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米軍ヘリ墜落事件

沖縄国際大学への米軍ヘリコプター墜落後、8 年目を迎えて(声明)

文書
                          2012 年 8 月 13 日
   沖縄国際大学への米軍ヘリコプター墜落後、8年目を迎えて(声明)

                       沖縄国際大学
                        理事長・学長 大城 保

 沖縄国際大学に米軍ヘリコプターが墜落して、今年で8年目になった。事件
直後から、理不尽で悲惨な事件に対し米軍をはじめ関係諸機関に強く抗議し、
飛行中止を求めてきた。しかし、未だ本学の上空を飛行し、問題解決がなされ
ていない。普天間基地の閉鎖・返還を求めてきたにもかかわらず、取り巻く情
勢は膠着が続く中で、MV22オスプレイの配備が進行し、危険性は増大する
一方である。このような現状を憂い、ここに改めて、普天間基地を使用する航
空機の即時飛行中止とともに、普天間基地の一日も早い閉鎖・返還を日米両政
府はじめ関係諸機関に要求する。
事件後、米軍関係者が陳謝し、政府関係者、政党関係者、その他多くの関係
者が本学を訪れ、お見舞いを賜った。その際、「二度とこのような悲惨なこと
が起こらないように努力、協力する」とのことであった。しかし、多くの人々
の抗議・要求をよそに、未だ本学上空を飛行しているのが現状である。しかも、
その打開策が見えず、普天間基地の危険性が更に増大することは遺憾至極であ
る。
大学は、もとより、静かな環境の中で勉学・研究をする場である。例え、い
かなる国際政治論、安全保障論で飛行を正当化しても、大学の平穏・安寧を脅
かし、生命すらも脅かす飛行は大学にとって認められるものではない。
「安全、安心、平和」は思想、信条を超えて万人の求めるところである。本
学は、地域に根ざし、世界に開かれた大学として、地域と経験を共有しつつ連
携して、「安全、安心、平和」のために、普天間基地を使用する航空機の即時
飛行中止を強く求めると同時に、MV22オスプレイの配備に強く反対する。