
沖縄にこだわり、沖縄に暮らす人びとがこれまでどのように生きてきたか、そして現在どのように生きているのかという事に焦点をあて、アジア周辺地域との関係も視野にいれて学ぶのが社会文化学科です。「沖縄」と「人間」にこだわり、関心を持つ姿勢と「人間力」豊かな人材を育てます。

社会文化学科
澤田 佳世 准教授
“沖縄”を徹底的に学び・考え・行動する学科です。沖縄をとりまくアジア・世界の文化や社会、歴史と今を知り、比較文化という観点から“沖縄”を学んでいきます。学生自らフィールド(現場)に出て、沖縄を生きる・生きた“人間”とつながることで、様々な顔をもつ“沖縄”への理解と問題意識を深めます。
専門は人口社会学・家族社会学とジェンダー研究です。性や結婚、生殖や家族という現象を通して、沖縄とアジアのジェンダー問題を考察しています。沖縄の出生力・家族変動、宮古島や韓国・台湾の国際結婚とグローバル化する家族のジェンダー分析が研究課題です。
“遊び心を大切に、よく学び・よく学ぶ”元気な学生が多いです。異学年交流、地域や国際社会での異文化交流、学内外の行事の企画立案など積極的に社会を体感しています。
“自ら問い、自ら学ぶ”、大学は自由な学問の場です。知への感性と未知への勇気を育み、世界を広げていきましょう。
社会学を基礎とし、沖縄・アジア社会・国際平和・環境のゼミを中心に、戦中・戦後体験の調査記録の活用や、島嶼環境とヒトとの関わりなど、沖縄の人間社会について考え、調査します。
南島考古学・南島民俗学・アジア文化人類学・南島歴史学のゼミを中心に、沖縄の近現代や琉球諸島における先史・原始時代の研究を行い、それを取り巻くアジアの文化について考えます。
社会文化学科 3年次
上原 継夢
浦添高校出身
色々な大学のパンフレットを見て、一番興味をもったのが沖国大の社会文化学科でした。沖縄のことを色々な角度から学ぶことが出来るというのが、魅力的だと感じたのを憶えています。そして、学科ならではの行事が多く、先輩、後輩、教職員などの縦の関係、同級生との横の関係も非常に良いという事にも強く惹かれました。この学科では、現地に実際に足を運び学習をする「フィールドワーク」を重要視しています。特に印象に残っているのは、専門ゼミの一環で、南城市の「斎場御嶽」へフィールドワークに行ったことです。事前学習をしていましたが、実際に足を運び、目で見た「斎場御嶽」は予想以上に学ぶことがあってとても勉強になりました。現在、民俗ゼミに所属しており、卒業論文作成に向けて、対象者へのインタビューや文献調査等を頑張っています。
大学では、高校時代には想像も出来なかったような経験が沢山できます。私は今、大切な仲間がいて、とても充実した学校生活を送っています。是非皆さんも充実できる何かを見つけ、幸せな学生生活を送ってください。
社会文化学科 4年次
小嶺 麗
読谷高校出身
もともと歴史を学ぶことが好きで、自分の生まれ育った沖縄の歴史についてもっと知りたいと思い社会文化学科を選びました。とにかく沖縄が好きで沖縄のことを学びたいと考えている人にお勧めの学科です。特に印象に残っている講義は「日本史概論」です。高校までの覚えるだけの日本史とは違い、疑問点を発見し、それを解明していく。ひとつの事象を、色々な角度から分析する大学ならではの講義で日本史と向き合うことができたのが、とても良かったです。現在は田名先生の歴史学ゼミに所属しており、沖縄の歴史を深く学んでいます。他にも、博物館学芸員と図書館司書の資格取得を目指していて、歴史以外のことも学べるので、とても勉強になっています。今は、キャリア支援課を利用しながら就職活動中です。沖国大は就職についてのバックアップもしっかりしています。私の将来の夢は、沖縄の企業に就職し、沖縄に貢献できる人になることです。大学生活は、自分のやる気次第で、楽しいものにもつまらないものにもなります。何事にも積極的な気持ちを持って取り組むことで、楽しく充実した4年間が過ごせると思います。
社会文化学科 2年次
上村 拓也
興南高校出身
空手と講義、文武両道を目指して日々鍛錬中です。小1からやっている空手は小学校でインターハイ強化選手、高3で日本ナショナルチームの団体形代表に選出されました。
その団体に所属している空手部先輩とともに365日稽古に励んで技を磨いています。学連の大会には団体を組んで出場しつつ、講義では英語や沖縄の文化のことなどを極めることが課題です。空手でも何でも国際的に通用するために必須である英語は苦手ですが、頑張って英検の資格取得も目指しています。また空手は沖縄を代表する歴史あるもの、伝統文化や社会文化との関連なども含めて詳しく調べていけたらと考えています。沖国大の環境はゆったりしていて、過ごしやすさがいいところ。先生方一人ひとりは個性的で、自分の極めているものに対して自信を持っているところが格好良く見えるので、多くのことを学びとっていきたいです。
第一の特色は、社会学・平和学・環境学に基づき、家族と社会の関係、基地問題、人間と環境の関係等を通じて、「沖縄に暮らす人びと」が「現在どのように生きているのか」を学ぶ社会コースと、歴史学・考古学・民俗学・文化人類学に基づき、過去の事実や遺跡・遺物、地域の行事や伝統等を通じて、「沖縄に暮らす人びと」が「これまでどのように生きてきたのか」を学ぶ文化コースがあることです。第二の特色は、ゼミ教育を重視していることです。1年では大学での学問の基礎を学び、2〜4年の専門ゼミで自らの専門性を段階的に深めていきます。また、学外調査であるフィールドワークを重視し、2年では必ず実習をおこない、「人間の生き様」の実態に触れます。
| 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | |
|---|---|---|---|---|
| 専門必修科目 | ■フレッシュマンセミナー ■社会学概論I・II ■文化人類学概論I・II ■平和学概論 ■環境思想論 ■歴史学概論 |
■社会調査法I・II ■基礎演習 ■実習 ■沖縄文化論特講I・II ■社会学理論I・II |
■演習 ■外国語資料講読演習BI・II ■外国語資料講読演習AI・II |
■卒業論文指導演習 |
| 専門選択必修科目 | ■考古学概論I・II ■民俗学I・II ■文化史I・II ■南島民俗学I・II ■南島民俗特殊講義I・II ■日本史概論I・II ■沖縄前近代史I・II ■アジア史I・II ■南島社会学I・II ■マスコミ論 ■平和学I・II ■平和と法 ■国際関係論 ■人間環境論I・II ■環境の科学I・II ■考古学特殊講義I・II ■アジア文化概論I・II ■中国の言語と文化I・II ■アジア文化特殊講義I・II ■古文書講読I・II ■南島歴史学特殊講義I・II ■家族社会学I・II ■社会病理学I・II ■平和思想 ■平和運動史 ■環境法 ■アジア環境論I・II ■国際平和学特殊講義I・II ■社会心理学I・II ■外国平和研究事情 ■マイノリティ論 ■島嶼環境論I・II ■環境学特殊講義I・II |
■考古学特講I・II ■南島先史学I・II ■南島の民俗文化I・II ■比較民俗学I・II ■文化人類学史I・II ■沖縄近代史I・II ■琉中交流史 ■アジア比較社会論 ■都市社会学I・II ■ジェンダーの思想 ■環境と社会I・II ■南島考古学I・II ■アジア考古学I・II ■南島の民俗社会I・II ■日本思想史I・II ■沖縄現代史I・II ■アジアの社会と文化I〜IV ■社会学特別講義I・II ■日本社会論 ■社会統計学I・II ■平和教育学I・II ■環境経済学I・II |
■卒業論文 | |
| 専門選択科目 | ■人文地理学概論 ■人文地理学特講 ■自然地理学概論 ■自然地理学特講地誌I・II ■外国史I・II ■日本史 |
■集落地理論I・II ■社会科・公民科教育法 ■社会調査とコンピュータI・II ■社会文化学科海外演習I・II ■社会科・地理歴史科教育法 ■生涯学習概論 ■文化史I・II |
■インターンシップI・II ■社会科・公民科教育法演習 ■社会科・地理歴史科教育法演習 |
■共通科目 ■文化コース ■社会コース
共通科目 32単位以上 ※外国語12単位を含む
必修科目 44単位
選択必修科目 20単位以上
選択科目 8単位以上
合計 124単位以上(計104単にを含む)
「戦争の諸原因を解明し、平和の諸条件を模索して、持続可能な地球の実現をめざす」ことを目的としています。
「癒しの島」といわれている沖縄の苦難の歴史などを学び、この沖縄に住む人間の営みを解明し、沖縄を通した平和学を学びます。
旧石器時代の港川人等の暮らしを発見された資料を基に紹介し、新石器文化については、沖縄固有の文化がどのような過程を経て形成されてきたかを解明し、沖縄諸島と宮古・八重山諸島の先史文化を紹介。その特質を探った後、文化圏を形成するグスク時代について考えます。
「沖縄を知る」をテーマとし、環境社会学的な手法と学生の新鮮な感性を通して、周辺離島や地域の自然、社会、文化の調査を実施。これまで湧水、集落景観、生業等の調査を実施し、沖縄と中国・東南アジア等との関わりについて理解を深めます。
民俗文化の展開する現場、地域や村落に出かけて行う実習は、夏期休業中1週間ほど行います。地域の祭祀行事の観察記述を共通課題に、個別の課題を設けます。
さまざまな民族の文化や社会を知ることによって、自らの文化や社会、さらに人間についての理解を深める。異文化理解の枠組み、制度化された人間関係、儀礼や信仰のありようを扱う。

入学してすぐの4月、学科全体で宿泊研修MT(メンバーシップトレーニング)を行います。そのお陰で、みんな仲がいい。先輩と関わりもでき「あれはやっていた方がいい」など勉強面のアドバイスをもらえたり、プラス面がすごく多い。また教職希望の人も多く、参加する学科のサークルSmilifeは、沖縄の文化や平和について学習し、小学生や修学旅行生にガイドを行っています。自分が教師になったときに伝えたいことを再認識、蓄積できるいい機会になっています。
ゼミナールとは、担当教員と10人から20人前後の学生で構成される、少人数の授業形態のことをいいます。
大学生として、読み、書き、調べ、発表し、議論する能力を養成する。
専攻ごとに分かれ、フィールドワークの方法や各分野の基礎的知識を習得する。実習の報告書をまとめる。
基礎演習で培った方法と知識を活用し、各自のテーマを選んで研究・発表をおこなう。
4年間の総仕上げとして、各自がテーマを設定し、卒業論文を仕上げる。
南島考古学ゼミでは、琉球列島の先史・歴史時代の考古学成果を学びながら、考古学の考え方や研究方法を習得します。2、3年次では、合宿をしながら実際に遺跡を発掘し、直に遺物に触れ、古代の息吹を体験することになります。この調査を通して調査技術や資料整理技術、報告書の作成方法を学びます。また、ゼミ授業では各テーマに基づいて、土器や石器など遺物や、先史・歴史時代の文化的特徴などについて報告し合い、琉球列島の考古学的知識を深めます。4年次では関心のあるテーマで、卒業論文を作成します。本当に充実した学生生活が送れます。(ゼミ生:田村 薫)
上原 靜 教授
専門分野:南島考古学
担当科目:南島先史学I・II、南島考古学I・II、演習、沖縄の考古学、専門演習I・II、卒業論文I・II、大学院
浦添市教育委員会
瑞慶覧 長順
社会文化学科(2007年度卒業)
那覇高校出身
2年次で選択するゼミで考古学を専攻しました。しかし、実は第1希望は歴史学で、考古学はその次だったのです。ただそれがきっかけで、今の職業を目指すことになりました。考古学ゼミでは実習の一環として発掘調査を行なうのですが、土器や石器・住居跡などが発掘されたときの喜びや感激は考古学の魅力の一つです。これを機に、私は完全に考古学の虜になりました。特に石器が好きで、石器に残る痕跡などから当時の暮らしぶりが垣間見えることは興味深いです。社会文化学科は考古学に限らず、歴史学・民俗学・社会学などもあり、実はとても幅広く学ぶことができます。学ぶほどに興味が広がる学科です。
私の仕事は、文化財にたずさわる専門職の地方公務員です。地域の発掘調査に携わりつつ、地域の文化財の保護・活用にも関わります。職場では上司や同僚の専門職員の意見に触れることで、文化財に対する考え方や仕事への取り組み方について刺激を受けています。この職に就くには専門分野修得が必須で、業界での実務経験を求める自治体も多いです。私の場合、卒業後は沖縄県立埋蔵文化財センターで3年間嘱託をしながら、公務員試験に向けた勉強をコツコツ重ねていました。
私は学生時代、自分が好きな専門分野を一直線にやってきた人間です。ただ、卒業後の進路に迷って、就職活動をしていた時期もありました。結果としては大学での専攻を活かした職業につくことになりました。しかし、学生時代にあれこれと迷った分、自らの進みたい道を確固たるものへとすることができたと、正直に思います。人それぞれ、紆余曲折はあるでしょうが、好きなことに真摯に向き合っていくことで成るものもある、とそう伝えたいです。
社会文化学科の恒例行事であるMT(Membership Training)が今年も2泊3日の日程で、東村の本学セミナーハウスにて行われました。MTとは、入学したての1年生を対象とした宿泊研修です。その主な目的は、1年生同士が交流を深めること、学科教員はもとよりリーダー役の2年生との繋がりを築き、充実した学生生活の第一歩を踏み出すことです。
MTのすべてを仕切るのは2年生です。年度初めの2年次オリエンテーションで希望者を募り、立候補した約20名の学生がMTリーダーとなって、学科教員と調整しつつ、研修のスケジュールその他一切を決定し実行します。新入生・2年次リーダー・学科教員の自己紹介に始まり、各種オリエンテーションで親睦を深めつつ、東村の史跡巡検、海岸清掃・漂着物回収など環境活動行います。1年ゼミ対抗“綱引き大会”では、「血湧き肉躍る」時間を参加者全員で楽しみます。MT終了後、新入生・2年生、教員の距離は一気に縮まります。
沖縄平和スタディー・ツアーを企画運営する学生たち(社会学ゼミ:同上、沖国大ヘリ墜落現場にて)
第5回世界ウチナーンチュ大会に参加した学生たち(社会学ゼミ:テーマ「沖縄を考える〜民族性と平和をキーワードに」沖縄セルラースタジアム那覇にて)
社会文化学科では2年次になると、7つの専門ゼミ(社会学、平和学、環境学、アジア文化人類学、民俗学、考古学、歴史学)から、各自の興味関心にもとづいて1つのゼミを選び、より専門的な研究活動を行っていきます。
各ゼミでは、毎年、テーマを決めてフィールドワーク(現地調査)を行い、それぞれの専門分野に基づいて沖縄への理解を深めます。フィールド(現場)を重視する学科、社会文化学科の最も重要な学びのプロセスです。
所定の科目を履修することによって、以下の免許や資格が取得できます。
資格を取得することによって、専門職に就くことができます。
沖縄電力
沖縄県庁、沖縄県中級(学校事務)、宜野湾市役所、石垣市役所、与那原町役場、那覇市教育委員会、沖縄県埋蔵文化財センター、今帰仁村教育委員会、北谷町教育委員会、沖縄県公文書館
沖縄銀行、沖縄海邦銀行、ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング
沖縄県立中部病院、医療法人徳山会
沖縄ハーバービューホテル クラウンプラザ、金秀リゾート
沖縄タイムス社、琉球新報社
那覇空港グランドサービス、JTAサザンスカイサービス、エアー沖縄、JTB沖縄
サンレー、JAおきなわ、沖縄富士通 システムエンジニアリング、ダイコー沖縄
社会文化学科の“学び”の軸は、沖縄と人間を探求し、アジア・世界の社会や文化を知ること、その過程で、多様な価値観と思考回路を身につけ、自らの個性を自覚し人間力を向上させることです。
沖縄を舞台に、人々はアジア・世界とつながりながらどのように生きてきたのか、生きているのか。本学科では、沖縄の自然や環境を学びつつ、発掘調査や文献資料をひもとくことで「モノ」や「文字」から先史・歴史時代の沖縄を想像します。同時に、「ヒト」や「語り・証言」を通して、近現代における人々の暮らしや風俗・習慣、沖縄社会の仕組や社会問題、沖縄戦や戦後の基地問題を考えます。
本学科の充実したプログラムは、学生の豊かな知的好奇心と探求心を育てます。学科での“学び”を通じ、学生は、沖縄・アジア・世界の動きを理解し、様々な社会問題と向きあう力を習得します。自らの問題意識のもと、自ら情報を集め考え判断するという経験を積むことで、主体的な行動力が培われます。フィールド(現場)に出て、生身の人間やその声・人生に触れるという研究姿勢は、現代社会を生き抜くために必要な社会的コミュニケーション能力をはぐくみます。さらに、国際交流・地域・ボランティア・文化・スポーツなど学内外の活動が、主体性と協調性をもつ人間力を補強します。
沖縄と人間を徹底的に学んだ学生の前途は、大きく広がっていきます。卒業生の“就職”先は多岐にわたり、公務員関係では、中学・高校の社会科教員、県・市町村職員、教育委員会文化財関係職員、博物館の学芸員など。民間企業では、マスコミ、観光・サービス業、運輸業、電気、金融・保険業、医療関係など。その他、大学院への進学、海外留学をする学生もいます。本学科で習得した3つの能力―(1)アジア・世界の動きを捉え、沖縄・地域社会を理解する能力、(2)社会的コミュニケーション能力、(3)問題発見と問題解決の能力―は、卒業生の社会での活躍の原動力であり、沖縄の未来を切り開く力となっています。