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社会文化学科のブログ

ブログ

秋山道宏先生の研究室を訪ねてきました

学生による取材投稿
「研究分野を選んだきっかけについて」
 主な専門分野は平和学、社会学専門です。大学時代は東京都立大学に進学しました。法律について興味があって、法学部で入学して卒業までしました。ただ、3、4年次に社会や経済に興味を持って、経済学の講義やゼミを取るようになり、社会や経済のテーマに専念するようになりました。この学生時代の経験が今の専門分野に大きく影響しています。

「学生時代について」
 小学校時代は野球部で頑張っていました。中学時代は剣道部に所属していましたが、途中で退部した苦い経験があり、高校で改めて剣道部に入り直し、そこでキャプテンも経験しました。
 その後、東京都立大学へ進学しました。通っていた大学と三つの大学・短大が再編、統合された後、学校が無くなる(つぶされる)という経験をしました。大学院(博士課程)からは、一橋大学院に進学しました。
 都立大も、生徒数は沖国とほぼ同じ5000~6000人程度。その中で沖縄出身はごくわずかで数名程度(同級生や先輩)しかいませんでした。また、Bookoffや飲食店、病院での夜間当直などのバイトも経験しました。病院では夜間当直のアルバイト後、正規雇用でも2年半ほど働き続けました。夜間当直でくる患者さんは貧困に直面する方も多い、当時の社会情勢を知るきっかけにもなり、それと同時にお金も稼げましたので、いい社会経験になったと考えています。また学費は減免なども活用し、なるべく親にも頼らず自身で工面しました。
 大学生時代は、1、2年次にゼミがなく英語の授業がクラスの単位となっていて、そこのクラスメイトたちと仲良く交流しました。3年次には友人とロックフェスにも参加したりしたこともいい思い出です。学生時代には社会の問題について何ができるかを考える機会も多く、2003年に起きたイラク戦争の際には、当時、東京で開催されたデモに参加したこともありました。

「授業をするうえで心掛けていること」
 学生にとってわかりやすいことだけを求めるのではなく、身近なことと関連付けてもらうため、史資料や映像を活用してイメージをしてもらいやすくしています。基礎科目では主に二つのことを心がけています。一つ目は、社会構造をどうとらえるか。二つ目は、概念の取得をメインとしています。学生からの質問にも、しっかり答えるように心がけています。

「学生に向けてのメッセージ」
 生きているうちで経験できることは限られています。大学生になると免許を取得したり、バイトを始めたりと、生活の幅や世界が広がると思います。是非、遠くの問題を身近な事だと思って考えてみて欲しいと思います。例えば、現在(取材は2025年10月)は停戦状態のガザやパレスチナなどの問題も身近に考えて欲しい。そして当たり前になっている事を当たり前では無い事だと思って欲しいと思います。例えば、沖縄社会にある基地問題などについて、賛成か反対の態度表明さえすればいい、もしく難しい問題だから態度表明せずに傍観する、といった極端なことになってしまいがちです。0か100かという考え方は違うと思うので、過去の沖縄戦体験の意味を深く考えたり、沖縄社会がなぜこのような状況になったのか自体を掘り起こしていく力を養っていく事が必要だと思っています。自分達が当たり前のように賛成だと思っていた事が、そうじゃないのかも知れない。そういう批判的な思考を通して、何を重視したらいいのかを考え、また自分自身の立場や立ち位置を自覚していってもらいたいです。それが、今後、みなさんが沖縄社会の担い手になっていく時に大切なことかもしれません。



「感想」
 今回のインタビューを通して、秋山先生のお話から人生で経験出来ることは限られており、その中で世の中で起きている問題に目を向け身近に考えていくことが大事だと思いました。また、ボランティアなどに積極的に参加し色々な経験をしていこうと思いました。

【インタビュアー:比嘉奏羽、新垣栄怜、仲里律紀、冨名腰凌佑】