
主要学歴熊本大学 大学院 社会文化科学研究科 博士後期課程修了
学位博士(学術)
研究分野哲学(社会哲学・倫理学・障害と支援ほか)
所属学会・協会等日本哲学会、日本倫理学会、日本法哲学会、
日本デューイ学会、西日本哲学会
主要な社会的活動一般社団法人NAP(多機能型障害児通所支援事業所「Atelierみるく」)理事
E-mail・ホームページ等mkoyanagi@okiu.ac.jp

教育活動等

年月日主な教育活動摘要
2020年度卒業演習a社会福祉専攻のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、社会福祉に関する専門性と実践力をやしなうとともに、受講者各人の問題意識をふまえた先行研究の探索・理解や研究目的の具体化をサポートし卒業論文作成のための指導を行った。
2020年度卒業演習b社会福祉専攻のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、社会福祉に関する専門性と実践力をやしなうとともに、受講者各人の問題意識をふまえた先行研究の探索・理解や研究目的の具体化をサポートし卒業論文作成のための指導を行い、卒業論文を完成させた。
2020年度社会福祉原理特論社会福祉学領域のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、「個人や社会の福祉問題に関する適切な研究活動」の土台となる見識や技法の習得にむけて、調査法の専門家と共同で研究方法の原理的検討を行うとともに、事例に即して「現場のちから」とは何かという観点から社会福祉の原理を理論と実践の両面から考察した。
2020年度人間福祉特殊研究ⅠC社会福祉学領域のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、「個人や社会の福祉問題に関する適切な研究活動」の土台となる見識や技法の習得のための指導を行いつつ、修士論文作成にむけて、先行研究の読解や研究計画の作成、調査方法の検討などについて指導を行った。
2019年度専門演習c社会福祉専攻のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、受講者各人の問題関心を再確認し、研究方法のスキルを教授するとともに、子どもの絵の見方やヘルマンハープの体験など芸術療育の可能性についての理論的・実践的な検討を通して、社会福祉の現場のあり方を問いなおす専門性と実践力をやしなうことを目指している。
2019年度卒業演習a社会福祉専攻のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、受講者各人の問題意識をふまえた先行研究の探索・理解や研究目的の具体化をサポートするとともに、子どもの絵の見方やヘルマンハープの体験など芸術療育の可能性についての理論的・実践的な検討を通して、社会福祉の現場のあり方を問いなおす専門性と実践力をやしなうことを目指している。
2019年度社会福祉原理特論社会福祉学領域のカリキュラム・ポリシーを踏まえ、「個人や社会の福祉問題に関する適切な研究活動」の土台となる見識や技法の習得にむけて、調査法の専門家と共同で研究方法の原理的検討を行うとともに、事例に即して「現場のちから」とは何かという観点から社会福祉の原理を理論と実践の両面から考察している。
2019年2月21日FD指定プロジェクト「学生による授業評価の活用」泊真児准教授・前堂志乃准教授が人間福祉学科心理カウンセリング専攻における活用事例を報告し、意見交換を行った。報告では、学生による授業評価を検討した結果、カリキュラムの体系性や方法論の重要性が学生には十分理解されていないという現状分析が示され、本学カリキュラム・ポリシーを踏まえ「専門知識を系統的に習得させる」ことの必要性を再認識することになった。
2018年度FD指定プロジェクト「2021年度入学者選抜の実施に向けたルーブリックの検討」入学者選抜の責任者(副学長・センター統括部長)として当該プロジェクトに参画し、FD委員長である教務部長とともに、新しい入学者選抜において運用可能な評価基準の作成のとりまとめに当たった。プロジェクトの成果は、平成30年11月30日付の学長・理事長あての報告書にまとめられ、その後の学内審議を経て、2021年度の各種入学者選抜の評価基準の原案として用いられることとなった。明確な評価基準が定められたことで、学力の三要素の多面的・総合的な評価やアドミッション・ポリシーの実質化がさらに前進することになった。
2017年度 - 2018年度大学入学希望者学力評価テスト対応等のための調査・検討ワーキング・グループ2017年4月5日部館長会調整、4月14日入試管理委員会確認を踏まえ、学部選出委員によるWGを副学長(センター統括部長)として主宰し、新テストを含めた2021年度入学者選抜にかかる諸問題を調査・検討し、対応のための素案を取りまとめ、入試委員会に報告するとともに、全学説明会を行った。素案は、2018年3月14日大学協議会等での審議による修正を経て、「文部科学省「平成33年度大学入学者選抜実施要綱の見直しに係る予告」」に基づく沖縄国際大学入学者選抜方法としてまとめられた。WGはその後も入試委員会等の求めに応じて体育推薦の見直しや入試種別名の検討など新制度入試対応にかかる調査・検討を随時行っている。このWGの活動は、本学において高大接続改革を具体的に進めるにあたってひとつの原動力となった。
2016年度学生募集・入試改革改善などにかかるプロジェクトチーム2016年4月18に付けの学長からの依頼を踏まえ、各学科選出委員・事務系部長・入試関係事務職員によるPTを副学長(センター統括部長)として主宰し、学生募集・入学試験の現状と課題について全学的に調査・分析し、2017年2月14日付で提言・意見を学長・入試管理委員会に答申した。その後、提言を踏まえ、オープン・キャンパスで保護者向け説明会を行う、AO入試向けのアドミッション・ポリシーを策定するなどの改革改善が行われた。このプロジェクトは、点検・評価を踏まえた改革のひとつのモデルといえるものである。

研究活動等(著書・論文等)

【著書・単著】
・『自己決定の倫理と「私-たち」の自由』(2009 年)ナカニシヤ出版

【著書・共著】
・『自己決定論のゆくえ-哲学・法学・医学の現場から-』(2008 年)九州大学出版会
・『現代環境思想の展開-21 世紀の自然観を創る-』(2004 年)新泉社
・『ビジネス倫理学-哲学的アプローチ-』(2004 年)ナカニシヤ出版
・『G.H.ミードの世界-ミード研究の最前線-』(1997 年)恒星社厚生閣
・『沖縄 創造の哲学』(1997 年)米盛裕二先生退官記念論集刊行会

【訳書・共訳】
・G.H.ミード著『西洋近代思想史―十九世紀の思想のうごき―(上)(下)』(1994 年)講談社学術文庫

【論文/研究ノート・単著】
・「初期プラグマティズムにおける自由の問題(1)-W.ジェイムズをめぐって」『沖縄国際大学人間福祉研究』10-1、,2013 年
・「企業の社会的責任論におけるステイクホルダー論の展開に関する一考察-ビジネス倫理学の観点から」『沖縄国際大学産業総合研究調査報告書』19、2011 年
・「パターナリズムと当事者主権」『人間科学』(琉球大学法文学部人間科学科紀要)20、2007 年
・「和辻倫理学と御嶽のエートス-<風土のエチカ>のために」『人間科学』(琉球大学法文学部人間科学科紀要)10、2002 年
・「コンテクストと自由-バーリンの自由論にかんする解釈を中心に」『人間科学』(琉球大学法文学部人間科学科紀要)4、1999 年
・「他者と自我-G.H.ミードを手がかりに」『八代高専紀要』15、1993 年
・「学生がみずから考える哲学教育のこころみ」『第 51 回九州地区大学一般教育研究協議会議事録』、2003 年

【論文/研究ノート・共著】
・小柳正弘・山田富秋共著「「支援」における「現場の理念」の探索・構築にむけて-障害児支援の現場における質的調査の一例を素材に」『沖縄国際大学総合学術研究紀要』20-2、2018年

【翻訳・単訳】
・A.サンタス著「G.H.ミードのコスモロジーにおける環境保護にかかわる価値」(2019年)、
 ライト/カッツ編・岡本/田中監訳『哲学は環境問題に使えるのか―環境プラグマティズムの挑戦』所収、慶應義塾大学出版会

【書評その他・単著】
・「問題がどのように生ずるのか、その問題にどう対処するのか」(立岩真也著『自閉症連続体の時代』書評)『週刊読書人』2014 年 10 月 17 日
・「「私たち」のありよう探索」(下村英視著『理性主義と排除の論理―沖縄愛楽園に生きる』書評)
『琉球新報』2015 年 12 月 6 日
・「ヘルマンハープの魅力とケア」、日本ヘルマンハープ振興会会報、Vol.48(秋号)、2019年11月10日

【科学研究費・研究代表者】
・基盤研究(C)「自己決定原理の理論的・実証的研究-医療従事者の自己決定を素材に」2006-2008 年度
・挑戦的萌芽研究「障害児支援における「現場の理念」の探索・構築-現場と倫理学の循環的交流」2014-2016 年度
*その他、論文・翻訳、数編、招聘講演など
2021年2月12日現在