参加者の反応の把握のために、アンケートを実施した。回答者は62名であった。
結果は以下の通りである。「教」は教員、「学」は学生を表すものとする。
1.職業 ア、教員(10)イ、学生(50)ウ、その他(2)
①年齢 10代(0) 20代(56) 30代(3) 40代(2) 50代(1)
2.第2回 国語教育実践研究大会開催の情報入手
ア、大学からの案内状(教6 学17 計23 37.1%)
イ、知人・友人(教2 学24 他2 計28 45.2%)
ウ、大学のホームページ(教1 学0 計1 1.6%)
エ、無回答(教1 学9 計10)
3.第2回国語教育実践研究大会の内容
ア、大変よかった(教5 学28 他2 計35 56.5%)
イ、よかった(教2 学21 計23 37.1%))
ウ、改善を要する(教1 学0 計1 1.6%)
エ、無回答(教2 学1 計3 4.8%)
4.国語教育実践研究大会の今後
ア、今後も継続してほしい(教9 学43 他2 計54 87.1%)
イ、内容を縮小してほしい(教1 学7 計8 12.9%)
ウ、継続を望まない(教0 学0 計0 0.0%)
5.第2回 国語教育実践研究大会の感想
アンケートに記された感想のいくつかを、以下に紹介する。
教員
- 実践報告等が多く、すぐ役立ちそうな内容でした。
- 多くの意見を聞く事が出来たので良かった。授業実践の中で参考にしたいものがあったので勉強になった。
- 実際に発表して、自分の課題や反省が見えてきました。大変勉強になり、本当にありがとうございました。
- 充実していてとても勉強になりました。参考にして実践してみようと思います。
- 前回の大会以上に充実した内容だったと思います。授業を「いきいき」としたものにする、5つの原則が実践できていないと反省しました。もう一度私自身を振り返ります。
- 研究発表者は、この大会での発表を「授業」と思って工夫してほしい。読むだけなら誰でもできるし、プリント配布だけで十分ではないでしょうか。大会運営側から発表者に要望すべきでは。人が発表するのだから聴衆が下を向きっ放しでは意味も意義もない。
- もっと具体的な実践例がほしいです。理論も大事だけど、それを実践に活かし、どう生徒が変容したかを知りたい。
- 熱心な発表がなされ充実していた。ただ、現職が少なかったのが残念。
- 難しいとは思うが、もっと実践論文らしい発表を聞きたかった。簡単なメモ程度で話を続けられても発表とは言えないのでは?
学生
- シンポジウムが特に良かったです。現場の先生が他の意見を聞いて、授業方法って人それぞれなのだなと感じました。今、学校問題などで教師になることに不安を抱いていたのですが、生き生きと生徒の事を話す先生方の姿を見て、やっぱり教師になりたいと改めて思いました。とても刺激になりました。ありがとうございました。
- 研究発表は現場の状況や生徒の実態を踏まえての授業実践がすごくわかりやすかったです。どのような授業実践があるのか細かく知ることが出来ました。習熟度についての様々な意見を聞くことができ、自分を振り返り考えるようになりました。
- これから教育実習に行く立場として、現職の先生方のお話は大変勉強になりました。生徒や教材に対する心構えなどは、ぜひ自分が教壇に立ったときの参考としたいです。時間の都合上、十分にお話することができなかった方もいらっしゃったので、時間にもっとゆとりがあれば幸いです。
- 実際の現場で活躍する先生方の話を聞くことは私たち教職履修者にとってとても良い機会でした。
- 実習を終えた今になって、講演の内容が分かった気がしました。個に対応しようとする心の大切さ再認識したように思います。
6.国語教育実践研究大会への意見、要望
アンケートに記された意見、要望のいくつかを、以下に紹介する。
教員
- 午前中の研究発表大会でも、研究討議をしてほしいです。研究大会の連絡を各高校の国語科にも回してほしい。
- 特にシンポジウムの内容が去年よりも実践的で本音が聞けて良かった。今後も継続してほしいです。
- 卒業生教員だけではなく、学校に案内状を出すともっと参加しやすいと思います。また、土日ではなく平日の開催ができないだろうか。
- 卒業生の参加が少ないと思います。
学生
- 学生にとっては学年が上がるにつれ、教職について知識や関心が深まるにつれて、この研究大会の意義が理解しやすくなるので、これからも続いてほしいと思う。
- 表現教育(作文)に関しての実践・研究をしている先生方の話を聞いてみたいです。どのようにして、意欲づけを行うかなど、意欲付けの方法など具体的な実践を聞いてみたいです。
- シンポジウムでの質疑応答の時間が少ないように感じました。また、先生方が質問に答えて下さった後、その答えに対して聞きたいこと、というのもフロア内に出てきたのでは?と思います。それに対するフォローもほしいです。
- 実際、現場での声を聞けてとても勉強になりました。また卒業生(沖国の)というのは身近に思い自分も頑張る気になったので続けてほしいです。
- 学生が発言できる場を設置し時間の確保をもっとしても良いと思います。これは会を運営される先生方ではなく、学生同士の働きかけが大切だと思うので、事前にどんな会なのかを説明したり等事前準備の期間も活性化のためには必要と思う。