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主要学歴 | 1995 年 広島大学大学院教育学研究科実験心理学専攻博士課程後期 単位取得満期退学 1992 年 広島大学大学院教育学研究科実験心理学専攻博士課程前期修了 1990 年 琉球大学法文学部社会学科教育学心理学コース心理学専攻卒業 |
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学位 | 修士(心理学) |
研究分野 | 認知心理学 |
所属学会・協会等 | 日本心理学会、日本視覚学会 |
E-mail・ホームページ等 | mshino@okiu.ac.jp |
年月日 | 主な教育活動 | 摘要 |
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教育活動・方法の 実践例 | ||
2011 年 4 月~8 月 | 1) 心理学概論 | 通年の前期を担当(教員 2 名によるオムニバス担当)、1~4 年次、形式:講義、専門科目、4 単位、登録者数 109 人。実践例:感覚、知覚、認知、記憶、学習などの分野の基礎的な専門知識を実体験をもとに学べるよう、視聴覚教材、小実験、小グループでの対話を取り入れた授業をしている。特に、専門知識と日常生活とを結びつけることを意識づけ、より学習が深まるようにしている。 |
2) 知覚心理学 | 前期、2~4 年次、形式:講義、専門科目、2 単位、登録者数 40 人。 実践例:知覚心理学(感覚、認知を含む)分野の伝統的で基礎的な実験課題を複数体験しながら、実体験を通して専門知識を学べるようにしている。各種の実験を通して、自己の知覚過程のメカニズムへの理解を深めると共に、人間のこころのメカニズムを考える視点が広がるようにしている。また、SA を導入することで、受講生へ丁寧な指導ができると共に、SA 自身も知覚心理学への理解や関心が高まるようにしている。 | |
3) 教育心理学 | 前期、2~4 年次、形式:講義、教職科目、2 単位、登録者数 56 人。実践例:授業を以下の①~③の3つのパートを組み合わせたプログラムにし、自発的に考えながら学ぶことを促している。3つのパートを通して、教育心理学の基礎知識を理解するとともに、その知識をいかに教育現場の事例へ適用し活用していくかについて考えることで、理論と日常、理論と実践を結びつける学習ができるようにしている。 ①授業外:予習課題(テキストの読み込みとワークシートへの重要事項の整理)。知識の理解と定着を促している。 ②授業内:小グループでの対話。対話の中で、テキストで理解した知識や理論をいかに教育現場の事例へ適用、活用するかについて検討し、教育心理学の理論と実践について理解を深めるようにしている。 ③授業内:各グループの対話内容、疑問や質問などをクラス全体で共有する。押さえるべき知識を確認し、多様な意見を知り視野を広げるようにしている。 | |
2011 年 8 月 | 4) 心理学と職業 | 前期(教員 6 名によるオムニバス担当)、1~4年次、形式:集中講義、専門科目、2 単位、登録者数 99 人。 実践例:教育、医療、矯正、福祉などの領域で活躍する心理学の専門職について理解を深めることで、初年次学生の専門科目履修への動機づけを高め、キャリア形成への意識づけを促している。特に、事前の調べ学習、現場で活躍する専門家の講話、専門職の現場(適応指導教室、精神科病院、鑑別所など)訪問見学を連動させることで、心理学の現場を体験的に学べるようにしている。 |
2011 年 9 月~2012 年 2 月 | 5) 心理学研究法Ⅱ | 後期、2~4 年次、形式:講義、専門科目、2 単位、登録者数 67 人。 実践例:授業を以下の①~③の3つのパートを組み合わせたプログラムにし、自発的に考えながら学ぶことを促している。3つのパートを通して、心理学研究法の基礎知識を理解するとともに、その知識をいかに卒論研究へ活用していくかについて考えることで、研究法の理論と実践を結びつける学習ができるようにしている。 ①授業外:予習課題(テキストの読み込みとワークシートへの重要事項の整理)。知識の理解と定着を促している。 ②授業内:小グループでの対話。対話の中で、テキストで理解した知識や理論をいかに卒業研究に活用するかについて検討し、研究法について理解を深めるようにしている。 ③授業内:グループでの対話のまとめ、疑問や質問などをクラス全体で共有する。押さえるべき知識を確認し、多様な意見を知り視野を広げるようにしている。 |
2011 年 9 月~2012 年 2 月 | 6) 心理統計学基礎 | 後期、1 年次、形式:講義、専門科目、2 単位、登録者数 90 人。 実践例:授業を以下の①~③の3つのパートを組み合わせたプログラムにし、自発的に考えながら学ぶことを促している。3つのパートを通して、心理統計学の基礎知識を理解するとともに、その知識をいかに 2 年次以降の基礎実験、卒論研究へ活用していくかについて考えながら、統計課題に取り組み、実践的に学習できるようにしている。 ①授業外:予習課題(テキストの読み込みとワークシートへの重要事項の整理、統計課題への取り組み)。知識の理解と定着を促している。 ②授業内:グループワーク。テキストで理解した知識や理論を実践する統計課題にグループで協働して取り組み、心理統計への理解を深めるようにしている。 ③授業内:グループでの課題への取り組みをまとめクラス全体で共有する。疑問や質問についても全体で共有し、押さえるべき知識を確認し、多様な意見を知り視野を広げるようにしている。 |
2011 年 9 月~2012 年 2 月 | 7) 認知心理学 | 後期、2~4 年次、形式:講義、専門科目、2 単位、登録者数 35 人。 実践例:授業を以下の①~③の3つのパートを組み合わせたプログラムにし、自発的に考えながら学ぶことを促している。3つのパートを通して、認知心理学の基礎知識を理解するとともに、その知識や理論を日常生活に結びつける学習ができるようにしている。 ①授業外:予習課題(テキストの読み込みとワークシートへの重要事項の整理)。知識の理解と定着を促している。 ②授業内:小グループでの対話。対話の中で、テキストで理解した知識や理論を日常生活へ適用、活用する事例について検討し、人間の認知過程について理解を深めるようにしている。 ③授業内:グループでの対話のまとめ、疑問や質問などをクラス全体で共有する。押さえるべき知識を確認し、多様な意見を知り視野を広げるようにしている。 |
2011 年 4 月~2012 年 2 月 | 8) 基礎演習 | 通年、1 年次、形式:演習、専門科目、4 単位。 実践例:初年次教育の核になる科目として、大学への適応を促し、専門科目の学習準備性と動機づけ高めることを柱に、専攻での共通の学習プログラムを作成し、実践している。SA・TA を導入し、グループワーク、発表へのコメント、課題の添削などにおいて丁寧な指導を行うようにしている。学習プログラムの主な内容は以下の通り。 ・ゼミ内でのグループワークや上級生、院生、との異学年間交流会(適応を促す) ・心理学の専門知識に関する調べ学習と発表(学習準備性と動機を高める) ・読む力と書く力を高める授業外の課題(学習準備性を高める) |
2011 年 4 月~2012 年 2 月 | 9) 心理学基礎演習 | 通年(教員 6 名によるテーマ別ローテーション担当)、2 年次、形式:演習、専門科目、4 単位。 実践例:心理学における各種の実験と、質問紙調査の実習および測定結果にもとづくレポート作成を課し、心理学における実証的、科学的研究の手法習得(基礎知識の理解と技法の習得)ができるようにしている。SA を導入し、実験実習の実技指導、実験レポートの添削指導を丁寧に行っている。 |
2011 年 4 月~2012 年 2 月 | 10) 心理学専門演習Ⅰ・卒業論文演習 | 通年、3、4 年次、形式:演習、専門科目、4 単位。 実践例:卒業研究と卒業論文執筆を目標に、研究の手順を追いながら具体的な課題に取り組んでいる。3,4 年次のゼミは、4 年間で学んできた心理学の知識や理論、研究手法を統合し、独自に問題を設定し、課題を解決し、達成する能力を育む重要な取り組みとして位置づけている。3 年次(心理学専門演習Ⅰ)では、文献検索、心理学論文の読み方、心理学論文の書き方を理解し、卒業論文のための文献レビューと研究デザインの策定を行う。4 年次では、研究デザインに基づき、データ収集と統計解析、結果の解釈と考察、卒業論文の執筆に取り組んでいる。3 年次では、1~4 年次のゼミ合同の研究デザイン発表会を、4 年次では全学年、前ゼミ合同の卒論発表会を開催している。 |
2011 年 4 月~2012 年 2 月 | 11) 臨床心理学事例検討実習A | 通年(6 名の教員による共同担当)、大学院生2,3 年次、形式:実習、専門科目、2 単位。 実践例:付属の心理相談室において、専門スタッフ(臨床心理士)と院生が担当するケースについての事例検討実習(ケースカンファレンス)において、専門領域の立場(知覚、認知、神経心理など)からコメントを行っている。 |
学生支援活動 | ||
2001 年~2005 年 | 1) 沖縄国際大学学生相談室の企画:ティーアワー | ティーアワーとは、本学の全学生を対象に学生同士の「出会い、語り合い、学びあう」場を定期的に提供することで、大学生生活への適応を促すプログラムである。学生の適応支援と仲間作りの支援を目的としている。プログラムの企画・運営と実施を担当した。特に、何度かティーアワーを体験した学生(特に、心理、福祉、教職の学生)が、自主的に学生アシスタントとしてティーアワーに参加することで、他者に対する様々な援助の方法について体験的に学ぶ場を提供していた。 |
2005 年~2010 年 | 2) 沖縄国際大学学生相談室運営委員、キャンパス相談室運営員 | キャンパス相談室(学生相談、ハラスメント相談の相談窓口)の運営と、相談室が企画する研修(ハラスメント予防)、ティーアワーのサポートを行った。 |
2003 年~現在 | 3) AO・推薦入試入学前オリエンテーション | AO・推薦入試入学合格者に対する事前オリエンテーションを担当(教員 5 名で共同担当)し、入学前の学習課題への取り組み支援、大学生になることへの意識づけ、大学生活への適応支援、を行っている。 |
2001 年~現在 | 4) アカデミック・アドバイザー(AA) | 年~4 年までの担当ゼミの学生に対して、個別面談を適宜行いながら修学支援、適応支援、キャリア形成支援(就職・進学)など、を行っている。特に、同様にゼミを担当する他の教員と、学生の学修状況、活動状況などの情報を共有しながら、ゼミや授業各種専攻行事などの場面で、学生の様子を見守りつつ支援をしている。 |
2005 年~現在 | 5) オープンキャンパスにおける学生主導の心理学体験コーナーの企画・運営の支援 | 大学の入試行事であるオープンキャンパスにおいて、専攻の学生(全学年に渡る有志)が、心理学体験コーナーを企画・運営している。学生たちは、日頃、大学で学んでいる心理学の知識や技法や、心理専攻のカリキュラム情報などを、高校生に向けてわかりやすく伝えられるよう準備し、当日の運営にあたっている。その準備や運営の支援を行っている(教員 6 名で協働)。学生たちは、この体験コーナーの企画・運営を通して、心理学の知識を自分の言葉で説明できるようになり、専門知識への学習動機が高まっている。さらに、対人援助能力や関係性を築く力も育まれ、大学への適応も高まっている。 |
教育改善活動(FD)など | ||
2001 年~現在 | 1) 授業評価アンケートへの対応 | 担当する授業において授業評価アンケートを実施し、授業の効果と改善点を確認している。改善点については次年度の授業計画に反映するよう努めている。その一例として、初回の授業で学生の学習状況や要望を確認し教材の再選定を行う、SA を配置する、授業ごとのリアクションペーパーで学生の要望や質問へ早めに対応する、などの工夫をしている。 |
2) 授業内でのリアクションペーパーの活用 | 担当する授業においては、毎回リアクションペーパー(感想、質問等を記すもの)を提出してもらい、学生の要望や質問へ早めに対応するようにしている。次回の授業開始時に、質問への回答と良質な感想を紹介をすることで、学生の授業理解を支援している。要望については、すぐに対応できる場合は早めに対応し、対応が難しい場合は、その理由などを説明し理解を得るようにしている。 | |
2010 年 4 月~2011 年 3 月 | 3) 2010年度FD支援プログラム・指定プロジェクト「授業評価アンケート」プロジェクトメンバー | プロジェクトメンバーとして、現行の授業評価アンケートの検証とアンケートの運用方法の検討、新しい授業評価アンケートの案の検討と作成、に取り組んだ。 |
2011 年 4 月~現在 | 4) 2011年度FD支援プログラム・指定プロジェクト「シラバス」 プロジェクトメンバー | プロジェクトメンバーとして、現行のシラバスの検証とシラバスの運用方法の検討、新しいシラバス案の検討と作成、に取り組んでいる。 |
2011 年 4 月~現在 | 5) 2011年度FD支援プログラム・公募プロジェクト「基礎演習における学習支援プログラムおよび学修効果測定方法の開発」プロジェクトへの協力 | プロジェクトの対象となる 2011 年度の基礎演習担当者として、プロジェクトの取り組み(学習プログラムの客観的な効果測定の実施と分析、これまで共有してきた学習プログラムの見直し、書く力に焦点を当てた新たなプログラムの試行、TA・SA の導入)に協力している。1年間の実践とその記録を収集し、基礎演習における学習支援プログラムおよび学修効果測定方法の開発に協力する。 |